MomoeのブログMomoe's blog

     

続編のこと


おはようございます☀️


2月も今日で終わりですね

ここ数日で急に暖かくなって、春が近いのかなと思うと気持ちが明るくなります❣️


少し早いですが、今年はどこにお花見に行こうかなと考えています…

都内の名所以外にも行ってみようかな💭


本日13:00〜24:00、週明けは3/3 15:00〜24:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^


………………………………………………………


今回は遠藤周作「悲しみの歌」です

この間同じ作者の「深い河」について書きましたが、あれ以来他の作品も読みたくなり手に取りました


戦時中の生体解剖事件を扱った「海と毒薬」の続編になりますが、「海と毒薬」を読んでいなくてもちゃんと面白いです


主人公の医師勝呂は、戦争中に背負った暗い過去を隠しながら東京で小さな診療所を開いています

ある時、彼の過去を暴こうとする新聞記者が現れてから、勝呂医師の犯した罪に関する噂は町に広まってしまいました

それでも彼の元には様々な事情を抱えた患者が訪れ、勝呂医師は自らの過去と葛藤しながらも彼らに救いの手を伸ばし続けます

許されない過去と孤独を背負いながら生きる勝呂医師はやがて、戦後の人々が振りかざす"正義"の元で罪の意識に苛まれてゆくのですが…


遠藤周作はクリスチャンだったため、キリスト教を題材とした作品を多く書いています

この小説は直接的に宗教を扱っているわけではありませんが、ある登場人物にイエスを仮託しているようにも見えました


他の作品もいくつか読んで思ったのですが、作者の物語には一貫して「なぜ人は神を信じるのか」という問いがあるようです

神は様々な不条理や困難に苦しむ人間を救わないし、現実だって戦争とか災害とか、小説以上に残酷なことばかりです

それでも人々は神の存在を受け入れその教えに縋るのは何故か、神とは何なのか…

そうした信仰に関する根源的な問いについて、この小説では「赦し」がひとつの答えになっている気がしました

最も晩年に書かれた「深い河」では神をもっと内在的な存在として、愛そのものと考えたのではないかなと思います

作者の人生に伴って変遷する宗教観を辿るのも面白いですよ…


銭湯にて♨️

瓶の牛乳、製造中止のようです🥲

イイね!
     

老いた先のこと



おはようございます☀


遅番の後はラジオを聴くことが多いです

なんとなくですが、パーソナリティが二人よりも一人でやってる番組の方が好きです笑

なんでですかね…


一対一の感じが楽しいからでしょうか

テレビではそんなこと思わないのですけど😕


いつもどうでもいいことをぼやいてすみません<(_ _*)> 


本日15:00〜24:00、明日9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^


………………………………………………………


今回は藤沢周平「静かな木」です

作者が晩年に書き下ろした短編が3つ収録されています

先日外出の際に電車に乗った時に読み始めて、一時間弱の目的地に着く頃には読み終わってしまいました

それくらい分かりやすい文章だし、面白いので集中して読めてしまいます

ちょっとおかしみのある話、じんとくる話が収められていて温かい気持ちになります



表題の「静かな木」は、隠居した布施孫左衛門という武士が息子が巻き込まれた揉め事を解決するために、不正によって出世したかつての上司と果たし合う物語


老いに身を任せ古木を眺めるにつけても人生を儚む日々だった老武士が、悪に対峙し正義を貫くことで

『———生きていれば、よいこともある』

と人生を肯定的に思えるようになった姿が心にじんときました


でもきっともっと齢を取って人生の楽しみも哀しみも経験した頃には、本当にこの主人公に自分を投影できるようになるんじゃないかなと思います

その時に「たしかにそうだよな」と思うのか、「現実はそんなことない」と思うのか…

できれば前者のような感想を抱けるように生きたいですね

でもたぶん人生は不条理ばかりですから、それに絶望しきらないようにしないとなあと思います💭


この物語を書いた頃の晩年の作者は、どんな風に思っていたのでしょうね…



藤沢周平の作品は市井の民とか下級の武士とかふつうの人々が主人公です

作者の紡ぐ物語を読むと、そういう人々が清く誠実に生きる様をしらけた目で見ることなく、素直に受け取ることができる気がします


たとえフィクションであっても、美しい世界があることに生かされている人間もいるのです…



たまにはうどんです(o´▽`o)

イイね!
     

相反すること


おはようございます🐣


最近家でお灸をやっています

ツボの場所にはちゃんと現代医学で説明できる根拠があって、調べると面白かったです

効き目はまだよく分かりませんが…笑

でも「もぐさ」に火をつけると薄く煙が立って、その匂いだけで少し落ち着くのでもう少し続けてみようかなと思います


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^


………………………………………………………


今回は筒井康隆「薬菜飯店」です

1986年から87年に発表された短編をまとめて1988年に出版されました

現在はおそらく絶版になっていて、古本として売られているものはプレミアがついてかなり高くなっています(・・;)

なのでわたしは電子書籍で読みました

デジタル化の恩恵を享受しています…



表題作の「薬菜飯店」は、ある男が場末の中国料理店で謎の料理を食べた途端身体から様々な毒素が排出され、健康体を取り戻すという物語…


出てくる料理の描写がすごいです

怪しげな食材を使った聞いたこともない料理たちが視覚、味覚、嗅覚にわたって瑞々しく描かれていて、空想の食べ物のはずなのに垂涎ものなのです…

しかしこれだけで終わらないのが筒井康隆で、同時に身体に不調をもたらしていたあらゆる毒素が排泄される様子も大変リアルに描かれます 

ここにはとても書けないぐらい下品なのですが、徹底的に汚く書かれることでシーンが生き生きとしてきて、内容は滅茶苦茶なのにそんなに悪くない作品な気がしてきます

食べ物と排泄という相反する2つが両立してしまうのが筒井康隆ワールドですね…


他にもいくつかの短編が収録されています

と言っても「薬菜飯店」のようなエログロや他にはスプラッター、バイオレンスがほとんどで、一つだけ収められているタイムスリップSFだけはまともな内容かと思います

作風に二面性ありすぎるようですが、文学には不快が必要ということをどこかで筒井氏が述べていました

作者と読者、テクストと読む側の意識には葛藤があるべきだと

確かに、美しいものをさらさらと読んでいるだけではつまらないですね💭

筒井康隆が滅茶苦茶なものを書き続けるせいで、私たちは葛藤を続けられるのかもしれませんね…


卵がツヤツヤでした!

