MomoeのブログMomoe's blog

     

非日常のこと


おはようございます🌥️


11月も折り返しですね🗓️

段々と年末が近づいて来た感じがします


師走の忙しなさに憂鬱になる人もいれば、クリスマスとか年越しの賑やかさが好きな人もいると思います

ちなみに私は後者です!

旅行とか何か楽しい計画があるわけではないのですけどね…

イベントが重なってみんなが浮ついた感じになるのが、非日常的でいいなと思っています

(o´▽`o)


本日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は、つ◯義春「無能◯人」

漫画です


ここで漫画を取り上げるのは初めてですね

子供の頃、漫画はあまり買ってもらえなかったのでほとんど読んできませんでした(・・;)

でも自分で自由に買えるようになっても、何を読んだら良いのか分からず手に取る機会がなかったのです…


この作品は以前ひとに薦められて、題とあらすじが衝撃的だったのでいつか読みたいなと思っていました


時代は未だ戦後の混沌が残る時期、妻子を持つ売れない漫画家の男が主人公です

彼は紆余曲折の末に漫画を描くのをやめ、多摩川で拾い集めた石を元手に河原で「石屋」を始めてしまう、というストーリーです


男には死ぬほどの絶望はないけれど、妻や子供のために積極的に生きることもしません

しかし甲斐性がない割に妻には見栄っ張りで、いろいろと理屈を並べては本業の漫画に専念することさえ出来なくなってしまいます

変な商売に手を出しては失敗する、側から見たら本当にどうしようも無い「無能」な男なのです


「無能」と罵られることを甘んじて受け入れ、社会からはみ出しながら生きる彼はいっそ清々しいです

たぶん男の中には無能であることを望んでいるところがあって、その言葉に苦しみながらも悦びを感じているのではないかと思いました💭

ここまで潔く生きることができたら、きっと気持ち良いですよね笑


今の世の中は努力したり社会に貢献するのが当たり前で、無能であることが許されませんよね…

でもこの漫画の主人公が実行する破滅願望とか現実からの逃避願望は、誰もが心の裡に抱えているんじゃないかなと思います

男ほど極端に社会からはみ出さないで、そういう願望を発散させる方法のひとつがディ◯ニーランドとか当店のような気もしますけど…


考え過ぎですかね💭


ノンフィクションではありませんが、主人公には作者の人生がある程度反映されているようです

私小説ならぬ私漫画と呼べそうです

作中に満ちる退廃的でやるせない空気感がなんとも言えず癖になります

おすすめです( ´﹀` )


のり増しです❣️

イイね!
     

思い出すこと


こんにちは☀️


今日は立冬です

昼間もだいぶ気温が下がるようになりましたし、段々と冬の訪れを覚悟しないとですね…


寒いのはつらいですが、秋雨前線が去って陽気の良い日が続くようになったのは嬉しいです


お家ではそろそろ加湿器の出番かと思い、先日押し入れから引っ張り出して来ました

昔住んでいたところは雨とか雪が多くて、ほとんど一年中除湿機をつけていたのですけど💭

初めてこちらで冬を迎えた時、こんなに乾燥するんだなあと驚いたことを思い出します…

小さい島国ですが、気候の地域差は侮れないですよね( ´ー`)



本日15:00〜23:00、明日13:00〜23:00、明後日は9:00〜15:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今日は岡本か◯子「鮨」です


作者は当初歌人として活動していましたが、やがて仏教に傾倒し、仏教研究家としてエッセイなどの著作も残しています

(ちなみにですが彼女は漫画家岡本◯平と結婚し、かの芸術家岡◯太郎をもうけました)


この作品では、下町の鮨屋の娘として生まれた少女と店の常連であるひとりの男との短い交流が描かれます


男はある日、少女に自らの子供時代を回想して語ります

自らは潔癖で食事をすることまで嫌う子どもであり、学校に入る頃には痩せ細って周囲を心配させた

そんな彼を一番に案じていた母親は、幼い彼の目の前で自ら鮨を握って食べさせてくれたことがあった

そうして握られた鮨は不思議と美味しく、それ以来段々と食事嫌いは無くなっていった、と……

男にとって鮨は、柔らかな母の記憶と結びついた懐かしく幸福な食べ物だったのでしょう


幼い頃の男に向けられた彼の母親の眼差しや優しさが滲み出るような、柔らかい文体です

それに加えて細かい情景描写によって、少女が手伝う鮨屋とか年頃の彼女に流れる時間が瑞々しく伝わって来て、とても良い文章だなと思いました


こういう感じの文はやはり作者が女性であり母でもあったからこそ書けたんじゃないかなと思います

あの岡本◯郎の母ですから、どんな激しい文章なのかと身構えていたのですけどね…

こんな優しい本を書いていたんだなとちょっと意外でした


作者の晩年に書かれた作品のようで、無駄のないすごく澄み切った感じがします

落ち着いて読める本です

おすすめです(o´▽`o)


白丸が好き^^

イイね!
     

