MomoeのブログMomoe's blog

     

即興のこと


こんにちは♫


最近よくみかんを食べています🍊


小さい頃冬休みおばあちゃんの家に行くと炬燵にたくさん積んであって、剥いてもらったのを思い出します💭

白いスジっぽいのが嫌で、結局自分の気が済むまで綺麗に剥いてから食べていたのですけどね…

いまはあれを除けるのが面倒になって、気にしないことにしてまるまる食べてしまいます…笑


でもあの白いヤツ、栄養があるみたいなので取らない方が良いらしいです( ´ー`)


今日13:00〜24:00、明日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は南博「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」


著者は今も活躍するジャズピアニストです

この本は彼の学生時代と、ピアニストとして銀座で過ごした数年間を回顧した自伝エッセイです


恐らくピアノをやる多くの人がそうであるように、著者も最初はクラシックから音楽人生を歩み始めます

しかし高校時代にキース・ジャレットのレコードを聴いたことをきっかけに、ジャズの世界へ足を踏み入れてゆくのです


私は音楽をあまり聴きませんが、キース・ジャレットだけはちょっと知っていました

彼の演奏を初めて聴いた時、奏者の気持ちの昂りとか緊張感を聴き手にここまで共有し得るサウンドがあるのだな、と感動しました…

そしてすごくかっこいいなと思ったのです

だから、著者もきっと同じような印象を抱いたのかなと思うと少し嬉しかったです笑


著者は音大を出た後、留学費用を稼ぐために銀座の高級クラブでバンドのピアニストを務めます

時代はバブルの真っ只中で、いろんな物凄いエピソードが語られていて面白かったです

でも一番印象的だったのは海外から来たシャンソン歌手に著者がかけた言葉


     『我々は家具、調度品の部類で、それなりに雰囲気を出していれば充分なのだと……』


クラブのお客さんは飲みに来ているだけで、バンドの演奏なんかほとんど聴いていません

そういう環境で毎日毎日曲を弾き続けることが、音楽を志す若者にとってどれほど過酷だったのか、自分たちの音楽がこの場の誰にも届いてないという事実を自ら口にすることが、どんなに悲しいか…

この時の若き著者の気持ちを思うと、すごく切なかったです( ; ; )


音楽に対する純粋な気持ちは保ちつつも業界に染まっていく著者の二面性とか、銀座に流れ着いた人々が覗かせる葛藤とかが自然体な文章で描かれています

この本は、そんな状況でも腐らずに楽器を続けた自分と彼らに捧げたエレジーということでしょうか

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人生はピアノの白鍵と黒鍵のように喜びと悲しみが交互に、そして偶には不規則にやってきて上がり下がりを繰り返すものですよね

でもたぶん白鍵と黒鍵の間にも音色は無限にあって、そういう割り切れない音によって人生は進行していくのだと思います

私は音楽理論とか演奏の技巧的なことはぜんぜん分からないのですが、著者のピアノを聴いてみて、ジャズはそういう譜面に乗り切らない感情たちを即興的に拾い上げる音楽なのかなと思いました…


たまには味噌ラーメンです🍥

イイね!
     

日々のこと


こんにちは☀️


先日、コンビニのレジ横に年賀状用の葉書が置いてあるのを見かけました

2024年も、もう間もなく終了なのですよね

段々と年の瀬が迫ってくると次の一年が楽しみな反面、何となく未来に対して焦燥感も覚えてしまいます(・・;)


でも「来年のことを言うと鬼が笑う」と言いますからね…

年末が近づくとつい来年の生活に思いを巡らせてしまいますが、地に足を着けてその日その日を生きることが肝心なのかもしれません

先人は良い諺を残してくれたなあと思います💭



本日15:00〜24:00、明日9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今日は永◯荷風「つゆのあとさき」です


明治の後期から昭和にかけて活躍した耽美派の作家です

むかし谷◯潤一郎が面白くて読んでいた時に、同じ耽美派とのことでこの作品も読んでいました

谷◯ほどの過激さがなくて、当時はあまり印象に残らなかったのですが…

先日思い出すことがあったので、また読んでみました


銀座のカフェで働く女給の君江と周囲の男たちとの交際や軋轢を描いた物語です

ちなみにですが、当時のカフェとは現代のキャバクラとかスナックみたいな場所で、そこでお酒を出して男性を接待をする女性を女給さんと呼んだようです


主人公の君江は様々な男性と関係を持つのですが、特定の誰かに入れ込んだりはしません

金銭や身の回りの装飾なんかにも割と無頓着で、とにかく万事に執着がないのです

田舎から都会に出てきて、刹那的、享楽的に生活を送ります

一方で君江と関わる男たちはその妖しさに惹かれ、奔放過ぎる彼女に愛憎半ばする感情を抱く者さえ現れるのです…


この小説は例えば谷◯の「痴◯の愛」ほど欲望とか人間の内面に深く切り込んでいる訳ではないのですが、君江と周りの人々の生き様が精緻な文章によって輪郭を持って現れる、そういう描写が凄いと思いました


ストーリーはある男女の関係を一時覗き見しただけのような、「だからなに」で終わらせられてしまうような単純といえば単純なものです

感動するとか教訓を得るとか、そういう類のものではないでしょう

それでもこの作品に心惹かれたのは、生活とか心の動きとか、誰もが持つ人間的な部分こそが美しく面白いと思えるようになったからかもしれません💭


今年はあと何杯食べられるでしょうか…

イイね!
     

因果のこと


こんにちは^^


先日から温泉浴衣イベント中です♨️


帯が綺麗に結べず四苦八苦していたのですが、ようやく形になるようになりました(・・;)


ちなみにですが、温泉旅館に泊まった時は必ず浴衣のまま寝てしまう派です

パジャマの方が楽なんですけどね…

旅館に泊まるという非日常を楽しむための様式美かなと思っています笑


今日15:00〜23:00、明日(日)15:00〜23:00、明後日(月)15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は司馬◯太郎「故郷忘じがたく候」

短編が3つ収録されています

舞台となる時代も場所も、それぞれ全く異なる物語です


3篇の中のひとつ、「胡桃に酒」が面白かったです

細◯ガラシャの生涯を描いた話で、彼女は明智◯秀の子として生まれ壮絶な人生を送ります

キリスト教に帰依し洗礼を受け、ガ◯シャという名を授けられました


胡桃と酒というのは食べ合わせが悪いとされていた組み合わせです

ガラ◯ャの夫は一説には彼女の美しさに非常に執着し、最後は彼女を屋敷に幽閉して外出を禁じてしまいます

物語の終盤、夫から贈られた酒と胡桃を食べて体調を崩したガラ◯ャは不自由な生活を強い続ける夫と自分はまさに胡桃と酒のような組合せだったのではないかと、己の運命に涙するのです


