MomoeのブログMomoe's blog

     

恋物語のこと



おはようございます☀️


先日の夕方、ふと日が延びたことに気がつきました

まだまだ寒さは厳しいですが、少しずつ春が近づいていることが感じられて嬉しいです!

(o´▽`o)


本日15:00〜23:00、明日9:00〜15:00で出勤します

CAさんでお迎えです✈️

お時間があればぜひ♡


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今日は伊藤◯千夫「野◯の墓」について


千◯県は矢◯の渡し周辺を舞台に、主人公の15歳の少年と彼の従姉で17歳の少女との悲恋を描きます


夏目◯石が作者への書簡にてこの作品を、「あんな小説なら何百篇読んでもよろしい」と褒めています


プラトニックな純愛の物語です

屈折した見方かもしれませんが、こういうのが好きな人は多いだろうなと思いました

個人的には、どうも私はこの手の小説が苦手なようです🌀

愛とか恋の物語を、素直に受け取れるようになりたいです…(・・;)


それでもこの小説に惹かれた理由はストーリーの展開よりも、作者による風景描写とかにある気がします


物語の前半部分では花や風の輝きが無垢な二人を祝福し、彼らもまた互いを花に喩えて気持ちを伝え合う

若い恋心が田園が広がる農村の景色を通して爽やかに描かれるのです


直接的に表さずとも自然の描写による詩情で可憐な恋心を描くことができたのは、作者が歌人でもあった故でしょうか

見事だなと思います


文学史的な話をすると、この小説は自然主義にも浪漫主義にも当てはまらないと思います


ヒロインが歳上であることを理由に、二人の結婚は認められず彼女は無理矢理に他家へ嫁がされてしまいますが、自由恋愛が難しく、結婚に関して女性の意思がままらなかった時代、こういうことはよくあったのだと思います


浪漫主義的な激しさや、自然主義的な内面を赤裸々に告発するえぐさとも距離を置き、市井の人にとって一般的であったかもしれない恋物語を淡々と描いたこの作品は、多くの人にとってすごく身近に感じられたのかもしれません💭

普遍性は大事ですね^^


チーズ&スクランブルエッグのせです🍅

イイね!
     

動機のこと



おはようございます☀


年末年始はゆっくり過ごせましたか👀


いろいろニュースがあって、お正月は何だか忙しなく過ぎてしまった気がします


多くの人に早く平穏な日常が戻ると良いです


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今年最初に読んだのは連城◯紀彦「戻り川◯中」でした


大正〜昭和初期を舞台とした推理小説です

五つの短編から構成されていて、それぞれの話の中で花がモチーフに使われています


5編とも「なぜ犯行に至ったか」を主眼としたホワイダニット(Why done it?)の小説で、ミステリの面白さも一流ですが抒情的な文章が非常に文学的で美しく、小説の世界観に浸ることができます


本書の内容からは逸れますが、ミステリ小説の分類として上記のホワイダニットの他に


・「誰が犯人か」を主眼としたフーダニット(Who done it?)

・「いかにして犯行を成し遂げたか」を主眼としたハウダニット(How done it?)


があります


フーダニットは名探偵コ◯ンとか金田◯少年の事件簿に多く見られますね

ハウダニットは古畑◯三郎や東野◯吾のガリ◯オシリーズなんかでしょうか

それぞれを掛け合わせたミステリも多いと思います

ミステリは倒叙型とか叙述トリックとかの技巧や、社会派、日常派、ノワールなど分類に注目するのも面白いです


本作はどのストーリーも共通して、男女の悲恋が描かれています

登場人物の心の底にある誰かへの強い気持ちが、やがて犯行に結びついてしまう…

殺人は倫理的に認められないし動機に深く共感することはできないけれど、納得はできてしまうのです

こういう体験ができるから推理小説は面白いのかもしれませんね💭


犯人はみな憎しみから殺人に手を染めるのではなく、誰かのため、何かを守るために犯行に及びます

そんな登場人物たちの哀切に満ちた物語に引き込まれてしまいました

ミステリと文学的な美しさが両立した、見事な作品でした


わかめ増しです^^

イイね!
     

サンタを齧ること





おはようございます


本日15:00〜23:00で出勤です

お時間があればぜひ^^


クリスマスはケーキをふたつ食べました!


デコレーションでのっているサンタとかトナカイは、いちおう齧ってみるタイプです…笑


今年のケーキはひとつは砂糖菓子だったのでちょっと嬉しかったです☺️

何歳になってもクリスマスのケーキは特別ですね


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年の瀬も押し迫り部屋の片付けをしているのですが、いつか買ったまま放置していた本がぽつぽつ発掘されています(・・;)


全てを年内に読みきれそうにはないのですが、そんな中で最初に手を付けた泉◯花の「高◯聖」を紹介します



物語の語り部の「私」が旅の途中で出会った僧から、怪奇譚を聴くという形式です


この小説は

「私」が僧の話を聴いている世界→僧が体験したある「女」に纏わる怪異の世界→「女」を巡るの過去の世界

という風に三重の入れ子構造になっています


語り手は

私→僧→「女」の過去を知る縁者

と変化するのですが、徐々に物語の時間軸と語り手が現実から離れることで、読者はより深く幻想的な小説の世界に引き込まれていきます

(こういう技法は怪奇小説とか幻想小説にはよくありますね)