核心のこと


こんにちは⛅️


先日、子どもたちが集まって秋祭り兼ハロウィンをやっているのを見かけました🎃

みんな仮装して出店を回っていて、可愛かったです(o´▽`o)

こういうハロウィンは平和で良いですね…


このお祭りは通りがかっただけなのですが、来月の酉の市にはちゃんと行きたいなと思っています⛩️

今年は三の酉まであるみたいなので、それぞれ違うところを回れたら良いです…


本日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は中◯健次の短編集「蛇◯」です


全てのお話がとにかく暗くて、救いがありません

人間の衝動性とか愚かさが生々しく描かれています

人間が持つ動物的なところ、私たちがふだん知性の皮で隠しているところが剥き出しに描かれます


時代背景はたぶん昭和中期、舞台はどの作品も地方です

あの頃の時代の凶暴性とか、都市には無い荒んだ感じがすごく良いです

貧困や無知から生まれる運命の悲劇に、登場人物たちは抗いきれず呑み込まれていきます


表題作の「○淫」はある青年が両親を殺めてしまうというストーリーで、実際にあった事件をもとにしているようです

でも主人公の青年がそういう事件を起こした動機とか、実際の場面は大して細かく描かれません


『いまでこそそう思う。そんなに、灰皿で、いきなり殴りつけるほどのことでもなかった。』

という二文だけで事件の描写は終わってしまいます

実際の事件をもとにしている割には、なぜそんな事件を起こしたのか、という事件の核心へのフォーカスが足りない気がします


たぶんですが、作者は犯人の動機とか事件の背景にはそんなに興味がなく、ただ尊属殺という社会性に反する、人間の根幹を揺るがすような行動を主題としたかったに過ぎないのかなと思いました

でも、そんな事件を起こした人間の衝動性や暴力性を描きたかったなら、もう少しその瞬間を描写しないと説得力に欠ける気がするのですけどね…


主人公からは、次の瞬間に自分が何をしてしまうのか自分でも分かっていない、そうしてあっさりと恐ろしいことをしでかしてしまうという若さや無知故の脆さを感じました

それに起因する異様な緊張感が、凝縮された文章に漲っています


余談ですが、最近起きてる若者による事件もこういう脆さ故でしょうかね…



この本を読むと、人間の肌触りとか男女の匂いとかがデジタルの写真や動画なんかよりもリアルに、ざらりと心を掠めてゆく感じがします

物語性とかは置いておいて、こういう作品も結構良いなと気がつきました


おすすめです( ˊᵕˋ )


久しぶりに来たお店です🐖🐖

イイね!
     

セールのこと



こんにちは🌤️


明後日土曜日から、Am◯zonのセールが始まるようです

これが始まるとつい何か買いたくなってしまいます…


でも別に今すぐに欲しいものとか本当に必要なものってそんなになくて、ネットサーフィンをして欲しいものを探すという、なんか矛盾した状態に陥るのです(・・;)

こうして消費社会の一員としてAma◯onの餌食になるのですね笑



明日15:00〜23:00

明後日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は小説、松◯K三蔵「バリ山◯」です


今年の芥◯賞の受賞作で気になっていたのですが、ようやく読むことができました


題名のバ◯山行とは何ぞやという感じですが、これはバリエーション登山のことだそうです

整備された登山道を基本とした時、そのバリエーションとなるルートを行くこと、つまり登山道を外れて自らルートを切り拓きながらする登山のことを、バリエーション登山と呼ぶそう…

登山に縁がないので初めて聞いた言葉でした



"古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……"

(Ama◯on商品説明より)



↑以上があらすじです


山行を通して、主人公ふたりの価値観や生き方の違いが露わになってゆきます


危険なバリ山行を厭わない妻鹿は「死ぬこと以外かすり傷」を地で行き、社内の派閥だとか世間体には見向きもせず、会社の方針に反しても自らの信念に従って黙々と仕事を遂行します