登場人物は少ないですが、それぞれの人生が因果的に作用し物語は悲劇へと突き進みます

あくまでも小説なので全てを史実とは出来ませんが、そんな前提を忘れてしまうぐらい司馬◯太郎の小説は面白いですね

それと、作者の小説は女性の描写がよいと思います

白い肌とか豊かな髪とか女性の肉体の美しいところがありきたりでない比喩を用いて表現されていて、日常のシーンでふとのぞく官能的な部分がすごくよく捉えられているなと

司◯遼太郎の歴史ものは娯楽的な大衆小説なので純文学のような芸術性は求められませんが、上記のような描写には読み返したくなる美しさとか魅力を感じてしまいます…❣️


たらこパスタ目玉焼きのせ🍳

欲張りです(o´▽`o)

イイね!
     

非日常のこと


おはようございます🌥️


11月も折り返しですね🗓️

段々と年末が近づいて来た感じがします


師走の忙しなさに憂鬱になる人もいれば、クリスマスとか年越しの賑やかさが好きな人もいると思います

ちなみに私は後者です!

旅行とか何か楽しい計画があるわけではないのですけどね…

イベントが重なってみんなが浮ついた感じになるのが、非日常的でいいなと思っています

(o´▽`o)


本日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は、つ◯義春「無能◯人」

漫画です


ここで漫画を取り上げるのは初めてですね

子供の頃、漫画はあまり買ってもらえなかったのでほとんど読んできませんでした(・・;)

でも自分で自由に買えるようになっても、何を読んだら良いのか分からず手に取る機会がなかったのです…


この作品は以前ひとに薦められて、題とあらすじが衝撃的だったのでいつか読みたいなと思っていました


時代は未だ戦後の混沌が残る時期、妻子を持つ売れない漫画家の男が主人公です

彼は紆余曲折の末に漫画を描くのをやめ、多摩川で拾い集めた石を元手に河原で「石屋」を始めてしまう、というストーリーです


男には死ぬほどの絶望はないけれど、妻や子供のために積極的に生きることもしません

しかし甲斐性がない割に妻には見栄っ張りで、いろいろと理屈を並べては本業の漫画に専念することさえ出来なくなってしまいます

変な商売に手を出しては失敗する、側から見たら本当にどうしようも無い「無能」な男なのです


「無能」と罵られることを甘んじて受け入れ、社会からはみ出しながら生きる彼はいっそ清々しいです

たぶん男の中には無能であることを望んでいるところがあって、その言葉に苦しみながらも悦びを感じているのではないかと思いました💭

ここまで潔く生きることができたら、きっと気持ち良いですよね笑


今の世の中は努力したり社会に貢献するのが当たり前で、無能であることが許されませんよね…

でもこの漫画の主人公が実行する破滅願望とか現実からの逃避願望は、誰もが心の裡に抱えているんじゃないかなと思います

男ほど極端に社会からはみ出さないで、そういう願望を発散させる方法のひとつがディ◯ニーランドとか当店のような気もしますけど…


考え過ぎですかね💭


ノンフィクションではありませんが、主人公には作者の人生がある程度反映されているようです

私小説ならぬ私漫画と呼べそうです

作中に満ちる退廃的でやるせない空気感がなんとも言えず癖になります

おすすめです( ´﹀` )


のり増しです❣️

イイね!
     

思い出すこと


こんにちは☀️


今日は立冬です

昼間もだいぶ気温が下がるようになりましたし、段々と冬の訪れを覚悟しないとですね…


寒いのはつらいですが、秋雨前線が去って陽気の良い日が続くようになったのは嬉しいです


お家ではそろそろ加湿器の出番かと思い、先日押し入れから引っ張り出して来ました

昔住んでいたところは雨とか雪が多くて、ほとんど一年中除湿機をつけていたのですけど💭

初めてこちらで冬を迎えた時、こんなに乾燥するんだなあと驚いたことを思い出します…

小さい島国ですが、気候の地域差は侮れないですよね( ´ー`)



本日15:00〜23:00、明日13:00〜23:00、明後日は9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今日は岡本か◯子「鮨」です


作者は当初歌人として活動していましたが、やがて仏教に傾倒し、仏教研究家としてエッセイなどの著作も残しています

(ちなみにですが彼女は漫画家岡本◯平と結婚し、かの芸術家岡◯太郎をもうけました)


この作品では、下町の鮨屋の娘として生まれた少女と店の常連であるひとりの男との短い交流が描かれます


男はある日、少女に自らの子供時代を回想して語ります

自らは潔癖で食事をすることまで嫌う子どもであり、学校に入る頃には痩せ細って周囲を心配させた

そんな彼を一番に案じていた母親は、幼い彼の目の前で自ら鮨を握って食べさせてくれたことがあった

そうして握られた鮨は不思議と美味しく、それ以来段々と食事嫌いは無くなっていった、と……

男にとって鮨は、柔らかな母の記憶と結びついた懐かしく幸福な食べ物だったのでしょう


幼い頃の男に向けられた彼の母親の眼差しや優しさが滲み出るような、柔らかい文体です

それに加えて細かい情景描写によって、少女が手伝う鮨屋とか年頃の彼女に流れる時間が瑞々しく伝わって来て、とても良い文章だなと思いました


こういう感じの文はやはり作者が女性であり母でもあったからこそ書けたんじゃないかなと思います

あの岡本◯郎の母ですから、どんな激しい文章なのかと身構えていたのですけどね…

こんな優しい本を書いていたんだなとちょっと意外でした


作者の晩年に書かれた作品のようで、無駄のないすごく澄み切った感じがします

落ち着いて読める本です

おすすめです(o´▽`o)


白丸が好き^^

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

4/2(水) 4/3(木) 4/4(金) 4/5(土) 4/6(日)
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核心のこと


こんにちは⛅️


先日、子どもたちが集まって秋祭り兼ハロウィンをやっているのを見かけました🎃

みんな仮装して出店を回っていて、可愛かったです(o´▽`o)