イイね!
     

玉ねぎのこと


おはようございます☀️


今日から早くも2月ですね


最近は野菜が高くて、スーパーの野菜売り場に行くとびっくりしてしまいます…

先日カレーを作ったのですが、いろいろ野菜を入れると大変なのでまだ安い玉ねぎを沢山使いました

これはこれで美味しかったです笑

もはや外食した方が安くたくさん野菜を摂れそうですね…


本日13:00〜23:00、明後日15:00〜24:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今回は遠藤周作「深い河」です

様々な境遇の男女が、それぞれの目的を持ってインドに旅をします

何のために遥々インドまで来たのか、彼らが抱えて来た苦しみが明らかになるのと同時に宗教とか神について語られるお話です

遠藤周作の晩年に書かれた作品で、クリスチャンであった作者の宗教観が表れていると思います


物語の中でキリスト教徒で神父になろうとする青年が、彼の生き方を否定する女性に神という言葉を「玉ねぎ」という身近なものに置き換えて話をします

玉ねぎ(神)は存在ではなく働きのようなものであり、その働きとはつまり「愛」のことであると…


宗教についてあまり考えたことが無くても、この言葉は腑に落ちたというか、心に残りました

戦争とか災害とか不条理なことばかりの世の中でも多くの人が未だに宗教を信じるのは、キリスト教に限らず、結局は信仰の対象が「愛」という普遍的な感情に辿り着くからなのでしょうね…


この物語の登場人物たちは、先立った妻の生まれ変わりを探す夫や、戦友を亡くした老人、病のつらさを慰めてくれた動物を失った男など、みな喪失に苦しんでいました

それを癒したのは生も死も苦しみも穢れも全てを受け容れるガンジス川の流れだったのです

自らも大河の流れに身を委ねた彼らの心には、失った者たちがちゃんと愛として転生していて、その愛に生かされていくのかなと思います


作者は人生の最後に、神を愛として、自分の内側に見出したのでしょうね

重いテーマですが、すごく良い本に出会えました^ - ^


卵忘れました…( ; ; )

イイね!
     

幻想のこと



おはようございます☀


先日は大寒で、暦の上では一年で最も寒い日だったようです

これから暖かくなるだけなら良いですね( ´ー`)

昨年は2月に雪が降りましたから、まだ油断はできない気がしますが…❄️


告知となりますが、先週からYシャツイベントを行っています!

イベントのバナーに登場させていただきました

グラビアが追加されているので、ぜひキャストの紹介ページから覗いてみてください( ˊᵕˋ )


イベント期間は、

本日15:00〜24:00

25日(土)15:00〜24:00

26日(日)9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


今回は小川洋子「妊娠カレンダー」です

1991年の芥川賞受賞作です

作者は「博士の愛した数式」という本も書いているのですが、こちらは映画化もされているので知っている方も多いかも…


本作には「妊娠カレンダー」「ドミトリィ」「夕暮れの給食室と雨のプール」の3つの短編が収録されています

どれも怖いと言うほどではないのですが、ちょっと不穏な心がざわつくようなお話です


表題作の「妊娠カレンダー」は、主人公の「わたし」が一緒に暮らしている姉の妊娠の経過を日記形式で綴った作品です

妊娠を題材にしながらも、「わたし」の姉に対する視線は冷たくて、彼女は姉が嫌いである訳ではないと思うのですが、姉の妊娠を喜んだり祝うような気持ちがぜんぜん見えません

むしろ「わたし」も姉自身も妊娠という非日常を恐れ、人間の原始的な生理現象に嫌悪感を抱いているようなのです…


妹という客観的な視点によって姉の妊娠がひとつの現象として、どこか冷たく描かれるのは新鮮でした

迫り来る出産までの日々が奇跡とか神秘的とか祝祭的な言葉なしに観察され、淡々とした文章で綴られることでより妊娠の「リアルさ」が増すようなのですが、でも何か違和感があります…

それはやっぱり、科学が発展しても生命の誕生は神秘であり子を宿す女性の身体には聖性が認められて来たからでしょうか


しかし現代では出生前診断とか遺伝子解析が当たり前になって、試験管ベビーなんて言葉もりますね…

ヒトの全てが科学で解析される時代において妊婦自身の生に対する感覚が、この姉妹のように希薄であることは、不思議ではないのかもしれませんね💭

母性本能なんて最初から備わっているものじゃなくて、社会が作り出した幻想に過ぎなかったのかもしれません


小川洋子さんは描写がすごく正確で、妊娠という肉体の感覚的なことも過不足なくさらりと描ききっています

平易な文体で物語の世界を正確に描写しきることで、自ずと登場人物の内面が浮かび上がってくるような感じがします

全てを押し付けないところが読みやすいなと思いました



卵多めだと嬉しいです🥚

イイね!

Momoe(20)

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7/1(火) 7/2(水) 7/3(木) 7/4(金) 7/5(土)
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新年のこと


遅ればせながら、明けましておめでとうございます🐍


昨年はいろいろな方に支えられた一年でした

こうしてまた新たな年をスタートできたのも、関わってくださったみなさまのお陰です

本当に感謝しています


今年はみなさんにたくさん楽しい時間をお返ししようと意気込んでいます


今年もどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♀️



ここではいつも日常の些細なことをぼやいているので、真面目なことを書くとちょっと恥ずかしいですね…笑


家にはまだ小さな鏡餅がテレビの前に座っています🍊

何となくお正月気分が続いていますが、明日は鏡開きをして気持ちを改めるつもりです


余談ですがお餅は焼いて砂糖醤油で食べるのが好きです

甘いのとしょっぱいの、一度にどちらも味わいたい欲張りなのです…( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )


本日9:00〜17:00で出勤しています

お時間があればぜひ♡


………………………………………………………


今回は中上健次「枯木灘」です

以前このブログで取り上げた「蛇淫」と同じ作者です


今回のは読むのに少し時間がかかってしまいました…

登場人物の関係性が複雑で

(この人誰だっけ…?)