一方で波多はそんな妻鹿とは正反対で、組織での生き残りに苦心し、日々先輩や上司との人間関係に心を砕きます


命を賭けてバリ山行をする妻鹿は山こそが"リアル"だと言うのですが、波多にとってはあくまで社会が"リアル"です

会社だとか家庭だとか社会の枠組み無くして人間は生きていけないし、当然山登りもできない…

そういう現実の枠組みから山に対峙する波多は、妻鹿を現実逃避していると非難します


でも皮肉にも、妻鹿の方が会社の利益を考えた仕事をしていたし、一方で波多は自らの家族のことを深く思いやれていた訳ではありませんでした


組織で孤立する妻鹿の方が不器用な存在に見えますが、本当は波多の方が不器用なのだと思います

そして、私たちの大多数は波多なのかなと💭

社会の中でうまく立ち回ることに本当は嫌気がさしていても、そんな現実を直視して生き方を変えることなんて今更できない

だから自分を守るために、異なる生き方をしている人を認められない……


妻鹿だけでは社会は上手く回らないし、波多だけでもきっとダメになってしまいます

だから妻鹿と波多のどっちが正しくてどっちが悪いとかではなく、そこにはそれぞれの人生と、それぞれが抱える不安や葛藤があるだけです


正反対の2人の人生が交差した時に炙り出された生きることの「ままならなさ」が、山が隠し持つ自然の不条理さに象徴されてよく描かれていると思います


純文学にしては読みやすく、おすすめの本です( ˊᵕˋ )


チャーシュー麺にゆで卵追加です🍜

イイね!
     

葦になること


こんにちは⛅️


早くも10月に突入してしまいました

ぼやっとしていると、一年間あっという間です…(・・;)


10月は旧暦でいう神無月ですね

島◯県では出◯大社に全国の神様が集まる月なので、神在月ともいうようです


神在月の今月中には叶いませんが、寝台特急のサ◯ライズ出雲に乗ってみたいと思い計画中です

日付によってはチケットがなかなか取れないんですよね…

ネットから予約出来ないこともないのですが、みど◯の窓口での"10時打ち"を狙っています!(`・ω・´)


なんでもネット予約できる世の中で、わざわざ窓口に行って電車の切符を取るというのは新鮮ですね

旅に出るぞ!という感じがします笑


寝台列車は小さい頃に一度乗、北◯星に乗ったことがあります

目的地の◯幌よりも、列車での移動の方が楽しかったなぁと…

寝台列車への憧れは、あの旅に端を発しているのかもしれません💭


明日、9:00〜15:00で出勤します

平日早番は久しぶりです!

お時間があればぜひ^^


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今日は小説ではなく、哲学の本です

森岡◯博・蔵田◯雄編集、「人生の意味の哲学入門」


10人の哲学者が、「人生の意味を哲学すること」についてそれぞれ論じています


私自身は人生の意味について考えなければならないほど深刻に悩んだり迷っている訳ではないのですが、雑誌で紹介されていたので読んでみました📚


この本では、「人生の意味とは○○である」というような具体的な答えは提示されません

それよりも、人生の意味について"哲学的"に考えるとはどういうことかが考察され、「人生の意味とは何か」という誰もが抱え得る究極的な問題に、私たちがどう立ち向かっていけば良いのか、その指針が示されています


主たる著者森岡◯博は、私の人生は私しか生きられない宇宙でたったひとつ存在するものであって、その意味を問うのも答えるのも私にしかあり得ないと言います


人間は「考える葦」ですから、自ら考えることに尊厳がありますね

生きる意味とは何かという問題は、実は人生の方から問われているのかもしれません

その問いかけにくる日もくる日も自分自身で考えること、そうして出したいくつもの答えがわたしの人生の一部になり、人生に意味を与えていく……

のかなと思いました


また、同氏は過去に囚われず今現在の人生を肯定することが人生の意味を考える上で重要であるとも主張しますが、それってとても難しいことですよね


どんな困難な時でも生まれてきて良かったか、この人生で良かったと言えるかと問われたら、自信を持って「はい」と答えられるでしょうか…

そう答えるために、人生の意味について自問自答し続けることは自らの人生を愛すること、つまりは自分を肯定することになるのではないかと思います


人生を考えること、生まれたことを肯定すること、自分を愛することはひとつに繋がって、人生の原動力になるのかもしれませんね


そんなことを考えました

いつにも増してまとまりが無くてすみません<(_ _*)>


論者によっては少し難しい章もありますが、おすすめの本です


まぜそば🍜

イイね!