ストーリーの中で僧は修行の旅の途中、山奥である美しい女に出会います

彼女は白痴の夫と縁者らしき老人と共に暮らしているのですが、その正体は男の旅人を家に泊めては、飽きると獣に変えてしまう魔性の女なのでした…


小説の文体としては体言止めが多く、リズムが良いのが特徴かなと思いますがちょっと独特ですね

泉◯花は他もこんな感じなのでしょうか💭



私は怪奇小説が結構好きなので純粋にストーリーを楽しみましたが、注目したいのは「女」かなと


女には旅人の男を誘惑しては獣に変えてしまうという「魔性」と、歌う以外は何もできない白痴の夫へも純粋な優しさを見せる、「聖母性」が同居しているのです


こういう女性は魅力的ですよね

谷崎潤◯郎の「痴◯の愛」に登場するナ◯ミとか、「春◯抄」の◯琴とかも、非常に冷酷で暴力的な面と愛情深い面を併せ持っています


この話の女に宿る「魔性」の原因は悲しみだと思います


そもそも女は故郷の村と家族を洪水で失い、共に生き残った夫の世話を焼きながら生きていました

また、僧には「自分がせがんでも決して都の話をしてくれるな」と言います


外の世界への憧れを抱きつつも山奥で暮らすしかない運命の悲しみが、外界から来る者に対して発揮される魔性を宿らせたのかなと思います


ではなぜ僧は獣に変えられずに済んだのかと考えると、それは彼が浄らかだったからでしょうか

僧が女に欲情するシーンがあったり、修行を止め彼女と一緒に生きたいと望んだり、彼が無欲な人物でなかったのは確かです


彼の浄らかさというのは、


「(女の)その男に対する取廻しの優しさ、隔なさ、深切さに、人事ながら嬉しくて、思わず涙が流れたのじゃ。」


と語るように、女が夫に見せる優しさに対して涙を流すほどの無垢で純粋な心の持ち主であったことだと思います


この小説がただの不気味で不思議なお話しで終わらないのは、女や僧が持つ心の浄らかさや悲しみが、読者の心に余韻を引くからではないかな、と思いました


絶対美味しいやつ🍥

イイね!
     

自由のこと


おはようございます


ようやく本格的に寒くなったなあと思っていたら、明後日はもう冬至のようです

少しずつでも日が延びていくと思うと嬉しいです^^


自撮りの通り、先日から一足早くサンタさんになっております🎄

本日15:00〜23:00で出勤しますので、お時間があればぜひ^^


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今日は木◯昇「漂◯のうたう」です

すごく大事にしている本です

どう生きるかを考えさせられます


舞台は江戸から明治に変わった頃、今は無き根◯遊郭に残された人々の話です


主人公の定◯郎は御一新により武士の身分を失い、妓楼の立番という仕事に流れ着きます

身分から解放され「自由」を手に入れた筈なのに、どう生きれば良いのか分からない

ここではない居場所を求める気持ちがある一方で、人生を諦め、投げやりな気持ちを抱き続けています


そんな定◯郎とは対照的に、妓楼でトップを張る小◯菊花魁や遊郭で生まれ育った番頭の龍◯は、自らの境遇に腐ることなく芯を持って生きています


定◯郎と彼女達の違いは何でしょうね💭


定◯郎は武士の身分を失ったがために◯津遊郭で働いているとは言え、いつでも去ることが出来る自由があります

一方で小◯菊や龍◯は生い立ち故にそこで生きるしかない、籠の鳥なのです


しかし真に「自由」なのはどちらなのかなと


「そんなに奪えるもんじゃあないんですよ、その人の芯にあるものなんてさァ。周りが奪えるのはね、些細なもんなの。せいぜい巾着くらいなもんですよォ」


定◯郎は、時代よって身分を奪われ、生き方を奪われ、人生そのものを奪われたと思っていました

何かのせいにしている方が遥かに楽ですからね…

でも彼は「奪われた」という思いに囚われて、「どう生きるか」という思考を手放していたのだと思います


現代だって良くも悪くも、「どこで生きるか」は生まれついた時にある程度決められてしまっていると思います

大どんでん返しでもしない限り、それぞれの身の丈合ったステージで生きていくしかないのです


でも「どうやって生きるか」、何を人生の主題にするかは自ら選び取れるんじゃないかなと…


そういう「自由」に目を向けて生きていければと思います(o´▽`o)


ベーグルです🥯

イイね!
     

サンタクロースを信じること



こんばんは✨


早くも師走に突入してしまいました…


この時期のクリスマスや年末に向けたそわそわ感がちょっと好きです


明日15:00〜23:00で出勤します^^

お時間があればぜひ


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いつもは本の紹介をしていますが、今回は「世界一有名な社説」について書こうかなと

1897年、アメ◯カの新聞『ザ・◯ン』に載った「サンタクロースっているんでしょうか?(Is there a Santa Claus?)」というもの


まだクリスマスには少し早いですが…(・・;)