となってしまい、ページを戻って確認するのが大変でした

というのも、この小説はある青年と彼を取り巻く血縁者一族との物語なのです

昭和中期の紀州を舞台に、濃い血脈によって築かれてきた一族との因縁や実父への畏れ、対抗心、それらが鬱積されて出来た歪な感情が主人公こ人生をどう動かすのか…

そんなお話です


中上健次はちょっと読みにくい作家です

 〜だった。〜した。〜った。

の連続で、美しい文章とは言い難いと思います


でもこの小説における完了形の反復はたぶん意識的に行われていて、「路地」と呼ばれる紀州の地で繰り返される生と死、暴力、性、日常、労働、血脈が匂い立ち、読み手に迫ってくるような凄まじい文体なのです

主人公自身が抜けられない輪廻の中に身を置いているように感じました💭


そんなに難しい文章ではないのですが、とにかく読むのに気力が要ります

わたしは多分、中上健次が苦手なのかもしれません💦

でも彼が描く男たちは何となく色気があって魅力的だと思いました…



2025年初ラーメンです👏

イイね!
     

年末恒例のこと



こんにちは


クリスマスも終わって、今年もあと僅かですね…


ドラマの一挙再放送とか5〜6時間やり続ける歌番組とか、テレビ番組が年末編成になってくるとすごく「年末だなあ」と感じます…

大晦日はもちろん紅◯歌合戦を観ます❣️


今どきこんなにテレビを楽しみにしている人間も、きっと珍しいですよね笑

みなさんは年末年始、どう過ごされるのでしょうか💭


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は山崎豊子「ぼんち」です

年末になると何故か山崎豊子を読みたくなります


山崎豊子というと「不毛地帯」とか「沈まぬ太陽」とか社会派小説が代表作としてあげられますが、彼女の生まれである大阪は船場を舞台にした作品も数多く残しています


「ぼんち」もそうした船場の商人、老舗の足袋問屋の喜久治の半生を描いた物語です

戦前の好景気に沸く頃、彼は跡取りとして店を切り盛りしながらもお座敷遊びに半端なく散財し、そこで出会った花街の女性たちと次々と関係を持ってゆきます…


船場で受け継がれて来た厳しい家族制度や独自の風習が細かく描かれていて、すごく面白かったです

例えば女遊びひとつにしても仕来たりがあって、その決まりごとの中で正しく遊ぶことが商人としての生き方にも繋がっていたようです

そういう仕来たりとか習慣は時としてかなり「えげつない」感じなのですが、それを守り続けてきたからこそ独自の経済圏を保ち、莫大な富を築いた豪商たちが生き続けたのかなと思います


以前紹介した谷崎潤一郎の「細雪」を読んだ時も思ったのですが、最近は大阪も東京も似たり寄ったりになっていて文化の均質化みたいのがすごく進んでいるんじゃないかなと💭


もちろん言葉とか文化とか、今だって全然違うと言えば違うのですが、当時に比べたら東京も大阪も非常に近づいてしまったような気がします

交通とかメディアの発達が原因だと思いますが、そうやって色んな文化が失われていくのはつまらないですね…

日本人自らが日本的文化を「フジヤマ、ゲイシャ」の一括りにしてしまうのはもったいない気がします


普通のがいちばん良かったりします🍜

イイね!
     

推すこと


おはようございます🎄


毎日冬らしい寒さが続きますね

陽が傾くのも早くなって、14時ごろでもう夕方みたいな西日なので何だか寂しい気持ちになります


明後日の冬至を過ぎればだんだん昼間が長くなりますね☀️

冬本番はこれからですが、早く春にならないかなあと思っています


本日15:00〜23:00、明日13:00〜23:00で出勤しています

お時間があればぜひ^^


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今回は宇佐見りん「推し、燃ゆ」

2020年の芥川賞作品です


あるアイドルグループのメンバーを猛烈に「推す」ことに全てを懸ける、ひとりの女子高生が主人公です

ある日、彼女の「推し」がファンを殴ったというスキャンダルよって「炎上」してしまうのですが、やがてそれは主人公の推し活、延いては日常にも影響を及ぼしてゆきます…


主人公のあかりにとって皆が普通に出来ることが彼女には難しく、学校や日常の生活に大きな困難を抱えています

そういう生きづらさに苦しむ中で、彼女は推しを推すことは人生の「背骨」となっており、「生きる手立て」であると言い切るのです


わたしは今までの人生に「推し」と呼べるほどの対象がいたことがありません

なので「推し活」というのが理解し難いというか、勿論好きなものにお金を使うことの楽しさは分かるのですが、彼女乃至彼らを推し活に突き動かすものは、恋とか愛とかそういう類いばかりではないような感じがします

じゃあどういう気持ちが原動力となって、お金と時間を推しに費やしているのかなと常々疑問に思っていたのです…


推し活に対するスタンスとかモチベーションは様々かもしれませんが、きっとこの本の彼女みたいに、誰もが大なり小なり抱えている欠乏感を埋めるため、という人たちも多いのかもしれませんね


気になったのは、次の言葉です


『……ステージと客席には、そのへだたりぶんの優しさがあると思う。相手と話して距離が近づくこともない、あたしが何かをすることで関係性が壊れることもない』


自分から推しへの想いはどこまでも一方的で、そして距離も一定です

そして推しに見返りを求めないからこそ、受け取りたいものだけを受け取ることができるのですよね


でも苦しみの中で自分を支えたり、人生の核とするにしては「推し」は脆すぎるような気がします

推しとか推し活から得られるのは一時的な興奮であって、主人公が抱えているような欠乏感、生きづらさの根本的な解決にはなり得ないのでしょう…


最後にちょっと私の考えを述べると、「推し活」というのは日常への「効きが良い」のだと思います

供給されるグッズやイベントにお金や時間を貢ぎ、それを同じ界隈で共有することによって一層の興奮が生まれる🔁

スポーツとか楽器とか、何かに打ち込んで練習を重ねて成功体験を得るような趣味よりも、興奮へのアクセスが簡単なのではないかと思います

こんなにタイムパフォーマンスが良い趣味は他になさそうですから、多くの人が打ち込むのかな、なんて考えました💭


冬はラーメンに限ります🍜

イイね!
     