こういうハロウィンは平和で良いですね…


このお祭りは通りがかっただけなのですが、来月の酉の市にはちゃんと行きたいなと思っています⛩️

今年は三の酉まであるみたいなので、それぞれ違うところを回れたら良いです…


本日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は中◯健次の短編集「蛇◯」です


全てのお話がとにかく暗くて、救いがありません

人間の衝動性とか愚かさが生々しく描かれています

人間が持つ動物的なところ、私たちがふだん知性の皮で隠しているところが剥き出しに描かれます


時代背景はたぶん昭和中期、舞台はどの作品も地方です

あの頃の時代の凶暴性とか、都市には無い荒んだ感じがすごく良いです

貧困や無知から生まれる運命の悲劇に、登場人物たちは抗いきれず呑み込まれていきます


表題作の「○淫」はある青年が両親を殺めてしまうというストーリーで、実際にあった事件をもとにしているようです

でも主人公の青年がそういう事件を起こした動機とか、実際の場面は大して細かく描かれません


『いまでこそそう思う。そんなに、灰皿で、いきなり殴りつけるほどのことでもなかった。』

という二文だけで事件の描写は終わってしまいます

実際の事件をもとにしている割には、なぜそんな事件を起こしたのか、という事件の核心へのフォーカスが足りない気がします


たぶんですが、作者は犯人の動機とか事件の背景にはそんなに興味がなく、ただ尊属殺という社会性に反する、人間の根幹を揺るがすような行動を主題としたかったに過ぎないのかなと思いました

でも、そんな事件を起こした人間の衝動性や暴力性を描きたかったなら、もう少しその瞬間を描写しないと説得力に欠ける気がするのですけどね…


主人公からは、次の瞬間に自分が何をしてしまうのか自分でも分かっていない、そうしてあっさりと恐ろしいことをしでかしてしまうという若さや無知故の脆さを感じました

それに起因する異様な緊張感が、凝縮された文章に漲っています


余談ですが、最近起きてる若者による事件もこういう脆さ故でしょうかね…



この本を読むと、人間の肌触りとか男女の匂いとかがデジタルの写真や動画なんかよりもリアルに、ざらりと心を掠めてゆく感じがします

物語性とかは置いておいて、こういう作品も結構良いなと気がつきました


おすすめです( ˊᵕˋ )


久しぶりに来たお店です🐖🐖

イイね!
     

セールのこと



こんにちは🌤️


明後日土曜日から、Am◯zonのセールが始まるようです

これが始まるとつい何か買いたくなってしまいます…


でも別に今すぐに欲しいものとか本当に必要なものってそんなになくて、ネットサーフィンをして欲しいものを探すという、なんか矛盾した状態に陥るのです(・・;)

こうして消費社会の一員としてAma◯onの餌食になるのですね笑



明日15:00〜23:00

明後日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は小説、松◯K三蔵「バリ山◯」です


今年の芥◯賞の受賞作で気になっていたのですが、ようやく読むことができました


題名のバ◯山行とは何ぞやという感じですが、これはバリエーション登山のことだそうです

整備された登山道を基本とした時、そのバリエーションとなるルートを行くこと、つまり登山道を外れて自らルートを切り拓きながらする登山のことを、バリエーション登山と呼ぶそう…

登山に縁がないので初めて聞いた言葉でした



"古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……"

(Ama◯on商品説明より)



↑以上があらすじです


山行を通して、主人公ふたりの価値観や生き方の違いが露わになってゆきます


危険なバリ山行を厭わない妻鹿は「死ぬこと以外かすり傷」を地で行き、社内の派閥だとか世間体には見向きもせず、会社の方針に反しても自らの信念に従って黙々と仕事を遂行します

一方で波多はそんな妻鹿とは正反対で、組織での生き残りに苦心し、日々先輩や上司との人間関係に心を砕きます


命を賭けてバリ山行をする妻鹿は山こそが"リアル"だと言うのですが、波多にとってはあくまで社会が"リアル"です

会社だとか家庭だとか社会の枠組み無くして人間は生きていけないし、当然山登りもできない…

そういう現実の枠組みから山に対峙する波多は、妻鹿を現実逃避していると非難します


でも皮肉にも、妻鹿の方が会社の利益を考えた仕事をしていたし、一方で波多は自らの家族のことを深く思いやれていた訳ではありませんでした


組織で孤立する妻鹿の方が不器用な存在に見えますが、本当は波多の方が不器用なのだと思います

そして、私たちの大多数は波多なのかなと💭

社会の中でうまく立ち回ることに本当は嫌気がさしていても、そんな現実を直視して生き方を変えることなんて今更できない

だから自分を守るために、異なる生き方をしている人を認められない……


妻鹿だけでは社会は上手く回らないし、波多だけでもきっとダメになってしまいます

だから妻鹿と波多のどっちが正しくてどっちが悪いとかではなく、そこにはそれぞれの人生と、それぞれが抱える不安や葛藤があるだけです


正反対の2人の人生が交差した時に炙り出された生きることの「ままならなさ」が、山が隠し持つ自然の不条理さに象徴されてよく描かれていると思います


純文学にしては読みやすく、おすすめの本です( ˊᵕˋ )


チャーシュー麺にゆで卵追加です🍜

イイね!
     

葦になること


こんにちは⛅️


早くも10月に突入してしまいました

ぼやっとしていると、一年間あっという間です…(・・;)


10月は旧暦でいう神無月ですね

島◯県では出◯大社に全国の神様が集まる月なので、神在月ともいうようです


神在月の今月中には叶いませんが、寝台特急のサ◯ライズ出雲に乗ってみたいと思い計画中です

日付によってはチケットがなかなか取れないんですよね…

ネットから予約出来ないこともないのですが、みど◯の窓口での"10時打ち"を狙っています!(`・ω・´)


なんでもネット予約できる世の中で、わざわざ窓口に行って電車の切符を取るというのは新鮮ですね

旅に出るぞ!という感じがします笑


寝台列車は小さい頃に一度乗、北◯星に乗ったことがあります

目的地の◯幌よりも、列車での移動の方が楽しかったなぁと…

寝台列車への憧れは、あの旅に端を発しているのかもしれません💭


明日、9:00〜15:00で出勤します

平日早番は久しぶりです!