これは8歳の女の子からの投書に、同社の記者フラン◯ス・チャーチが答えるという形です


記者はサンタクロースの存在を肯定した上で、目に見えるものだけが全てではないこと、もっと言うと人間の認識について語っています


「この世の中に、愛や、人への思いやりや、真心があるのと同じように、サンタクロースもたしかにいるのです」


時代背景を見ると19世紀末、帝国主義による植民地政策が拡大していた時代です

人々は物質的な豊かさを求めて資源の獲得に血眼になり、目に見えるもの、確かに存在するものこそが全てになりつつあったのだと思います


「世界でいちばん確かなことは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなのです」


記者は、目に見えないものが全て人間の想像の産物ではない、それらは誰にも破れないカーテンの奥にあって、信頼とか想像力とか誰かを思う心だけがそのベールを引いて我々に

「その向こうの例えようもなく美しく、輝かしいものを見せてくれる」

と述べます


残念ながらサンタさんは物質として実在しませんが、クリスマスに大人が子どもへプレゼントを用意する愛情や喜びは、世界中に存在し続けてきました

それがサンタの正体なのでしょう


やがて子どもがサンタさんの正体を知って、サンタさんが心からいなくなってしまっても、目に見えないものを信じるちからは残るのだと思います

個人的にはそのちからこそ、何物にも代え難いプレゼントだとも思いますね💭


最近のおすすめは納豆ラーメン(o´▽`o)

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

5/3(金) 5/4(土) 5/5(日) 5/6(月) 5/7(火)
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善悪のこと




こんばんは

今日は寒いですね…❄︎

震えてます🫨


明日9:00〜15:00で出勤します

私服イベント最後です!

写真を上げようか迷いましたが、来てのお楽しみということで…

お時間があったらぜひ^^


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最近は池◯正太郎「闇の◯人」を読んでいます


先日読んだ「真◯騒動」に続いてまた池◯正太郎です

面白い作品に出会うと、その作家の作品を続けて読んでしまいますね…


池◯さんの著作はまだまだ一部しか読めていませんが、この作品にしろ仕◯人シリーズにしろ、〈悪人〉の描き方が良いなと思います

弱きを助け強きをくじくダークヒーロー、誰かを助けるために罪を犯す者…

行った悪にもそれぞれに理由があり、ある人にとっては正義である


善と悪、強さと弱さ、正しさと狡さを内包したふつうの〈悪人〉による、勧善懲悪の物語ではないところに少しほっとします

そして何故か「こんな自分でも生きていていいんだな」という気持ちになるのです


人間誰しも善い部分と悪い部分があって、その二つの中を揺らぎながら生きていくことしかできませんよね

池◯作品の〈悪人〉には、それを肯定されている気がします💭


コーヒーより牛乳の味が好きです🐄

イイね!
     

当事者性のこと

おはようございます🌱


本日15:00〜23:00で出勤です

お時間があればぜひ^^


先日やっと衣替えをしました

冬物をいつ出そうか迷っていたのですが、急に冷えるようになったし良いタイミングかなと…


今年は特に気候が極端だった気がします

でも生まれてからずっと異常気象が叫ばれているので、これが当たり前のような気も💭

昔はもう少し過ごしやすかったのでしょうか…


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今日は市川◯央「ハン◯バック」です

今年の芥◯賞受賞作です

話題になっていたのは知っていたのですが、何となく読まないままでした

人に勧められたので手に取ったのですが、久しぶりに凄いものを読んだ気がします…


凄いというのは文章が美しいとか物語が面白いとか技巧的な部分ではなくて、自分は見たいものしか見ずに生きてきたんだなと思わせられた点についてです

「そんなつもりはない」けど、それが既に傲慢だったんだなと思いました


作品の主人公は身体に重度の障害があり、介護を受けながら施設で暮らしている女性です

施設内での人間関係やネット記事ライターとしての仕事、そして彼女の「性」への執着や欲望が赤裸々に語られてゆき、ある事件へと発展します


この本の作者は作中の主人公の女性と同じ病を患っており、彼女を通して語られる社会への不満だとか抗議、障害のある人の視点がすごくリアルなのです


障害者が近くにいないから知らなかった、考えなかった、ではなく、社会全体が彼ないし彼女らを遠ざける構造になっているのかなと思います

それを一気に覆す力は無いけれど、「健常者優位主義」の社会に一矢を報いた作者に感服しました

………………………………………………………


ここからは少し違う側面からこの作品についての所感を述べますが、この本が芥◯賞というのはどうなんだろうという気がします🌀


前述した通り作者は作中の主人公と同じ障害を持っています

私は文学に当事者性はあまり必要ないと思うのです


文学とか芸術とかは、現実の世界から独立した、非合理的でどうでも良いと一蹴できてしまうようなものであるべきかなと💭


現実世界からある作家が作り上げた虚構の世界に踏み込む瞬間に、面白さを感じるのだと思います


また、文学が政治とか権力とかの目的を果たす手段にならないためにも、作者と物語/現実と虚構は切り離されていた方が良い気がするのです

ある目的を果たすための手段になれば、それが叶った時に存在意義が消えてしまいますから


「ハン◯バック」は物語によって健常者優先の社会に対して問題提起をしました

それはすごく意味のあることに違いはないのですが、文学的な価値についてはちょっと疑問に思うのです…


偉そうなことを述べてしまいすみません(・・;)

問題作とも言えますが、面白いのでぜひ読んでみてください


寒いと美味しい(o´▽`o)

イイね!
     