即興のこと


こんにちは♫


最近よくみかんを食べています🍊


小さい頃冬休みおばあちゃんの家に行くと炬燵にたくさん積んであって、剥いてもらったのを思い出します💭

白いスジっぽいのが嫌で、結局自分の気が済むまで綺麗に剥いてから食べていたのですけどね…

いまはあれを除けるのが面倒になって、気にしないことにしてまるまる食べてしまいます…笑


でもあの白いヤツ、栄養があるみたいなので取らない方が良いらしいです( ´ー`)


今日13:00〜24:00、明日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今回は南博「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」


著者は今も活躍するジャズピアニストです

この本は彼の学生時代と、ピアニストとして銀座で過ごした数年間を回顧した自伝エッセイです


恐らくピアノをやる多くの人がそうであるように、著者も最初はクラシックから音楽人生を歩み始めます

しかし高校時代にキース・ジャレットのレコードを聴いたことをきっかけに、ジャズの世界へ足を踏み入れてゆくのです


私は音楽をあまり聴きませんが、キース・ジャレットだけはちょっと知っていました

彼の演奏を初めて聴いた時、奏者の気持ちの昂りとか緊張感を聴き手にここまで共有し得るサウンドがあるのだな、と感動しました…

そしてすごくかっこいいなと思ったのです

だから、著者もきっと同じような印象を抱いたのかなと思うと少し嬉しかったです笑


著者は音大を出た後、留学費用を稼ぐために銀座の高級クラブでバンドのピアニストを務めます

時代はバブルの真っ只中で、いろんな物凄いエピソードが語られていて面白かったです

でも一番印象的だったのは海外から来たシャンソン歌手に著者がかけた言葉


     『我々は家具、調度品の部類で、それなりに雰囲気を出していれば充分なのだと……』


クラブのお客さんは飲みに来ているだけで、バンドの演奏なんかほとんど聴いていません

そういう環境で毎日毎日曲を弾き続けることが、音楽を志す若者にとってどれほど過酷だったのか、自分たちの音楽がこの場の誰にも届いてないという事実を自ら口にすることが、どんなに悲しいか…

この時の若き著者の気持ちを思うと、すごく切なかったです( ; ; )


音楽に対する純粋な気持ちは保ちつつも業界に染まっていく著者の二面性とか、銀座に流れ着いた人々が覗かせる葛藤とかが自然体な文章で描かれています

この本は、そんな状況でも腐らずに楽器を続けた自分と彼らに捧げたエレジーということでしょうか

………………………………………………………


人生はピアノの白鍵と黒鍵のように喜びと悲しみが交互に、そして偶には不規則にやってきて上がり下がりを繰り返すものですよね

でもたぶん白鍵と黒鍵の間にも音色は無限にあって、そういう割り切れない音によって人生は進行していくのだと思います

私は音楽理論とか演奏の技巧的なことはぜんぜん分からないのですが、著者のピアノを聴いてみて、ジャズはそういう譜面に乗り切らない感情たちを即興的に拾い上げる音楽なのかなと思いました…


たまには味噌ラーメンです🍥

イイね!
     

日々のこと


こんにちは☀️


先日、コンビニのレジ横に年賀状用の葉書が置いてあるのを見かけました

2024年も、もう間もなく終了なのですよね

段々と年の瀬が迫ってくると次の一年が楽しみな反面、何となく未来に対して焦燥感も覚えてしまいます(・・;)


でも「来年のことを言うと鬼が笑う」と言いますからね…

年末が近づくとつい来年の生活に思いを巡らせてしまいますが、地に足を着けてその日その日を生きることが肝心なのかもしれません

先人は良い諺を残してくれたなあと思います💭



本日15:00〜24:00、明日9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………



今日は永◯荷風「つゆのあとさき」です


明治の後期から昭和にかけて活躍した耽美派の作家です

むかし谷◯潤一郎が面白くて読んでいた時に、同じ耽美派とのことでこの作品も読んでいました

谷◯ほどの過激さがなくて、当時はあまり印象に残らなかったのですが…

先日思い出すことがあったので、また読んでみました


銀座のカフェで働く女給の君江と周囲の男たちとの交際や軋轢を描いた物語です

ちなみにですが、当時のカフェとは現代のキャバクラとかスナックみたいな場所で、そこでお酒を出して男性を接待をする女性を女給さんと呼んだようです


主人公の君江は様々な男性と関係を持つのですが、特定の誰かに入れ込んだりはしません

金銭や身の回りの装飾なんかにも割と無頓着で、とにかく万事に執着がないのです

田舎から都会に出てきて、刹那的、享楽的に生活を送ります

一方で君江と関わる男たちはその妖しさに惹かれ、奔放過ぎる彼女に愛憎半ばする感情を抱く者さえ現れるのです…


この小説は例えば谷◯の「痴◯の愛」ほど欲望とか人間の内面に深く切り込んでいる訳ではないのですが、君江と周りの人々の生き様が精緻な文章によって輪郭を持って現れる、そういう描写が凄いと思いました


ストーリーはある男女の関係を一時覗き見しただけのような、「だからなに」で終わらせられてしまうような単純といえば単純なものです

感動するとか教訓を得るとか、そういう類のものではないでしょう

それでもこの作品に心惹かれたのは、生活とか心の動きとか、誰もが持つ人間的な部分こそが美しく面白いと思えるようになったからかもしれません💭


今年はあと何杯食べられるでしょうか…

イイね!