お時間があればぜひ^^


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今日は小説ではなく、哲学の本です

森岡◯博・蔵田◯雄編集、「人生の意味の哲学入門」


10人の哲学者が、「人生の意味を哲学すること」についてそれぞれ論じています


私自身は人生の意味について考えなければならないほど深刻に悩んだり迷っている訳ではないのですが、雑誌で紹介されていたので読んでみました📚


この本では、「人生の意味とは○○である」というような具体的な答えは提示されません

それよりも、人生の意味について"哲学的"に考えるとはどういうことかが考察され、「人生の意味とは何か」という誰もが抱え得る究極的な問題に、私たちがどう立ち向かっていけば良いのか、その指針が示されています


主たる著者森岡◯博は、私の人生は私しか生きられない宇宙でたったひとつ存在するものであって、その意味を問うのも答えるのも私にしかあり得ないと言います


人間は「考える葦」ですから、自ら考えることに尊厳がありますね

生きる意味とは何かという問題は、実は人生の方から問われているのかもしれません

その問いかけにくる日もくる日も自分自身で考えること、そうして出したいくつもの答えがわたしの人生の一部になり、人生に意味を与えていく……

のかなと思いました


また、同氏は過去に囚われず今現在の人生を肯定することが人生の意味を考える上で重要であるとも主張しますが、それってとても難しいことですよね


どんな困難な時でも生まれてきて良かったか、この人生で良かったと言えるかと問われたら、自信を持って「はい」と答えられるでしょうか…

そう答えるために、人生の意味について自問自答し続けることは自らの人生を愛すること、つまりは自分を肯定することになるのではないかと思います


人生を考えること、生まれたことを肯定すること、自分を愛することはひとつに繋がって、人生の原動力になるのかもしれませんね


そんなことを考えました

いつにも増してまとまりが無くてすみません<(_ _*)>


論者によっては少し難しい章もありますが、おすすめの本です


まぜそば🍜

イイね!
     

覗くこと


こんにちは^^


先週は中秋の名月でしたね🌔

何でもない日に敢えて月を眺める機会は少ないですが、この日ばかりはちゃんとお月見をしてしまいました🎑


月が出た景色とか月の光だとかは風流なものとしてよく和歌に詠み込まれたりしていますが、かつては月そのものをまじまじと眺めることは忌むべきこととされていたようです


昔の人は月面に何かを見てしまうことを恐れたのでしょうか

それとも月に魅入られて、"むこう"へ連れて行かれるのを恐れたのでしょうか…


お月見をしながら、月もまたこちらを覗いていると考えたのではないかなと、ふとそんな事を考えていました💭

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今回は映画のはなしです

1979年公開、沢◯研二主演、長谷◯和彦監督「太陽を盗◯だ男」


昔から時間があると本ばかり読んでしまうのですが、文字の世界にこもり過ぎるのは良くないかなとも思っています

休み中に配信されていたのを何となく観て、印象的だったのでここで書いておこうかなと思いました


作品のあらすじは、沢◯研二演じる中学校の理科教師が発電所からプルトニウムを奪って原爆を製造し、警察やマスコミ、国家を相手取って脅迫を始めます

彼の目的は何なのか、そして彼を追う刑事との対決やいかに…

という破天荒な物語です


映画には全然詳しくないので他の作品と比較したりはできませんが、設定には結構無理があるし、乱暴で無茶苦茶で一見"昭和のB級映画"という感じです

でもなんとなく、最近の作品より凄味があってギラギラした感じがするのですよね

役者と製作陣の気魄に惹きつけられてしまいました

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映画の中でも描かれますが、社会はバブル前夜、経済成長の安定期に入り人々は自由と娯楽を謳歌し消費に耽ります

そういう喧騒に包まれた社会の片隅で、ひとり原爆の製作に夢中になる理科教師は孤独に満ちていました


戦後の日本は物質的な豊かさを実現したけれど、その繁栄に空虚さを感じているのは主人公だけでは無かったはずです


そんな社会の空気に抗ったのが三島◯紀夫で、そういう社会に対する破壊衝動を描いたのは村◯龍でしょうか…


以下ネタばれが含まれます⚠️




映画の最後、沢◯研二扮する理科教師は時限装置が作動する原爆を抱えたまま新宿の雑踏に消えて行きます


でもきっとあの爆弾は爆発しないのでしょう

虚ろに繁栄する社会は吹き飛ばされることのないまま、現代まで来てしまいましたからね

あの理科教師を通して、みんなが薄々抱き続けることになる破滅願望を覗くことになるのだと思います

脚本と監督の先見の明には脱帽ですね( ´ー`)



ふつうのゆで卵も🙆‍♀️

イイね!
     

復帰のこと/読み方のこと



こんにちは🌻


お久しぶりです<(_ _*)> 


肩を負傷してしまい先月からお休みをいただいておりましたが、来週15日の日曜日からまた出勤します


三連休、お時間があればぜひ^^ 


………………………………………………………


今回は木◯昇「惣◯郎浮世始末」です


すごく長いので今回のお休みの間中、他の本と並行して読んでいました

何となく、こういう読み方はあんまり良くないかなと思ってしまいます(・・;)

一冊一冊集中して分析的に読まないとダメなんじゃないかという気持ちが抜けません…


でも考え過ぎるのも良くないですよね

それに今回は新刊で高かったし、途中で飽きて読み切れずに終わるよりはマシだろうと、勝手に大目に見てみました笑



本作は江戸時代後期を舞台にした時代小説で、奉行所勤めの主人公が事件の解決に奔走するいわゆる捕物帳です

幾つかの事件とそれに関わる人物たちが絡み合う展開は結構複雑で、推理小説としても本格派かなと思います

また、当時の政治政策とか経済状況とかを反映した世相が細かく描かれていて、ひとつひとつの出来事に納得して読んでゆけるのです


この作者の別の作品がすごく好きで、そちらも以前にブログで取り上げたかと思います

その作者の最新作ということで本作を手に取ったのですが、でも今回はちょっと違ったなあという読後感でした

推理小説としての構成とかキャラクターとかは本当によく出来ていて、確かに面白いのですけど…


作中では天然痘の発生、種痘や薬の利権問題、未知の病に対する人々の混乱、認知症の増加、介護殺人、新興宗教とそれにハマる人、政治と宗教の癒着……

そういうのに纏わる事件が描かれています

でもこれもう最近の5年ぐらいの現代日本だなと💭


そういう現代社会の諸相を江戸時代に反映させて違和感なく物語に仕立てるというのは、作家の手腕として物凄いことだと思います


でもわたしが読みたいのは、以前の作品のような、もっとミクロな「ある誰か」の人生にフォーカスした、その「誰か」だけが紡ぐ物語だったのですよね

完全に個人の感想ですけど💦


今回は問題がちょっと普遍的過ぎる気がしました

最近のニュースを扱うなら、わざわざ時代小説に仕立てることなかったんじゃないかと思ってしまいます



でもやっぱりこれだけの長編を構想して書き切る作者の筆力には、畏敬の念を抱かざるを得ません

もとは新聞の連載小説として執筆したようですし、そういう事情を考えると、求められたものを書いたに過ぎないのかな…💭

並行読みをしても、結局はこんなことまで考えてしまいます(・_・;


正しい冷やし中華でした😋

イイね!