カイロス時間のこと

 



おはようございます🌱


今日から3連休ですね^^

金曜日が祝日なのは久しぶりな感じがします💭

今日と明日、9:00〜16:00で出勤です

お時間があれば会いに来てください


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ちょっと日常のお話です

先日ハロウィンが終わったと思ったら、お店の装飾とか流れているBGMとかがもうクリスマス仕様になっていて驚きました(*_*)


ぼーっとしてるとあっという間に年末になってしまうのでしょうね…


小さい時よりも、時の流れが段々速くなって行くようです⏳

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今回は池波○太郎「真○騒動」です


池○作品は仕掛人・藤○梅安のシリーズも読んでいますこちらは大衆時代小説とでも言うのでしょうか

こういうのも結構好きなのです…笑


池○正太郎の真田ものと言えば「真田○平記」を読もうと思ったのですが、文庫だと出版元によりますが15巻以上ありまだ手を出せていません(・・;)

いつか読破できるといいです


今回の「真○騒動」は主として江○時代の真○家を描いた短編が5篇収録されています

読むと260年の天下泰平の裏には、地方大名の苦心があったことがよく分かります

学校の歴史で江戸時代勉強していた時は中央にばかり目が向けられていて、そこまで思いが及びませんでした…


短編の中で特に良かったのが「錯乱」というお話です

隠密の親子に焦点を当てているのですが、ミステリーのようでもあり面白かったです


多くの英雄に埋もれてしまうような人物にもスポットを当て、僅かな記録からもその人の人生を想像して輝きを描ききるのはやはりすごいことですよね

史実に基づいた歴史小説を読むといつも思います💭



たまには甘いもの🥞

イイね!
     

孤独のこと



おはようございます☀️


本日15:00〜23:00で出勤します^^

チャイナドレスでお迎えです🥟

お時間があればぜひ


………………………………………………………


今日は久しぶりに小説です

水◯勉「◯の寺」


京◯を舞台に、ある過ちを犯したある少年僧の半生を描きます

時代は恐らく大正から昭和初期にかけてでしょうか


作者自身、幼い頃に◯都の禅寺へ修行に出されています

その経験を元に書いているからか、いろんな描写がリアルです

修行の生活とか仏教の儀式とか、そういう細部がよく描かれているのはもちろんなのですが、まだ子どものうちに修行に出されたつらさや師や兄弟子に抱く感情など、特殊な環境に置かれた少年の視線にすごくリアリティがあるのです


この物語の主題の一つは孤独かなと思います


主人公は肉体的なハンディキャップと出自に対する苦悩を抱えるが故に周囲と打ち解けられず、孤立を深めていきます


人は本質的に、生まれてから死ぬまで一人だと思います

もちろん家族がいて友達がいてパートナーができて、多くの人に囲まれて社会生活を送りますが、自分と全く同じ人間がいない以上はあくまで「自己」と「他人」であり、そこに線を引かなければなりませんね


そういう孤独と、ほとんどの人がいつもは無意識のうちにうまく付き合っているのだと思いますが、時には大きな孤独を感じて苦しむこともあるでしょう


自他の境界が揺らぐとこういう苦しみが生まれるではないかなと思います


この作品において主人公は、見たことのない母と自分との境界が曖昧になっているように思えます


彼は仏門に入り修行を積んでも、母に対する孤独だけは乗り越えられませんでした

母を知らないが故にその人を欲し、自分=母という強い想いを募らせ孤独に苦悩するのです

こういうのをマザーコンプレックスというのでしょうか…


お寺の襖絵に描かれた雁の親子のうち、母鳥を破いてしまうところに少年僧の孤独と苦悩の深さを感じました

母に対する思いは、時に悲しいほど強いものですね



全体的に暗さはありますが、ミステリーの要素と私小説のリアリティがあり、説得力のある文章なので読みやすいです

水上◯氏の作品は初めてでしたので、違うのも読んでみたいなと思います💭


うどんも好き

イイね!
     

宮本◯蔵とローリン◯・ストーンズのこと


こんにちは🌱


29日までチャイドレスのイベントです

ぜひ会いに来てください^^


明日は9:00〜15:00で出勤です!


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今回は鷲田◯一「『待つ』とい◯こと」


太◯治「走れ◯ロス」、ベケ◯ト「ゴ◯ーを待ちながら」、河瀬◯美「沙羅双樹」など、文学作品や映像演劇に現れる「待つ」

認知症の介護現場やカウンセリングの場において相手の言葉を「待つ」

携帯の登場で消えてしまった待ち合わせ、恋人からの手紙を待つこと…


「待つ」ということを様々な角度から考察した哲学エッセイです


今の社会では、何かをあてどなく待つことに否定的ですね

タイムパフォーマンスなんて言葉はその象徴かなと💭


例えば企業の経済活動のように、常に未来に訪れる結果は想定されていて、それの到来は確実であるべきで、私たちは実は未来を「待って」はいない

設定された結果を、前のめりに迎えに行っているだけなのです


この本の中で述べられている本来の「待つ」ということは、もっと期待的な要素を含んでいて、でも偶然を当てにしていると言うわけでもなく、少しの希望に自分を開いたままにしておくということ 


しかし待つなかで、だんだん待つこと自体へ意識が収斂してゆき、焦燥感を覚え不安定になる

何かを「待ちきる」ためには待つことの放棄が必要となる矛盾…

待つことの不安定さについて、宮本◯蔵と佐々木◯次郎の巌◯島の戦いと、ローリン◯・ストーンズ主催のコンサート別名「オル◯モントの悲劇」のエピソードを用いて述べられていますが、この章はとても面白かったです

(オル◯モントの悲劇とは、ミッ◯・ジャガーが観客を散々待たせた挙句に混乱を招き、警備を担当していたギャングが殺人事件を起こしてしまったという顛末です…)