Momoe(20)

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因果のこと


こんにちは^^


先日から温泉浴衣イベント中です♨️


帯が綺麗に結べず四苦八苦していたのですが、ようやく形になるようになりました(・・;)


ちなみにですが、温泉旅館に泊まった時は必ず浴衣のまま寝てしまう派です

パジャマの方が楽なんですけどね…

旅館に泊まるという非日常を楽しむための様式美かなと思っています笑


今日15:00〜23:00、明日(日)15:00〜23:00、明後日(月)15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今回は司馬◯太郎「故郷忘じがたく候」

短編が3つ収録されています

舞台となる時代も場所も、それぞれ全く異なる物語です


3篇の中のひとつ、「胡桃に酒」が面白かったです

細◯ガラシャの生涯を描いた話で、彼女は明智◯秀の子として生まれ壮絶な人生を送ります

キリスト教に帰依し洗礼を受け、ガ◯シャという名を授けられました


胡桃と酒というのは食べ合わせが悪いとされていた組み合わせです

ガラ◯ャの夫は一説には彼女の美しさに非常に執着し、最後は彼女を屋敷に幽閉して外出を禁じてしまいます

物語の終盤、夫から贈られた酒と胡桃を食べて体調を崩したガラ◯ャは不自由な生活を強い続ける夫と自分はまさに胡桃と酒のような組合せだったのではないかと、己の運命に涙するのです


登場人物は少ないですが、それぞれの人生が因果的に作用し物語は悲劇へと突き進みます

あくまでも小説なので全てを史実とは出来ませんが、そんな前提を忘れてしまうぐらい司馬◯太郎の小説は面白いですね

それと、作者の小説は女性の描写がよいと思います

白い肌とか豊かな髪とか女性の肉体の美しいところがありきたりでない比喩を用いて表現されていて、日常のシーンでふとのぞく官能的な部分がすごくよく捉えられているなと

司◯遼太郎の歴史ものは娯楽的な大衆小説なので純文学のような芸術性は求められませんが、上記のような描写には読み返したくなる美しさとか魅力を感じてしまいます…❣️


たらこパスタ目玉焼きのせ🍳

欲張りです(o´▽`o)

イイね!
     

非日常のこと


おはようございます🌥️


11月も折り返しですね🗓️

段々と年末が近づいて来た感じがします


師走の忙しなさに憂鬱になる人もいれば、クリスマスとか年越しの賑やかさが好きな人もいると思います

ちなみに私は後者です!

旅行とか何か楽しい計画があるわけではないのですけどね…

イベントが重なってみんなが浮ついた感じになるのが、非日常的でいいなと思っています

(o´▽`o)


本日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………



今回は、つ◯義春「無能◯人」

漫画です


ここで漫画を取り上げるのは初めてですね

子供の頃、漫画はあまり買ってもらえなかったのでほとんど読んできませんでした(・・;)

でも自分で自由に買えるようになっても、何を読んだら良いのか分からず手に取る機会がなかったのです…


この作品は以前ひとに薦められて、題とあらすじが衝撃的だったのでいつか読みたいなと思っていました


時代は未だ戦後の混沌が残る時期、妻子を持つ売れない漫画家の男が主人公です

彼は紆余曲折の末に漫画を描くのをやめ、多摩川で拾い集めた石を元手に河原で「石屋」を始めてしまう、というストーリーです


男には死ぬほどの絶望はないけれど、妻や子供のために積極的に生きることもしません

しかし甲斐性がない割に妻には見栄っ張りで、いろいろと理屈を並べては本業の漫画に専念することさえ出来なくなってしまいます

変な商売に手を出しては失敗する、側から見たら本当にどうしようも無い「無能」な男なのです


「無能」と罵られることを甘んじて受け入れ、社会からはみ出しながら生きる彼はいっそ清々しいです

たぶん男の中には無能であることを望んでいるところがあって、その言葉に苦しみながらも悦びを感じているのではないかと思いました💭

ここまで潔く生きることができたら、きっと気持ち良いですよね笑


今の世の中は努力したり社会に貢献するのが当たり前で、無能であることが許されませんよね…

でもこの漫画の主人公が実行する破滅願望とか現実からの逃避願望は、誰もが心の裡に抱えているんじゃないかなと思います

男ほど極端に社会からはみ出さないで、そういう願望を発散させる方法のひとつがディ◯ニーランドとか当店のような気もしますけど…


考え過ぎですかね💭


ノンフィクションではありませんが、主人公には作者の人生がある程度反映されているようです

私小説ならぬ私漫画と呼べそうです

作中に満ちる退廃的でやるせない空気感がなんとも言えず癖になります

おすすめです( ´﹀` )


のり増しです❣️

イイね!
     

思い出すこと


こんにちは☀️


今日は立冬です

昼間もだいぶ気温が下がるようになりましたし、段々と冬の訪れを覚悟しないとですね…


寒いのはつらいですが、秋雨前線が去って陽気の良い日が続くようになったのは嬉しいです


お家ではそろそろ加湿器の出番かと思い、先日押し入れから引っ張り出して来ました

昔住んでいたところは雨とか雪が多くて、ほとんど一年中除湿機をつけていたのですけど💭

初めてこちらで冬を迎えた時、こんなに乾燥するんだなあと驚いたことを思い出します…

小さい島国ですが、気候の地域差は侮れないですよね( ´ー`)



本日15:00〜23:00、明日13:00〜23:00、明後日は9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今日は岡本か◯子「鮨」です


作者は当初歌人として活動していましたが、やがて仏教に傾倒し、仏教研究家としてエッセイなどの著作も残しています

(ちなみにですが彼女は漫画家岡本◯平と結婚し、かの芸術家岡◯太郎をもうけました)