Momoe(20)

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プロフィール

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覗くこと


こんにちは^^


先週は中秋の名月でしたね🌔

何でもない日に敢えて月を眺める機会は少ないですが、この日ばかりはちゃんとお月見をしてしまいました🎑


月が出た景色とか月の光だとかは風流なものとしてよく和歌に詠み込まれたりしていますが、かつては月そのものをまじまじと眺めることは忌むべきこととされていたようです


昔の人は月面に何かを見てしまうことを恐れたのでしょうか

それとも月に魅入られて、"むこう"へ連れて行かれるのを恐れたのでしょうか…


お月見をしながら、月もまたこちらを覗いていると考えたのではないかなと、ふとそんな事を考えていました💭

………………………………………………


今回は映画のはなしです

1979年公開、沢◯研二主演、長谷◯和彦監督「太陽を盗◯だ男」


昔から時間があると本ばかり読んでしまうのですが、文字の世界にこもり過ぎるのは良くないかなとも思っています

休み中に配信されていたのを何となく観て、印象的だったのでここで書いておこうかなと思いました


作品のあらすじは、沢◯研二演じる中学校の理科教師が発電所からプルトニウムを奪って原爆を製造し、警察やマスコミ、国家を相手取って脅迫を始めます

彼の目的は何なのか、そして彼を追う刑事との対決やいかに…

という破天荒な物語です


映画には全然詳しくないので他の作品と比較したりはできませんが、設定には結構無理があるし、乱暴で無茶苦茶で一見"昭和のB級映画"という感じです

でもなんとなく、最近の作品より凄味があってギラギラした感じがするのですよね

役者と製作陣の気魄に惹きつけられてしまいました

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映画の中でも描かれますが、社会はバブル前夜、経済成長の安定期に入り人々は自由と娯楽を謳歌し消費に耽ります

そういう喧騒に包まれた社会の片隅で、ひとり原爆の製作に夢中になる理科教師は孤独に満ちていました


戦後の日本は物質的な豊かさを実現したけれど、その繁栄に空虚さを感じているのは主人公だけでは無かったはずです


そんな社会の空気に抗ったのが三島◯紀夫で、そういう社会に対する破壊衝動を描いたのは村◯龍でしょうか…


以下ネタばれが含まれます⚠️




映画の最後、沢◯研二扮する理科教師は時限装置が作動する原爆を抱えたまま新宿の雑踏に消えて行きます


でもきっとあの爆弾は爆発しないのでしょう

虚ろに繁栄する社会は吹き飛ばされることのないまま、現代まで来てしまいましたからね

あの理科教師を通して、みんなが薄々抱き続けることになる破滅願望を覗くことになるのだと思います

脚本と監督の先見の明には脱帽ですね( ´ー`)



ふつうのゆで卵も🙆‍♀️

イイね!
     

復帰のこと/読み方のこと



こんにちは🌻


お久しぶりです<(_ _*)> 


肩を負傷してしまい先月からお休みをいただいておりましたが、来週15日の日曜日からまた出勤します


三連休、お時間があればぜひ^^ 


………………………………………………………


今回は木◯昇「惣◯郎浮世始末」です


すごく長いので今回のお休みの間中、他の本と並行して読んでいました

何となく、こういう読み方はあんまり良くないかなと思ってしまいます(・・;)

一冊一冊集中して分析的に読まないとダメなんじゃないかという気持ちが抜けません…


でも考え過ぎるのも良くないですよね

それに今回は新刊で高かったし、途中で飽きて読み切れずに終わるよりはマシだろうと、勝手に大目に見てみました笑



本作は江戸時代後期を舞台にした時代小説で、奉行所勤めの主人公が事件の解決に奔走するいわゆる捕物帳です

幾つかの事件とそれに関わる人物たちが絡み合う展開は結構複雑で、推理小説としても本格派かなと思います

また、当時の政治政策とか経済状況とかを反映した世相が細かく描かれていて、ひとつひとつの出来事に納得して読んでゆけるのです


この作者の別の作品がすごく好きで、そちらも以前にブログで取り上げたかと思います

その作者の最新作ということで本作を手に取ったのですが、でも今回はちょっと違ったなあという読後感でした

推理小説としての構成とかキャラクターとかは本当によく出来ていて、確かに面白いのですけど…


作中では天然痘の発生、種痘や薬の利権問題、未知の病に対する人々の混乱、認知症の増加、介護殺人、新興宗教とそれにハマる人、政治と宗教の癒着……

そういうのに纏わる事件が描かれています

でもこれもう最近の5年ぐらいの現代日本だなと💭


そういう現代社会の諸相を江戸時代に反映させて違和感なく物語に仕立てるというのは、作家の手腕として物凄いことだと思います


でもわたしが読みたいのは、以前の作品のような、もっとミクロな「ある誰か」の人生にフォーカスした、その「誰か」だけが紡ぐ物語だったのですよね

完全に個人の感想ですけど💦


今回は問題がちょっと普遍的過ぎる気がしました

最近のニュースを扱うなら、わざわざ時代小説に仕立てることなかったんじゃないかと思ってしまいます



でもやっぱりこれだけの長編を構想して書き切る作者の筆力には、畏敬の念を抱かざるを得ません

もとは新聞の連載小説として執筆したようですし、そういう事情を考えると、求められたものを書いたに過ぎないのかな…💭

並行読みをしても、結局はこんなことまで考えてしまいます(・_・;


正しい冷やし中華でした😋

イイね!
     