あとは「聴く」ことと待つことの関係性についても、カウンセリングや介護の現場から考察されていて、なるほどなあと思いました

太◯治の「待つ身がつらいか、待たせる身がつらいか」についても面白かったです

(このエピソード、太◯治のダメさ加減が人間らしくてここまでダメさを露呈できるのがちょっと好きですが、巻き込まれた方は普通にキレたいですよね)



鷲田◯一さんの文章は中学、高校の現代文でいくつか読んだのですが、その時はいまいちピンと来なかった気がします

でも後から読み返して、そういうことだったのかと納得していました

この人は易しい言葉で難解なことを述べますね


先に紹介したような箇所は理解しやすくてすごく面白かったのですが、後半にかけて正直よく分からなくなりました🌀


この本も、やがて理解できるようになるその時を「待つ」しかないですね…


きくらげ好きです

イイね!

Momoe(20)

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不寛容のこと



こんにちは🍂


今日15:00〜23:00

明日15:00〜23:00

出勤です

お時間があったらぜひ^^

夜は肌寒いので服装にお気をつけください…


………………………………………………………

今日は新書です

酒井◯子著「9.11後の現◯史」


主に2000年以降の中東問題について、イス◯ム国の台頭、イ◯ク戦争、9.11・・・といった風に出来事を遡りながら解説していきます


現在の中東情勢を鳥瞰し、なぜこの地域で戦争や紛争、テロが絶えないのかという問いに対する回答が明示されます


中東の紛争は宗教・宗派の対立によるものという印象がありましたが、諸問題の根源はかなり異なるようですね

地域によっては異なる宗派でも市井の人々は共存してきた歴史があり、憎悪し合うような関係ではなかった…

イギ◯スの三枚舌外交によるパレ◯チナ問題から始まり、欧米諸国によるアラブ圏への介入や、それによる国家間の政治的対立の連鎖によって現在の混迷が生まれてしまったのだと理解しました


先日起こったハ◯スからイス◯エルへの攻撃というニュースを見て、どちらが正義なのか分からないなと思っていました


先制攻撃した方が悪と言えばそうなのかもしれません


でもこの地域の歴史を辿ると、そもそもイス◯エルが近代国家として認められるのか、国としての正当性について疑問が残ります

イス◯エルが占領した地域で入植地を拡大していることは多くの国が違法と見なしていますし、ハ◯スのようなイス◯ム勢力が全面的な悪とも思えない訳です…


それぞれが腐敗した権力者への怒りがあり、貧困、差別といった境遇への不満があり、何らかの犠牲者であるという意識がある


宗教や政治を超えてお互いを赦し合えない不寛容さも、この状況を打開できない原因の一つかなと思います💭


中東地域の混乱は様々な歴史的背景によるものですが、「相互の不寛容さ」は現代のどの国、どの社会においても通ずるものと思います


今回は何だかまとまらない文章ですみません<(_ _*)>


気になるのは、再燃したパレ◯チナに欧米諸国、そして日本がどこまで介入するかということでしょうか



人生初ちゃんぽんです🍥

イイね!
     

繰り返すこと



こんにちは🌱


すっかり涼しくなりましたね🍂


明日15:00〜23:00で出勤します

会いに来てくださると嬉しいです^^


………………………………………………………


先日大◯昇平「野◯」を読みました

Netfli◯で映画を見つけたのをきっかけに、文学史で名前だけは覚えたけど読んでないなと思い手に取りました


太平洋戦争末期フィリピンはレイテ島にて、熱帯をさまようこととなった田◯一等兵を描きます


作者は自らの従軍体験をもとに、本作の他にも多くの戦争文学を残しています


戦争文学は吉◯昭とか浅◯次郎とかを読みましたが、それらと比べるとより深く、個人が死に対峙した際に何を思うかについて描かれていると思います


熱帯のジャングルで自らの死が決定的となった時、戦争とは、宗教とは、倫理とは何かといった根源的な問いが照らし出されます


印象的なのは

『我々のいわゆる生命感とは、今行うところを無限に繰り返し得る予感にあるのではなかろうか。』

(ニ「道」の章より)

という田◯の独白です

彼は野戦病院までの道を彷徨いながら、上記のことを考えるのです


確かに私たちは、またこの人と会うことができる、またこの景色を見ることができる、またこれを食べることができるという前提のもとに生きていますね

1秒先のことも分からないのに、いちいちこれが最後かも、なんてことを考えません…


人間として幸福に生きるには当たり前のことと思いますが、こういう前提が崩れ去ってしまうのが戦争なのだなと思いました


この前提が崩れた時に人はどうなるのか、死と引き換えにしても倫理に縋り続けられるのか、動物と化してしまうのか、グロテスクな部分も多いですがすごく克明に描かれています


田◯は復員後精神病院に収容されてしまいますが、本当に狂ってしまったのは彼か、うわべだけの平和主義を唱える国か、それに目を瞑る社会か、考えさせられます💭



好きなものを好きに食べています

イイね!
     

彼岸過のこと

30日までニットワンピのイベントです!