この作品では、下町の鮨屋の娘として生まれた少女と店の常連であるひとりの男との短い交流が描かれます


男はある日、少女に自らの子供時代を回想して語ります

自らは潔癖で食事をすることまで嫌う子どもであり、学校に入る頃には痩せ細って周囲を心配させた

そんな彼を一番に案じていた母親は、幼い彼の目の前で自ら鮨を握って食べさせてくれたことがあった

そうして握られた鮨は不思議と美味しく、それ以来段々と食事嫌いは無くなっていった、と……

男にとって鮨は、柔らかな母の記憶と結びついた懐かしく幸福な食べ物だったのでしょう


幼い頃の男に向けられた彼の母親の眼差しや優しさが滲み出るような、柔らかい文体です

それに加えて細かい情景描写によって、少女が手伝う鮨屋とか年頃の彼女に流れる時間が瑞々しく伝わって来て、とても良い文章だなと思いました


こういう感じの文はやはり作者が女性であり母でもあったからこそ書けたんじゃないかなと思います

あの岡本◯郎の母ですから、どんな激しい文章なのかと身構えていたのですけどね…

こんな優しい本を書いていたんだなとちょっと意外でした


作者の晩年に書かれた作品のようで、無駄のないすごく澄み切った感じがします

落ち着いて読める本です

おすすめです(o´▽`o)


白丸が好き^^

イイね!
     

核心のこと


こんにちは⛅️


先日、子どもたちが集まって秋祭り兼ハロウィンをやっているのを見かけました🎃

みんな仮装して出店を回っていて、可愛かったです(o´▽`o)

こういうハロウィンは平和で良いですね…


このお祭りは通りがかっただけなのですが、来月の酉の市にはちゃんと行きたいなと思っています⛩️

今年は三の酉まであるみたいなので、それぞれ違うところを回れたら良いです…


本日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は中◯健次の短編集「蛇◯」です


全てのお話がとにかく暗くて、救いがありません

人間の衝動性とか愚かさが生々しく描かれています

人間が持つ動物的なところ、私たちがふだん知性の皮で隠しているところが剥き出しに描かれます


時代背景はたぶん昭和中期、舞台はどの作品も地方です

あの頃の時代の凶暴性とか、都市には無い荒んだ感じがすごく良いです

貧困や無知から生まれる運命の悲劇に、登場人物たちは抗いきれず呑み込まれていきます


表題作の「○淫」はある青年が両親を殺めてしまうというストーリーで、実際にあった事件をもとにしているようです

でも主人公の青年がそういう事件を起こした動機とか、実際の場面は大して細かく描かれません


『いまでこそそう思う。そんなに、灰皿で、いきなり殴りつけるほどのことでもなかった。』

という二文だけで事件の描写は終わってしまいます

実際の事件をもとにしている割には、なぜそんな事件を起こしたのか、という事件の核心へのフォーカスが足りない気がします


たぶんですが、作者は犯人の動機とか事件の背景にはそんなに興味がなく、ただ尊属殺という社会性に反する、人間の根幹を揺るがすような行動を主題としたかったに過ぎないのかなと思いました

でも、そんな事件を起こした人間の衝動性や暴力性を描きたかったなら、もう少しその瞬間を描写しないと説得力に欠ける気がするのですけどね…


主人公からは、次の瞬間に自分が何をしてしまうのか自分でも分かっていない、そうしてあっさりと恐ろしいことをしでかしてしまうという若さや無知故の脆さを感じました

それに起因する異様な緊張感が、凝縮された文章に漲っています


余談ですが、最近起きてる若者による事件もこういう脆さ故でしょうかね…



この本を読むと、人間の肌触りとか男女の匂いとかがデジタルの写真や動画なんかよりもリアルに、ざらりと心を掠めてゆく感じがします

物語性とかは置いておいて、こういう作品も結構良いなと気がつきました


おすすめです( ˊᵕˋ )


久しぶりに来たお店です🐖🐖

イイね!
     

セールのこと



こんにちは🌤️


明後日土曜日から、Am◯zonのセールが始まるようです

これが始まるとつい何か買いたくなってしまいます…


でも別に今すぐに欲しいものとか本当に必要なものってそんなになくて、ネットサーフィンをして欲しいものを探すという、なんか矛盾した状態に陥るのです(・・;)

こうして消費社会の一員としてAma◯onの餌食になるのですね笑



明日15:00〜23:00

明後日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は小説、松◯K三蔵「バリ山◯」です


今年の芥◯賞の受賞作で気になっていたのですが、ようやく読むことができました


題名のバ◯山行とは何ぞやという感じですが、これはバリエーション登山のことだそうです

整備された登山道を基本とした時、そのバリエーションとなるルートを行くこと、つまり登山道を外れて自らルートを切り拓きながらする登山のことを、バリエーション登山と呼ぶそう…

登山に縁がないので初めて聞いた言葉でした



"古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……"

(Ama◯on商品説明より)



↑以上があらすじです


山行を通して、主人公ふたりの価値観や生き方の違いが露わになってゆきます


危険なバリ山行を厭わない妻鹿は「死ぬこと以外かすり傷」を地で行き、社内の派閥だとか世間体には見向きもせず、会社の方針に反しても自らの信念に従って黙々と仕事を遂行します

一方で波多はそんな妻鹿とは正反対で、組織での生き残りに苦心し、日々先輩や上司との人間関係に心を砕きます


命を賭けてバリ山行をする妻鹿は山こそが"リアル"だと言うのですが、波多にとってはあくまで社会が"リアル"です

会社だとか家庭だとか社会の枠組み無くして人間は生きていけないし、当然山登りもできない…

そういう現実の枠組みから山に対峙する波多は、妻鹿を現実逃避していると非難します


でも皮肉にも、妻鹿の方が会社の利益を考えた仕事をしていたし、一方で波多は自らの家族のことを深く思いやれていた訳ではありませんでした


組織で孤立する妻鹿の方が不器用な存在に見えますが、本当は波多の方が不器用なのだと思います

そして、私たちの大多数は波多なのかなと💭

社会の中でうまく立ち回ることに本当は嫌気がさしていても、そんな現実を直視して生き方を変えることなんて今更できない

だから自分を守るために、異なる生き方をしている人を認められない……


妻鹿だけでは社会は上手く回らないし、波多だけでもきっとダメになってしまいます

だから妻鹿と波多のどっちが正しくてどっちが悪いとかではなく、そこにはそれぞれの人生と、それぞれが抱える不安や葛藤があるだけです


正反対の2人の人生が交差した時に炙り出された生きることの「ままならなさ」が、山が隠し持つ自然の不条理さに象徴されてよく描かれていると思います


純文学にしては読みやすく、おすすめの本です( ˊᵕˋ )