Momoe(20)

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☀︎お知らせ☀︎



こんにちは🌻


お盆休み、いかがお過ごしでしょうか🏝️🍉

帰省中の方も、レジャーの方も、或いはいつも通りお仕事の方も多いかと思います


……が、明日からは台風が心配ですね🌀

交通やインフラにあまり大きな影響が無いことを願うばかりです


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さて、私事で恐縮なのですが、今月いっぱいお休みをいただくことになりました

(肩をどうにかしてしまいまして…🩼 自らの注意不足を反省しております)


来月には復帰する予定です!

その時にまた皆さまと楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております


まだまだ酷暑が続きますのでご自愛の上、良い夏をお過ごしくださいね( ˊᵕˋ )


あんみつはあんずましまし🍊

イイね!
     

見方を見ること


こんばんは🌙


オリ◯ピック、そろそろ終わってしまいますね🥲

深夜も何かしらの競技が中継されていて、それをぼんやりと眺める時間が楽しかったのですが…

気がついたら朝になっていることもしばしばでした笑


28日からのパラリ◯ピックにも期待ですね^^


明日(土)9:00〜15:00

明後日(日)9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ🌻


………………………………………………………


今回は辻◯雄「奇◯の系譜」

美術史家である著者が今から50年ほど前に出版した美術書です

著者が某美術雑誌に連載していた記事を書籍化したもので、以後文庫版や新装版が刊行され続けています


この本で取り上げられているのは狩◯山雪や伊◯若冲、歌◯国芳といった江戸時代の絵師たちです

現在では名前ぐらいは聞いたことがあるような絵師ばかりですが、本書が刊行された当時は今のような人気も知名度も無かったようです…


この本で紹介されるのは、例えば狩野派が江戸絵画の正統とすれば、その傍系に位置付けられるような「異端」とも呼べる画家ばかりです

しかし著者は強烈な画風を持つ彼らを、正統から外れた異端という軸で見るのではなく、エキセントリックで時にはグロテスクで型破りな表現を「奇想」というテーゼのもとで再評価したのです


私がいちばん興味を惹かれたのは伊藤◯冲の章でした


◯冲は人気ですよね

彼の精緻な動植物の絵は知っている方が多いと思います

江戸絵画と言えば面長猪首猫背の美人画や歌舞伎役者の大首絵などの浮世絵を思い浮かべますが、どれもデフォルメされたキャラクターのような印象を受けます


江戸時代の絵とはそういうものだと思っていたところに◯冲の写実的な絵を見ると、当時の人も私たちと同じ形、同じ色が見えていたんだなと改めて感じられるのです


しかし、若冲も実は鳥や草木をただリアルに描いていた訳ではありません

現代人に写実的と錯覚させるほど対象を緻密に描きながらも、多くの虚構を織り交ぜていました


それを意識して彼の作品を見ると、確かに不自然な構図や部分が多いことに気がつきます

それでも私たちが◯冲の絵に感動を覚えるのは写真のようなリアルさに圧倒されるからではなく、彼だけに見えていた動植物たちの生命の美しさに捉えられてしまうからでしょうか


同じものを眺めていても、どう見えているかは人それぞれですね

芸術とは作者の見方や考え方を見るのかもしれません💭


チャーシュー多め🐷

イイね!
     

無駄に見えること


こんにちは🌻


オリ◯ピック、始まりますね

フラ◯スはパ◯での開催です

時差はこちらが+7時間のようです…

向こうで中継にいちばん良い時間帯が19時〜だとすると、こちらは深夜2時ぐらいでしょうか

次の日がお休みなら起きていられないこともないですが、平日だとなかなか厳しそうです…

現地でお昼ぐらいに行われる競技なら観戦できそうですね👀


気になるのはトライアスロン、ほんとにセ◯ヌ川を泳ぐのかということ💭

市長さん御自ら川に入っておられましたが、あの川の色を見る限り絶対おなか壊してそうだなと…(;°-°;)

でも市長さんのガッツには脱帽です


いつもくだらないぼやきを長々とすみません🙇‍♀️


今日15:00〜23:00で出勤しています^^

明日は9:00〜15:00です

お時間があればぜひ✨

……………………………………………………


今回は岩井◯也「われは熊◯」です


先日発表された直◯賞の候補作品でした

受賞作は昨年読んでいたので、候補作の中から面白そうなのを選んでみたという次第です


実在の植物学者、南方◯楠の一代記です

幕末に和歌山に生まれ、昭和までを生きた人生のほぼ全てを植物の採集や菌類の研究に捧げ多くの標本を残しました

しかし人間性に難ありで、ひどい癇癪持ちかつ周囲に対する傍若無人な振る舞いは誤解や反感を生んでしまいます

生涯定職にも就かず弟の支援を受けて研究に没頭し、天才故の孤独に耐える日々の先に、彼はなにを求めたのでしょうか…


『われ九歳の程より菌学に志さし 内外諸方を歴遊して息まず 今六拾三に及んで此地に来り 寒苦を忍び研究す これが何の役に立つ事か自らも知らず』


作中にも引用された、晩年の熊◯の言葉です

なんだか心に響きました


植物や菌類の研究に生涯をかけたのに、それが何かの役に立っているのか分からない

実用的な学問領域でない分、傍から見れば「無駄」にしか見えないのは分かっていたのでしょうね

そして自分でさえそれ否定しきれない

情熱を捧げた学問に対する迷いを払拭できないのは、とても辛く苦しかったはずです

そんな彼の心境を思うと切なくなりました


実用性がなかったり、結果が出るのが遅かったりする学問は軽視されがちですが、それでも無くなっていい訳ではないと思います

何かを知りたいと思うこと、知的好奇心は人が他の動物とは異なっていられる理由の一つだと思うのです…

熊◯のように、知的欲求を満たすことを人生の指針にしてもいいんじゃないかなと思いました


余談ですが、私は読書が好きですがこの何の役に立つのか分からない生産性のない作業を小さい頃から延々と続けていると、消費する側でなく文章でも音楽でも何でもいいから、何かを生み出す側の才能がほしかったなあとたまに思います

楽しいから、好きだからだけでは飽き足りなくなってくる…

人間、つくづく欲深いですよね(・・;)


かき揚げうどんです🦐

イイね!
     