こんにちは🌱


本日15:00〜23:00まで出勤します

お時間があればぜひ^^

イベント期間中は明後日金曜日が最後の出勤です👀

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今日は久しぶりに近代物です

夏目◯石「彼岸◯迄」


今日はちょうど秋のお彼岸が明けたところですが、題名にある彼岸は春のお彼岸のことです


この作品は新聞の連載として執筆され、その連載が始まったのが1912年1月、漱◯は3月末春の彼岸頃まで書くつもりでこのタイトルにしたようです


物語は短編が集まってひとつの長編小説を構成しています

登場人物が多く、語り手や時系列も変わるので初めて読んだ時は少し大変でした

物語の主人公は敬◯郎とその友人である須◯、ヒロインは千◯子です

敬◯郎は主人公と言えば主人公なのですが、彼は作品の進行役という感じでしょうか…

真の主人公は彼の友達の須◯とその婚約者千◯子です


「こ◯ろ」を初めて読んだ時にも思いましたが、夏目◯石は小説の構造が凄いなと思います

あとは長編でも、小説の世界を俯瞰する視点が変わるだけで全然飽きないなと💭


そして、この世界を眺める「視点」というのが今回の作品の主題なんじゃないかなと思いました


自分の性格に必要以上にコンプレックスを抱き内向的に自らの精神世界に閉じ籠る須◯と、明るく外向的で外界に積極的に関わる千◯子ですが、2人による世界の見つめ方は全く異なります

それでも惹かれたり対立したり、葛藤しつつも離れ難い関係なのです


これは小説中の2人に限らず、家族だろうが友人だろうが大なり小なりものの見方は違っていて、子どもでも大人でも自らの世界を持って生きていますよね


他人に関わる中でそれに気づけるかどうか、そして気づいた後にその中に飛び込めるかどうか、他人の「見方」を自らに取り込めるかどうか、作中の言葉を借りれば、

『命の方向を逆にして、外へとぐろを捲き出させる』

ことができるかどうか…

難しいですが、よりよく生きていく上で重要なことだと思います🌀


須◯がそのようになれのかはっきりとは描かれていませんが、私は彼を見つめてきた敬◯郎が最後に何を思ったのか、そちらにも思いを馳せてしまいました


似たようなのばかり食べてます👀

イイね!
     

ひどい本のこと


こんにちは^^


先日美容院に行きました

前髪を切って若干幼くなった気がします💭


実は美容院が結構苦手です

鏡の前に小一時間座らされたり、寝そべったまま顔にティッシュみたいなペラペラを載せられてシャンプーをされたり、異空間?すぎて終わるとどっと疲れるのです…


まあ終われば終わったで、ボサボサしてたのが綺麗になって嬉しいし頑張って行って良かったと思うのですが(o´▽`o)


……………………………………………………


今日は趣向を変えて「ひどい本」の話です


ひどい本と言っても、単純にストーリーがつまらないとか文章が下手とか、誤植が多いとか色々あると思いますが…

今回は面白いけど内容がびとすぎるというパターンです


「ひ◯い民話を語る会」という本

京◯夏彦、多◯克己、村◯健司、黒◯郎といった妖怪や怪異好きの4人が集い、日本各地に伝わる「ひどい民話」についての座談会を収録した形式です


小学生が喜ぶ感じの下品なワード連発なので、こんなのを好んで読んでるのかと思われるのは不本意ではありますが…

でも世の中にはこんな本もあるよということをお伝えしたく敢えて紹介します笑


民話と昔話と伝説の違いや民話の構造とか、ためになる部分もあります

なぜ桃◯郎ではお爺さんが山へ芝刈りに行きお婆さんが洗濯に行くのか、なんかは面白かったです(下品ではあるのですけど…)


そもそも娯楽の少ない時代において、様々な「話」がエンターテイメントとして、様々な人によって語られました

でも近現代では現在の倫理とか価値観に合わせた「正しい」ストーリーだけが人口に膾炙するようになります


この本で扱っているのは、そういう正しさからは外れたものです

けれどちょっと低俗な民話からは、語り部の「面白い話をしたい!」という欲望とか、適当に作り過ぎた感とかが窺えて、そういう物語の背景を探るのも面白かったです


高尚なものばかりではつまらないですから、こういう下品さも時には必要かなと思いました


なると🍥って無味ですよね

私だけ…?

イイね!
     

お節のこと


こんにちは


相変わらず暑いですね…

でもコンビニのスイーツなんかはお芋とかかぼちゃとか秋仕様になっていて、秋なのかなぁと不思議な感じがします


あとはテレビショッピングにお節が出ていてびっくりしました🫢


日本人は季節の先取りが好きですよね

行事好きとも言うのでしょうか💭

もっとその時季というか時期というか時節を楽しんでもいいと思うのですけど…


……………………………………………………



今日は有吉佐◯子「華岡◯州の妻」のことを少し📚


時代劇としてテレビドラマになったり、映画化もされているみたいなのでストーリーをご存知の方も多いんじゃないかなと思います

(相変わらず私は映像化されたものを観ていません…)


華岡◯州は江戸時代の外科医、世界で初めて全身麻酔を用いて乳癌の手術を成功させた人物です

一方でその手術に用いた麻酔薬の完成のために、彼の母と妻が実験台として身を捧げていたのです


作中ではこの二人の女性による息子/夫に対する献身と、その裏で繰り広げられたいわゆる嫁姑の確執が主軸となっています

当初は仲の良かった二人が次第に互いに憎悪を抱くようになり、針のような言葉を投げあう


読んでいて息が詰まります…


華岡◯州自身は京都へ医術の留学に行ったり、そこから故郷の村に戻ってからは麻酔薬の研究や医師の仕事に没頭したり、つまりはすごく普遍的なことですが家の外に仕事、二つの世界というか居場所がありそこを行き来できた訳です