チャーシュー麺にゆで卵追加です🍜

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

7/1(火) 7/2(水) 7/3(木) 7/4(金) 7/5(土)
-- -- -- 15:00~23:00 13:00~23:00
     

葦になること


こんにちは⛅️


早くも10月に突入してしまいました

ぼやっとしていると、一年間あっという間です…(・・;)


10月は旧暦でいう神無月ですね

島◯県では出◯大社に全国の神様が集まる月なので、神在月ともいうようです


神在月の今月中には叶いませんが、寝台特急のサ◯ライズ出雲に乗ってみたいと思い計画中です

日付によってはチケットがなかなか取れないんですよね…

ネットから予約出来ないこともないのですが、みど◯の窓口での"10時打ち"を狙っています!(`・ω・´)


なんでもネット予約できる世の中で、わざわざ窓口に行って電車の切符を取るというのは新鮮ですね

旅に出るぞ!という感じがします笑


寝台列車は小さい頃に一度乗、北◯星に乗ったことがあります

目的地の◯幌よりも、列車での移動の方が楽しかったなぁと…

寝台列車への憧れは、あの旅に端を発しているのかもしれません💭


明日、9:00〜15:00で出勤します

平日早番は久しぶりです!

お時間があればぜひ^^


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今日は小説ではなく、哲学の本です

森岡◯博・蔵田◯雄編集、「人生の意味の哲学入門」


10人の哲学者が、「人生の意味を哲学すること」についてそれぞれ論じています


私自身は人生の意味について考えなければならないほど深刻に悩んだり迷っている訳ではないのですが、雑誌で紹介されていたので読んでみました📚


この本では、「人生の意味とは○○である」というような具体的な答えは提示されません

それよりも、人生の意味について"哲学的"に考えるとはどういうことかが考察され、「人生の意味とは何か」という誰もが抱え得る究極的な問題に、私たちがどう立ち向かっていけば良いのか、その指針が示されています


主たる著者森岡◯博は、私の人生は私しか生きられない宇宙でたったひとつ存在するものであって、その意味を問うのも答えるのも私にしかあり得ないと言います


人間は「考える葦」ですから、自ら考えることに尊厳がありますね

生きる意味とは何かという問題は、実は人生の方から問われているのかもしれません

その問いかけにくる日もくる日も自分自身で考えること、そうして出したいくつもの答えがわたしの人生の一部になり、人生に意味を与えていく……

のかなと思いました


また、同氏は過去に囚われず今現在の人生を肯定することが人生の意味を考える上で重要であるとも主張しますが、それってとても難しいことですよね


どんな困難な時でも生まれてきて良かったか、この人生で良かったと言えるかと問われたら、自信を持って「はい」と答えられるでしょうか…

そう答えるために、人生の意味について自問自答し続けることは自らの人生を愛すること、つまりは自分を肯定することになるのではないかと思います


人生を考えること、生まれたことを肯定すること、自分を愛することはひとつに繋がって、人生の原動力になるのかもしれませんね


そんなことを考えました

いつにも増してまとまりが無くてすみません<(_ _*)>


論者によっては少し難しい章もありますが、おすすめの本です


まぜそば🍜

イイね!
     

覗くこと


こんにちは^^


先週は中秋の名月でしたね🌔

何でもない日に敢えて月を眺める機会は少ないですが、この日ばかりはちゃんとお月見をしてしまいました🎑


月が出た景色とか月の光だとかは風流なものとしてよく和歌に詠み込まれたりしていますが、かつては月そのものをまじまじと眺めることは忌むべきこととされていたようです


昔の人は月面に何かを見てしまうことを恐れたのでしょうか

それとも月に魅入られて、"むこう"へ連れて行かれるのを恐れたのでしょうか…


お月見をしながら、月もまたこちらを覗いていると考えたのではないかなと、ふとそんな事を考えていました💭

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今回は映画のはなしです

1979年公開、沢◯研二主演、長谷◯和彦監督「太陽を盗◯だ男」


昔から時間があると本ばかり読んでしまうのですが、文字の世界にこもり過ぎるのは良くないかなとも思っています

休み中に配信されていたのを何となく観て、印象的だったのでここで書いておこうかなと思いました


作品のあらすじは、沢◯研二演じる中学校の理科教師が発電所からプルトニウムを奪って原爆を製造し、警察やマスコミ、国家を相手取って脅迫を始めます

彼の目的は何なのか、そして彼を追う刑事との対決やいかに…

という破天荒な物語です


映画には全然詳しくないので他の作品と比較したりはできませんが、設定には結構無理があるし、乱暴で無茶苦茶で一見"昭和のB級映画"という感じです

でもなんとなく、最近の作品より凄味があってギラギラした感じがするのですよね

役者と製作陣の気魄に惹きつけられてしまいました

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映画の中でも描かれますが、社会はバブル前夜、経済成長の安定期に入り人々は自由と娯楽を謳歌し消費に耽ります

そういう喧騒に包まれた社会の片隅で、ひとり原爆の製作に夢中になる理科教師は孤独に満ちていました


戦後の日本は物質的な豊かさを実現したけれど、その繁栄に空虚さを感じているのは主人公だけでは無かったはずです


そんな社会の空気に抗ったのが三島◯紀夫で、そういう社会に対する破壊衝動を描いたのは村◯龍でしょうか…


以下ネタばれが含まれます⚠️




映画の最後、沢◯研二扮する理科教師は時限装置が作動する原爆を抱えたまま新宿の雑踏に消えて行きます


でもきっとあの爆弾は爆発しないのでしょう

虚ろに繁栄する社会は吹き飛ばされることのないまま、現代まで来てしまいましたからね

あの理科教師を通して、みんなが薄々抱き続けることになる破滅願望を覗くことになるのだと思います

脚本と監督の先見の明には脱帽ですね( ´ー`)



ふつうのゆで卵も🙆‍♀️

イイね!
     