進化すること



おはようございます☀


いつも読んでいただきありがとうございます<(_ _*)> 


先日、寄席に落語を聞きに行ってきました!

とても楽しかったです

You◯ubeで聞いても十分に面白かったのですが、やっぱり生で聞くと違うんだなと…💭

完全に噺家さんの世界に惹き込まれてしまいました


もう亡くなってしまいましたが、立川◯志とか古今亭志◯朝とか伝説的な噺家の寄席に行ってみたかったなと思います

録音を聞くより、何倍も面白かったんだろうなあと…


今日15:00〜23:00

明日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^

………………………………………………………


今回は、稲垣◯洋著「植物に死はあるのか」です

著者は植物学者で、現在大学で教鞭をとられているそうです


本作は大学教授が学生からの質問に答えるという形で進みます

タイトルを見ると植物だけにスポットが当てられているのかなと思うのですが、ヒトや象といった「動物」も含めた地球上の生命体の不思議について明かされてゆきます


特に印象に残ったのは、やはり動植物の死について


「死」は生物を構成する細胞が進化の過程において手に入れた、自らの遺伝子を効率良く後世に残してゆくための機能だと言うのです


最初に地球上に誕生した生命はアメーバのような単細胞生物で、これは分裂によって増殖を繰り返すだけの生物でした

この単細胞生物は、事故に遭わなければ死ぬことがない不老不死の性質を持っていたのです


しかし、細胞分裂によって数を殖やしたとしてもそれらは自分と全く同じ遺伝子を持った「コピー」でしかなく、もしも大きな環境の変化が起こった場合、適応できなければ全滅してしまいます


それを防ぐために分裂による「コピー」ではなく、新しい世代を生み出すことによる「進化」を選びました


そして、より優れた性質を持つ次世代同士だけが交配できるように、旧世代は消えていく……


種の存続のために生命は、自らの命に区切りを設けたのです


現在人類が科学のちからで目指すのは、死を乗り越えた「不老不死」の夢を現実にすることでしょう

そのために老化に抗うための研究だとか、脳をデジタル化して永遠の意識を得るための技術開発が進んでいます


しかし「死」は種が永続的に遺伝情報を後世に残してゆくためのシステムであり、不老不死は進化を止めることですよね


不老不死を目指すということは皮肉なことに、消滅に向かって進んでいるということかもしれません

自然界にとったら人間がいなくなるなんてきっと、他のより優れた動植物を生かすための変化のひとつに過ぎないのでしょうけど💭


うずら好きです❣️

イイね!
     

「じゃない方」のこと


こんにちは🐬


先日、某駅の物産コーナーにて「御◯餅」なるあんころ餅が売られているのを見つけました🍡

三◯県は◯勢市にあるメーカーが製造されているようで、280年ほどの歴史があるとのことです

一方、この地域にはかの有名な「赤◯」という銘菓もありますよね💭


ちょうど「赤◯」の方を食べたいなと思っていたのですが、関東ではなかなか手に入らないので遠征まで考えていたところでした

そんな折に「御◯餅」を見つけてしまい好奇心から一箱購入してみたのですが…

この子はジェネリック赤◯なのか、はたまた似て非なるものなのか、食べてみるのが楽しみです(o´▽`o)


オチのない話ですみません(・・;)

いつも読んでいただきありがとうございます


今日金曜日15:00〜23:00

明日土曜日9:00〜15:00

で出勤します

暑いですが、お時間があればぜひ🌻


……………………………………………………


今日は立川◯春の「赤め◯か」です📖


日曜日の夕方、久しぶりにテレビで「笑◯」を観た時に、随分前にこの本を買ったままであることを思い出して読んでみました


とても面白かったです

文章は流石噺家らしく、澱みないリズムのある語り口で非常に読みやすいなと感じました


内容は、著者が立◯志に弟子入りしてから真打に昇進するまでの修行の日々を綴った自伝です

主人公は著者自身なのですが、エピソードの多くは◯志についてです

著者の目を通して彼の優しいところも理不尽なところも、客観的に語られてゆきます


立川◯志という不世出の落語家の人間的な面白さやおかしさにまで踏み込んで書けたのは、彼を己の師匠として、そしてひとりの人間として丸っと愛していたからでしょう

著者は孤高の天才の弟子でもあり、理解者でもあったのだと思います

語りは極めて冷静なのですが、◯志への愛情が垣間見える暖かい文章でした


本書の中に、『落語とは人間の業の肯定である』という立川◯志の言葉が出てきます

落語の主人公として語られるのは、狡かったり騙されたり馬鹿だったり怠け者だったり、「ヒーローじゃない方」なのです


人は正しい部分とそうでない部分を背負っていて、いつも正しい部分を発揮することは難しいですね

でもそれが人間らしさでもあります


そういう人間的な弱さの善し悪しは一旦傍に避けておいて、「こんな人/コトもあるよね」と皮肉とか自虐に落とし込む

すると寄席にいる全員が「あるある」と笑って受け入れてしまう

そんなプロセスが、落語における「人間の業を肯定する」ということなのでしょう

落語って、すごく庶民に近いというか、人に寄り添った芸術だなあと思います💭


人間の背負っている弱さなんて、結局は今も昔も「そういうもんだね」って認めてあげるしかないのです

他人の欠点をあげつらって叩いても、人生がつらくなるだけですね


私も、ひとの弱さも自分の弱さも笑って受け入れられる寛容な人間になりたいです


いちご氷です🍓

イイね!