でも物語で描かれる彼の母や妻、当時の一般的な女性たちは、家庭において母や妻といった役割を果たすことが仕事であり人生であり、そこ以外に居場所はなかったのでしょうね

だからお互い簡単には譲れないし、逃げられな い、壊すこともできない…


個人的には華岡◯州という偉人の功績に、現代にも通ずる嫁姑関係と上記のような封建制度の中の女性の生き方を絡めて描き切った作者の筆力にすごさを感じました

ドラマ的でとても面白かったです


こってりでした(o´▽`o)

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

5/3(金) 5/4(土) 5/5(日) 5/6(月) 5/7(火)
15:00~23:00 09:00~15:00 -- 15:00~23:00 --
     

落語のこと


こんにちは


明日出勤します

15:00〜23:00です

お時間があればぜひ^^


……………………………………………………


今日は本ではなく落語のお話


最近、少しずつですが落語を聞いています


隙間時間に聞くことが多いので長いのは全然ですが…

古典も新作もいろんなジャンルがあるので、誰の何を聞いたら良いのかすごく迷います

薦められたもの、なんとなく面白そうと思った演目、テレビで見る噺家さんの高座…

など、適当に選んではちょっとずつ聞いてみています


今まであまり興味がなかったのですが、想像より奥が深い世界で面白いです👀

噺自体が面白いのはもちろんですが、素人が同じストーリーを語ってもこうはならないだろうなと💭

声色とか仕草とか間とか、いろんな芸によってここまで磨かれるんだろうなと思います


良かったのを少し紹介しますね


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「み◯りの窓口」/立◯志の輔

すごく笑えるのですが、非常に風刺が効いているなと💭

普段の自分の振る舞いを省みるべきですね

電車に詳しいともっと笑えるのではないかと思います



「徂◯豆腐」/入◯亭扇辰

古典の人情話、入◯亭扇辰さんのを聞きました

「み◯りの窓口」が一気に喋り切る感じなのに対し、こちらはとにかく後半の間の取り方が凄かったです

個人的には、扇◯さんの荻生◯徠に扮した声がかっこいい



「紺◯高尾」/立◯談春

こちらは廓噺です

太夫に一目惚れしてしまった染物屋の職人の話…

『元気で生きてさえいれば〜』という主人公の告白のところでいつも、


あぁ…( ;  ; )


となります笑

本当に好きな演目です



おすすめの演目、好きな噺家さんがいればぜひ教えてください^^


まだまだ元気です☀️

イイね!
     

シニフィエとシニフィアンのこと


おはようございます(o´▽`o)


近頃いろんなスポーツの世界大会をやっていますね👀

今はバスケとかバドミントンとか…

この間までは陸上もやっていましたね

ラグビーはもうすぐです!


深夜にテレビをつけているといつもはテレビショッピングばかりですが、最近は思いがけず色々なスポーツを観られて楽しいです^^

………………………………………………………


今日は小説ではありません

丸◯圭三郎「言◯とは何か」を読んだので、それについて書こうと思います


何故この本を読んだかというと、ちょっときっかけがあって、音声学について知りたいなと思いまして…

音声学は言語学の一分野ですので、言語学と言えば近代言語学の父、ソシ◯ールの著作を読まなければなと💭

しかしソ◯ュールはかなり難解🌀なので、入門書としてこの本を読んでみた、という次第です


言語とはなにかを、シニフィエやシニフィアンとか、ラングとパロールとか、ソシュ◯ル言語学で用いられる用語の解説を交えながら論じています


すごく面白かったのは、言葉は単なるラベルではないという考えです


虹の色を日本では7色に規定しますが、国によっては4色とか2色(!)とか、グラデーションを何色に認識しているのかは異なるのです


言語で規定される前の事物は混沌としていて、私たちは認識もできない

それらをある文化間で共通のある言語によって名づけることで、混沌から取り出している訳ですね

そしてあくまでその文化の中で「のみ」でのカテゴライズ、意味付けをしているのです


言葉は単なる物の名前でも概念とか意味を示す記号でもなく、表現すると共に「意味づける」ものでもあるようです


ソシ◯ール曰く、

「言語に先立つ観念はなく、言語が現れる以前は、何一つ明瞭に識別されない」


……………………………………………………………………


ここからは言語学とは少し離れますが、気持ちも言葉にすることで初めて認識できるところがある気がします


言語化することで悲しかったとか辛かったとか、嬉しかったとかいう感情がはっきりとした輪郭を持ち始めるのではないかなと

そんなことないでしょうか…(・・;)


この作業を、普段私たちは無意識に行っているのだと思います

大人になるってこれをいち早くできるようになること、相手に正確に伝える語彙を持つことかなとも思いました



最近の🍜

イイね!
     

怪のこと

チアでした(o´▽`o)


……………………………………………………


こんばんは


8月も後半ですが相変わらず暑いですね


先日外でかき氷を食べたのですが、メニューに「スイ」という味がありました

何かと思ったら「みぞれ」のことでした!