復帰のこと/読み方のこと



こんにちは🌻


お久しぶりです<(_ _*)> 


肩を負傷してしまい先月からお休みをいただいておりましたが、来週15日の日曜日からまた出勤します


三連休、お時間があればぜひ^^ 


………………………………………………………


今回は木◯昇「惣◯郎浮世始末」です


すごく長いので今回のお休みの間中、他の本と並行して読んでいました

何となく、こういう読み方はあんまり良くないかなと思ってしまいます(・・;)

一冊一冊集中して分析的に読まないとダメなんじゃないかという気持ちが抜けません…


でも考え過ぎるのも良くないですよね

それに今回は新刊で高かったし、途中で飽きて読み切れずに終わるよりはマシだろうと、勝手に大目に見てみました笑



本作は江戸時代後期を舞台にした時代小説で、奉行所勤めの主人公が事件の解決に奔走するいわゆる捕物帳です

幾つかの事件とそれに関わる人物たちが絡み合う展開は結構複雑で、推理小説としても本格派かなと思います

また、当時の政治政策とか経済状況とかを反映した世相が細かく描かれていて、ひとつひとつの出来事に納得して読んでゆけるのです


この作者の別の作品がすごく好きで、そちらも以前にブログで取り上げたかと思います

その作者の最新作ということで本作を手に取ったのですが、でも今回はちょっと違ったなあという読後感でした

推理小説としての構成とかキャラクターとかは本当によく出来ていて、確かに面白いのですけど…


作中では天然痘の発生、種痘や薬の利権問題、未知の病に対する人々の混乱、認知症の増加、介護殺人、新興宗教とそれにハマる人、政治と宗教の癒着……

そういうのに纏わる事件が描かれています

でもこれもう最近の5年ぐらいの現代日本だなと💭


そういう現代社会の諸相を江戸時代に反映させて違和感なく物語に仕立てるというのは、作家の手腕として物凄いことだと思います


でもわたしが読みたいのは、以前の作品のような、もっとミクロな「ある誰か」の人生にフォーカスした、その「誰か」だけが紡ぐ物語だったのですよね

完全に個人の感想ですけど💦


今回は問題がちょっと普遍的過ぎる気がしました

最近のニュースを扱うなら、わざわざ時代小説に仕立てることなかったんじゃないかと思ってしまいます



でもやっぱりこれだけの長編を構想して書き切る作者の筆力には、畏敬の念を抱かざるを得ません

もとは新聞の連載小説として執筆したようですし、そういう事情を考えると、求められたものを書いたに過ぎないのかな…💭

並行読みをしても、結局はこんなことまで考えてしまいます(・_・;


正しい冷やし中華でした😋

イイね!
     

☀︎お知らせ☀︎



こんにちは🌻


お盆休み、いかがお過ごしでしょうか🏝️🍉

帰省中の方も、レジャーの方も、或いはいつも通りお仕事の方も多いかと思います


……が、明日からは台風が心配ですね🌀

交通やインフラにあまり大きな影響が無いことを願うばかりです


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さて、私事で恐縮なのですが、今月いっぱいお休みをいただくことになりました

(肩をどうにかしてしまいまして…🩼 自らの注意不足を反省しております)


来月には復帰する予定です!

その時にまた皆さまと楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております


まだまだ酷暑が続きますのでご自愛の上、良い夏をお過ごしくださいね( ˊᵕˋ )


あんみつはあんずましまし🍊

イイね!
     

見方を見ること


こんばんは🌙


オリ◯ピック、そろそろ終わってしまいますね🥲

深夜も何かしらの競技が中継されていて、それをぼんやりと眺める時間が楽しかったのですが…

気がついたら朝になっていることもしばしばでした笑


28日からのパラリ◯ピックにも期待ですね^^


明日(土)9:00〜15:00

明後日(日)9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ🌻


………………………………………………………


今回は辻◯雄「奇◯の系譜」

美術史家である著者が今から50年ほど前に出版した美術書です

著者が某美術雑誌に連載していた記事を書籍化したもので、以後文庫版や新装版が刊行され続けています


この本で取り上げられているのは狩◯山雪や伊◯若冲、歌◯国芳といった江戸時代の絵師たちです

現在では名前ぐらいは聞いたことがあるような絵師ばかりですが、本書が刊行された当時は今のような人気も知名度も無かったようです…


この本で紹介されるのは、例えば狩野派が江戸絵画の正統とすれば、その傍系に位置付けられるような「異端」とも呼べる画家ばかりです

しかし著者は強烈な画風を持つ彼らを、正統から外れた異端という軸で見るのではなく、エキセントリックで時にはグロテスクで型破りな表現を「奇想」というテーゼのもとで再評価したのです


私がいちばん興味を惹かれたのは伊藤◯冲の章でした


◯冲は人気ですよね

彼の精緻な動植物の絵は知っている方が多いと思います

江戸絵画と言えば面長猪首猫背の美人画や歌舞伎役者の大首絵などの浮世絵を思い浮かべますが、どれもデフォルメされたキャラクターのような印象を受けます


江戸時代の絵とはそういうものだと思っていたところに◯冲の写実的な絵を見ると、当時の人も私たちと同じ形、同じ色が見えていたんだなと改めて感じられるのです


しかし、若冲も実は鳥や草木をただリアルに描いていた訳ではありません

現代人に写実的と錯覚させるほど対象を緻密に描きながらも、多くの虚構を織り交ぜていました


それを意識して彼の作品を見ると、確かに不自然な構図や部分が多いことに気がつきます

それでも私たちが◯冲の絵に感動を覚えるのは写真のようなリアルさに圧倒されるからではなく、彼だけに見えていた動植物たちの生命の美しさに捉えられてしまうからでしょうか


同じものを眺めていても、どう見えているかは人それぞれですね

芸術とは作者の見方や考え方を見るのかもしれません💭


チャーシュー多め🐷

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

7/1(火) 7/2(水) 7/3(木) 7/4(金) 7/5(土)
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