Momoe(20)

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プロフィール

4/2(水) 4/3(木) 4/4(金) 4/5(土) 4/6(日)
15:00~23:00 13:00~23:00 -- -- --
     

梅のことと余裕のこと


☀️おはようございます☀️


先日梅について、梅酒を漬けるかシロップにするか迷っていると書きましたが、結局梅シロップにしました



炭酸とか豆乳で割ると美味しいのです…


あと数日で完成だと思います

楽しみです(o´▽`o)





本日15:00〜23:00

明日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^


……………………………………………………


今日は河合◯雄「縦◯横糸」です


著者はユ◯グ派の心理学者として知られています

箱庭療法という心理療法を日本に初めて導入したそうです

日本心理学界の第一人者と言えます


この本は90年代後半から2000年前半にかけて著者が新聞に連載していたコラムをまとめたもので、毎回事件や事故、ニュースなどひとつのテーマを取り上げて考察し、日本社会における問題を浮き彫りにしています


著者は約30年前に話題となっていた出来事について書いているのですが、そこから提起される問題は今現在の社会にも深く根を張っているものが多いのではないかなと思いました


特に印象に残ったトピックが、当時増加していた大人の「引きこもり」について



「昔なら大人になるまでにいろいろと「引きこもり」体験ができたのに、それを奪われた人は成人になってから、高利子つきの借金を返すような状態で、相当な「引きこもり」にならざるを得ない。」

—『縦糸横◯(新◯文庫)』河◯ 隼雄著



今の子どもたちは、20年前に著者が懸念していた状況の只中にいるんじゃないかなと思います💭

社会に出る前に、今まで以上に高度な情報処理能力とか外国語能力、その上何か人にアピールできる「個性」を身につけることが求められる…

家ではスマホで外の世界と常に接続していなければならない…

忙しすぎて頭も心も休まる暇がないんじゃないかなと


私なんかは小さい頃はぼけっとして、「何にもしない」時間が多かったなあと思います

そういう一見非効率な時間の中で色んなことを考えたり感情を整理することが出来ていたのでしょうね


人に自慢出来る人生を歩んでいるわけでもありませんが、でもそんな小さな引きこもりの時間が、社会に向き合って行く強さとか気持ちの余裕を与えてくれたのだと思います


人間同士の繋がり、言わば社会を構成する縦糸と横糸の編み目が緩んでしまえば社会は脆くなるばかりです

今一生懸命に生きる子どもたちは、その編み目の中で生きて行く勇気と気力を失わずに健やかに育ってくれればいいなあと老婆心ながらに思うのです…笑


つけ麺にも煮卵必須です🍳

イイね!
     

青春のこと



こんにちは🌱


読みに来て下さりありがとうございます^^


最近スーパーで青梅が並び始めていますね

毎年シロップか梅酒を漬けているのですが、今年はどちらにしようかなあと迷っています…

でも梅って迷っているうちにあっという間に旬が終わって、いつの間にか店頭から消えてしまうんです(*_*)


青梅はシロップにして完熟梅は梅酒にしようかな💭

この季節だけの幸せな悩みです✨


明日日曜日は9:00〜15:00、明後日月曜日は15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ( ˊᵕˋ )


……………………………………………………


今日は藤◯周平「蝉し◯れ」です


最近は時代小説ばかり読んでいます…

市井の人たちの人情物とか、与力同心が事件を追うミステリーとか、そんなのにはまっています📚

史実に基づいた歴史小説はもともと好きなジャンルで、とりわけ幕末を描いた作品はよく読んでいました

坂本◯馬とか新◯組が主人公のようなお話です


歴史を追うのが面白いのであって、単にある時代を背景として作者が創作した物語を読んでもなあ…と思っていたのですが、時代小説も読んでみると結構面白いですね


全くのフィクションだけれども、読者はそれを分かった上で、その時代の人々に思いを馳せることが出来るのが良い時代小説なんじゃないかなと思います💭

あと、歴史小説では扱われないような背景となる時代の細かな習俗まで描かれているのも魅力の一つでしょうか…


今回の「蝉◯ぐれ」はある小さな藩に生まれた下級武士の青年の少年時代から壮年期までが描かれます


彼と周囲の人々との友情や恋が爽やかに巡る一方で、主人公の人生を揺るがすような出来事が彼の家族を襲う………彼がそうした困難にどう立ち向かうのか、延いては様々な喜びや悲しみや理不尽が彼の人生をどう彩るのかが丹念に描き出されて行きます


友人との何気ない日々や、幼馴染の少女に抱く恋心が描かれるパートは青春小説と呼べる清々しさに溢れています

一方で、この少女との交流の様子は物語の合間に僅かにしか登場しません

それでも二人の心に同じ景色が写り、他の人とでは決して共有出来ない二人だけの時間がお互いの心に満ちて行く様が、まるで自分ごとのように感ぜられるのです


虚構の世界であるからこそ読者は、誰の人生からも過ぎて忘れ去ってしまう青春の煌めきを掬い取ることが出来るんじゃないかなと思います💭

それを可能にする作者の飾らない、静謐で細やかな文章と語り口は本当に心地が良いのものです…


うどんも食べます

冷やしが美味しいです🧊🐧

イイね!
     

肯定すること



こんにちは☀️


読みに来て下さり、ありがとうございます


先日今年初めて蚊に刺されました😢

最初は急に足が痒くなってきたので、これが蕁麻疹というやつかなあ💭

なんて思って呑気に掻いていたら、目の前を蚊が横切って行くのを見つけてしまいました(*_*)


5月でも油断なりませんね

まだ虫刺されの薬を買っていなかったので困りました…笑

みなさんもお気をつけください!


明日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ(o´▽`o)


………………………………………………………


今日は太◯治「ヴィヨ◯の妻」について


太◯治、好きな人も結構多いかなと思うのですが、私はそんなに…という感じです(・・;)

とは言え彼の作品をたくさん読み込んでいるわけではないので表面的な印象だけで語るのも良くないかなと思うのですが、何となく文章に馴染めない感じがします🌀


余談ですがこんな風に文章とか作風について自

分なりの好き嫌いが分かったり、上手い下手が感じられるようになって初めて私は読書が楽しくなりました

そのためにはやっぱり色々な文章を読んでみるのが大事かなと思います💭


本題に戻りますが、今回の「ヴィ◯ンの妻」は「さっちゃん」と言う女性が主人公で、彼女の視点によって物語が進みます


太◯治って、こう言う一人称告白体の文章が多いですよね

そして女性目線も多数

この女性による独白形式が、彼の文章が少し苦手な理由のひとつです

主人公が直接こちらに向かって語りかけて来る感じに、すごく心を持って行かれるのです

読後にどっと疲れてしまいます

遠いどこかで起きた誰かのためだけの物語ではなく、読み手の意識に「自分事」として潜り込んで来る…


これはやっぱり、太◯治が単なるストーリーテラーではなく、誰の心にも普遍的に存在するテーマを、確かな筆力をもって語る文学者であったからこそ成せる技なのでしょう


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


本書の主人公「さっちゃん」の夫は滅多に家に帰らず、外で多数の女性と関係を持ち、飲み代は踏み倒すような典型的な「ダメ人間」です

彼女はほとんど一人で子供の世話をして、貧しい家で暮らしています

そんなある時、夫が行きつけの飲み屋のお金を盗むという事件を起こしてしまい、その出来事に彼女も巻き込まれて行きます…

さっちゃんは夫に翻弄されながらも、幸せを掴むことができるのでしょうか


「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」


さっちゃんが最後、夫に向かって発する言葉です

作者は「人◯失格」とか「斜◯」に代表されるようなデカダンスな作風のイメージですが、こんなメッセージも残していたんだなとすごく印象に残りました


昔も現代も、みんな生きるのに苦しみとか悩みを抱えていて、それらに向き合う度に自分のダメな所も見えてつらくなります

でもやっぱりそういう部分も肯定して自身の価値を認めてあげないと、生きるのはつらい…


作者自身はきっとそれができなかったのかもしれません

彼の最期を思うと、前述のさっちゃんの言葉もちょっと悲しく感じてしまいますね( ;  ; )


豊◯市場、『千◯万来』にて

インバウンド価格でした…💸💸

イイね!
     