東京では透明なシロップをかけた味を、スイと呼ぶようです

ちなみにみぞれは関西の呼び方で、名◯屋あたりでは「せんじ」と言うみたいです

名◯屋では本当にせんじと言えばみぞれが出てくるのでしょうか…

どなたかご出身の方、教えてください


……………………………………………………

今日は岡◯綺堂「青◯堂鬼談」の紹介です

趣向を変えて怖いお話です👻


岡◯綺堂は明治から昭和初期に生きた小説家で、劇作家として新歌舞伎の演目なんかも書いています

青◯霊園にお墓があります…


代表作「半◯捕物帳」はみなさんもご存知かなと💭

(すごく長いシリーズなのですが、面白くて一時期はまっていました)


今回紹介するのは彼が残した怪談集のうちの一つです

江戸を舞台にした短編の怪談がいくつか収められています


余談ですが夏◯漱石とか川◯康成とか、文豪と呼ばれる作家たちは「怪奇幻想文学」に分類されるような怖い話、幽霊話をまあまあ書いています

私の好きな浅◯次郎もその手の短編を多く発表していますが、非常に面白いのです…

私が怖い物好きなだけかもしれませんが、みんな怪に惹かれるのですかね


「青◯堂鬼談」に戻ると、私が好きなのは『猿の◯』と『◯本足の女』という話です


こんな怖いことがありました、おしまい。


と言う終わり方と、人が理不尽に死ぬ内容が相まって読後感は割と最悪なのです

でも怪談としてはその方が良い気がします


なお上の二つのお話に限らず、江戸怪談は怪異の原因とか正体が明かされないものが多いようです

初めは現代のホラーのような種明かしが無くて物足りないなあと思っていましたが、分からないまま、というのも楽しいですね


もう一つ余談で、彼は「番◯皿屋敷」を再構成した脚本も書いています

これは原因の分かっている幽霊話ですね

オリジナルも良いですが、戯曲版も面白いです


こちらの話のように、怪を通して悲しみとか恨みとか人間の心の深淵を覗くのも悪くないです^^


美味しかったやつ

イイね!
     

8月15日のこと


こんばんは


先日立秋も過ぎて、もう残暑の時期ですね

まだまだ夏本番のような気もします☀️


明日9:00〜15:00出勤しますので、お時間があればぜひ遊びにいらして下さい^^


……………………………………………………


今日は半藤◯利「日本のい◯ばん長い日」についてです


何度か映画にもなっています

8月15日、軍人や政治家といった国の上層部が何をして何を考えたか、緊迫感を持って描かれています


たくさんの人物が登場しますが、特に阿◯陸相が印象に残りました

彼はポ◯ダム宣言の受諾には反対の立場だったようです

しかし内閣の一員として終戦の決定には従った上で、陸相としては自決を選びます

軍のクーデターを防ぐという意味もあったようです

苦しい立場だったのだと思います…


8月6日、9日を経ての降伏は遅きに失したと言わざるを得ません

でもこの本で描かれる多くの先人が国体を護るために、それぞれの信念に従ったことが分かります


戦争を終わらせるのはかなりの綱渡りだったようです

あの日何かがずれていたら、この国は本当になくなってしまっていたんじゃないかと思います



先の大戦について私見述べるのは難しいですね🌀


ひとつ私が思うのは、何をいつから間違ったのか、大衆は全面的な犠牲者なのか、未だにあの戦争を総括しきれずにここまで来てしまったのではないかなということです

この国も軍人と政治家は裁かれましたが、責任の所在が、例えば同じ敗戦国のド◯ツなんかよりも曖昧なままだったような気がします


とにかく分からないことだらけですが、この本を読んで唯一確かに思ったのは、戦争は始めるより終わらせる方が余程難しい、ということでしょうか…


綺麗に焼きたい🐟

イイね!
     

W村◯のこと/雑記



おはようございます☀


ももえです


少しブログの更新が空いてしまいましたね(・・;)

万万一、楽しみにして下さっている方がいたらごめんなさい…


相変わらず取るに足らない事柄ばかりですが、色々溜まっていますのでつらつらと書かせていただきます✏️


……………………………………………………

先日読んだのは村◯龍「空◯にて」です

最近読んだ本の中で、いちばんいいなと思いました

読みやすいのにすごく心に刺さります…


いくつかの短編が収録されています

各話、コンビニとかカラオケとか空港とか、日本のどこにでもある場所が舞台です


語りが特徴的ですね

それぞれの話において、主人公は言わば天の声的な視線で現在を冷静に語るのですが、思考が突然過去のある出来事に飛んだりします

(日常の中のこういう無意識的な回顧って、きっと自分の中で大きな意味を持っている出来事なのだと思います)


主題は希望かなと💭

各話、登場人物たちは人生に対して焦燥感とか閉塞感を感じています

「ここではないどこか」を目指し、現在を打ち破る術を模索し実行する彼らは、社会というよりも自身の小さな希望を諦めていないようです


後書きより、

『この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない。』 

というのがかなり衝撃でした


未熟な私がこんな風に言うのもあれですが、確かに社会に対する希望は失われたような気もします

というよりも、社会が市民に希望を提供できなくなったのでしょうか🌀


これからはこの小説の主人公たちのように、希望は個人で紡いでゆくことになるかなと思います


ちなみにですが、村◯龍、同時代の村上◯樹と並んでW村◯と称されることがあるようですが、どうなんでしょう…

この夏は、両者の作風の違いを感じられるぐらいには読み込みたいです(o´▽`o)





ラーメンばっかり食べてます🍜

おすすめがあったら教えてください



朝顔も元気です!

猛暑でも健気に頑張っています…

支柱を伸ばしてあげました(o´▽`o)

イイね!

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