続編のこと
おはようございます☀️
2月も今日で終わりですね
ここ数日で急に暖かくなって、春が近いのかなと思うと気持ちが明るくなります❣️
少し早いですが、今年はどこにお花見に行こうかなと考えています…
都内の名所以外にも行ってみようかな💭
本日13:00〜24:00、週明けは3/3 15:00〜24:00で出勤します
お時間があればぜひ^ - ^
………………………………………………………
今回は遠藤周作「悲しみの歌」です
この間同じ作者の「深い河」について書きましたが、あれ以来他の作品も読みたくなり手に取りました
戦時中の生体解剖事件を扱った「海と毒薬」の続編になりますが、「海と毒薬」を読んでいなくてもちゃんと面白いです
主人公の医師勝呂は、戦争中に背負った暗い過去を隠しながら東京で小さな診療所を開いています
ある時、彼の過去を暴こうとする新聞記者が現れてから、勝呂医師の犯した罪に関する噂は町に広まってしまいました
それでも彼の元には様々な事情を抱えた患者が訪れ、勝呂医師は自らの過去と葛藤しながらも彼らに救いの手を伸ばし続けます
許されない過去と孤独を背負いながら生きる勝呂医師はやがて、戦後の人々が振りかざす"正義"の元で罪の意識に苛まれてゆくのですが…
遠藤周作はクリスチャンだったため、キリスト教を題材とした作品を多く書いています
この小説は直接的に宗教を扱っているわけではありませんが、ある登場人物にイエスを仮託しているようにも見えました
他の作品もいくつか読んで思ったのですが、作者の物語には一貫して「なぜ人は神を信じるのか」という問いがあるようです
神は様々な不条理や困難に苦しむ人間を救わないし、現実だって戦争とか災害とか、小説以上に残酷なことばかりです
それでも人々は神の存在を受け入れその教えに縋るのは何故か、神とは何なのか…
そうした信仰に関する根源的な問いについて、この小説では「赦し」がひとつの答えになっている気がしました
最も晩年に書かれた「深い河」では神をもっと内在的な存在として、愛そのものと考えたのではないかなと思います
作者の人生に伴って変遷する宗教観を辿るのも面白いですよ…
銭湯にて♨️
瓶の牛乳、製造中止のようです🥲
2025/02/28 04:22