大人になること



おはようございます⛅️


いつも読んでいただきありがとうございます


先日、パフェを食べに行きました(o´▽`o)



ラーメンばかり食べていると思われがちですが、しっかり甘いものも好きです

特に果物は何でも好きです🍒🍇🍐


せっかくだし旬の枇杷を使った季節限定のパフェを頼もうと思っていたのですが、山盛りの苺の誘惑に負けてしまいました…


いつまで経っても子どもみたいなチョイスしかできませんね

ほんとはチョコバナナのパフェも食べたかったのは内緒です🤫

大人になりたいと思います💭💭


明日5/10 15:00〜23:00、明後日5/11 9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今日は山本◯五郎「赤ひ◯診療譚」です


余談ですが作者の名前を冠した文学賞がありますね

京◯夏彦、湊か◯え、小野不◯美…と言った人気作家が受賞しているので、受賞作を読んだことがある方も多いんじゃないかなと思います

エンタメ性が高い大衆小説が選ばれますから、受賞作は夢中になって読める面白いものばかりです📕


「赤◯げ診療譚」は江戸時代を舞台にした医療ものです

幕府が貧しい町人たちのために設置した小石◯養生所での様々な出来事が描かれます


主人公は、養生所の責任者で周囲から「赤ひげ」と呼ばれる医師と、見習いとして無理矢理派遣された青年医師です


赤ひげは無口で無骨で乱暴で、周囲から反発を買うことも多いのですが実は貧しい人々のために人生を捧げる医師なのです

そんな彼のやり方に当初は反抗し、養生所での治療も放棄していた青年医師だったのですが、やがては赤ひげの理念に感化され医師としての生き方を見出していきます


赤ひげの貧しい人々に対する眼差しが胸を打ちました


貧苦から罪を犯す患者達を憎まず、彼らが罪を犯すのは無知故に陥ってしまった貧しい境遇にあるからとして、そうした人々を無視する権力者たちに反抗します


しかし、貧しい人々に尽くす自らの活動を「徒労」であると言い切り、


「人間のすることにはいろいろな面がある。暇に見えて効果のある仕事もあり、徒労のようにみえながら、それを持続し積み重ねることによって効果のあらわれる仕事もある。おれの考えること、して来たことは徒労かもしれないが、おれは自分の一生を徒労にうちこんでもいいと信じている。」

と話すのです


きっと作者も赤ひげと同じような眼差しを、社会に向けていたんじゃないかなと思います

現代では様々な制度が確立して、医療を受けられずに亡くなったり極端な貧困に陥ることはほとんどありません

でも社会に弱者は存在して、苦しい境遇に身を置かざるを得ない人々はたくさんいる

政治はそういう人を無視してはいないか、大企業が儲ければやがては国も豊かになると言わんばかりに、個人を見捨ててはいないか…


政治だけではなく私たちも、自分の目先の利益ばかりを求めて、「徒労」に尽くすことを忘れているんじゃないかなと思います

赤ひげのような医療は施せなくても、家族や友達、出会った人たちには私があげられるもの、愛情とか優しさとか時には僅かなお金、時間…

なんかを惜しみなく与えられるようになりたいです


たまには油そばです🫶


イイね!
     

野菜のこと





おはようございます☀


ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?

旅行とかレジャーにお出かけの方も多いのかな💭


わたしはあまり遠出する予定はありませんが、母の日のプレゼントを買いに行こうと思っています(o´▽`o)


明日金曜日15:00〜23:00、明後日土曜日9:00〜15:00で出勤します^^

お時間があればぜひ❣️


……………………………………………………


今日取り上げるのは星◯一「ボ◯コちゃん」です


前回筒◯康隆の「時をか◯る少女」を紹介したので、その流れで同氏の短編について書こうかなあと思い何冊か文庫を読んでいました

久しぶりに短編に手を出したところ、自分の中で短編小説ブームが来てしまい、となるとショートショートの神様、星◯一は外せないだろうと思ってのチョイスです


私感ですが、筒◯康隆と星◯一を比べると後者の物語は読後にちょっとモヤモヤするというか、すごく考えさせられるものが多いんじゃないかなと

社会とか人間に対してすごく風刺的です


一方前者はホラーとか笑える話とかエンタメ性の高いもの、または語感や言葉遊び、駄洒落だとか意味の無さを楽しむような文章が多い気がしますね💭

読むといつも「面白かったけど何も得るものがなかったな」と思います笑

それでもすごく楽しいので、クセになって読んでしまうのですが…


今回の「ボッコ◯ゃん」には50編収録されていて、どのお話しも2〜3分で読み切れてしまうと思います


私が特に好きなのは、「約束」「おーい でてこーい」「暑さ」「悪魔」「鏡」なんかでしょうか

宇宙人が出てきたりしてSFの要素が強い話もあるのですが、近未来に起こりそうなことでもあり人間の欲深さとか愚かしさにぎくりとさせられます


作者がショートショートで扱う人間の性って、たぶんいつの時代も変えられない・変わらないものです


「約束」は嘘をつくこと、「おーい でてこーい」は目先の利益しか考えないこと、「暑さ」は人間の狂気、「悪魔」はお金に対する執着、「鏡」は残虐性…

本に収録されているお話のほとんどは、半世紀ほど前に書かれたものです

それでも現代の価値観で生きる読者の心にぐさりと来るのは、人間の不可変の部分が鋭く切り取られているからでしょうね


たった数ページでこれほど中身の濃い物語を簡潔に語れるのは本当にすごいなと思います

それに加えて現代で社会問題となっていることや、AIとかロボットだとかが既に扱われています

作者の構成力と先見性には脱帽です…


野菜も食べます🫛🌽🥕

イイね!

Momoe(20)

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