☀︎お知らせ☀︎



こんにちは🌻


お盆休み、いかがお過ごしでしょうか🏝️🍉

帰省中の方も、レジャーの方も、或いはいつも通りお仕事の方も多いかと思います


……が、明日からは台風が心配ですね🌀

交通やインフラにあまり大きな影響が無いことを願うばかりです


………………………………………………………


さて、私事で恐縮なのですが、今月いっぱいお休みをいただくことになりました

(肩をどうにかしてしまいまして…🩼 自らの注意不足を反省しております)


来月には復帰する予定です!

その時にまた皆さまと楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております


まだまだ酷暑が続きますのでご自愛の上、良い夏をお過ごしくださいね( ˊᵕˋ )


あんみつはあんずましまし🍊

イイね!
     

見方を見ること


こんばんは🌙


オリ◯ピック、そろそろ終わってしまいますね🥲

深夜も何かしらの競技が中継されていて、それをぼんやりと眺める時間が楽しかったのですが…

気がついたら朝になっていることもしばしばでした笑


28日からのパラリ◯ピックにも期待ですね^^


明日(土)9:00〜15:00

明後日(日)9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ🌻


………………………………………………………


今回は辻◯雄「奇◯の系譜」

美術史家である著者が今から50年ほど前に出版した美術書です

著者が某美術雑誌に連載していた記事を書籍化したもので、以後文庫版や新装版が刊行され続けています


この本で取り上げられているのは狩◯山雪や伊◯若冲、歌◯国芳といった江戸時代の絵師たちです

現在では名前ぐらいは聞いたことがあるような絵師ばかりですが、本書が刊行された当時は今のような人気も知名度も無かったようです…


この本で紹介されるのは、例えば狩野派が江戸絵画の正統とすれば、その傍系に位置付けられるような「異端」とも呼べる画家ばかりです

しかし著者は強烈な画風を持つ彼らを、正統から外れた異端という軸で見るのではなく、エキセントリックで時にはグロテスクで型破りな表現を「奇想」というテーゼのもとで再評価したのです


私がいちばん興味を惹かれたのは伊藤◯冲の章でした


◯冲は人気ですよね

彼の精緻な動植物の絵は知っている方が多いと思います

江戸絵画と言えば面長猪首猫背の美人画や歌舞伎役者の大首絵などの浮世絵を思い浮かべますが、どれもデフォルメされたキャラクターのような印象を受けます


江戸時代の絵とはそういうものだと思っていたところに◯冲の写実的な絵を見ると、当時の人も私たちと同じ形、同じ色が見えていたんだなと改めて感じられるのです


しかし、若冲も実は鳥や草木をただリアルに描いていた訳ではありません

現代人に写実的と錯覚させるほど対象を緻密に描きながらも、多くの虚構を織り交ぜていました


それを意識して彼の作品を見ると、確かに不自然な構図や部分が多いことに気がつきます

それでも私たちが◯冲の絵に感動を覚えるのは写真のようなリアルさに圧倒されるからではなく、彼だけに見えていた動植物たちの生命の美しさに捉えられてしまうからでしょうか


同じものを眺めていても、どう見えているかは人それぞれですね

芸術とは作者の見方や考え方を見るのかもしれません💭


チャーシュー多め🐷

イイね!
     

無駄に見えること


こんにちは🌻


オリ◯ピック、始まりますね

フラ◯スはパ◯での開催です

時差はこちらが+7時間のようです…

向こうで中継にいちばん良い時間帯が19時〜だとすると、こちらは深夜2時ぐらいでしょうか

次の日がお休みなら起きていられないこともないですが、平日だとなかなか厳しそうです…

現地でお昼ぐらいに行われる競技なら観戦できそうですね👀


気になるのはトライアスロン、ほんとにセ◯ヌ川を泳ぐのかということ💭

市長さん御自ら川に入っておられましたが、あの川の色を見る限り絶対おなか壊してそうだなと…(;°-°;)

でも市長さんのガッツには脱帽です


いつもくだらないぼやきを長々とすみません🙇‍♀️


今日15:00〜23:00で出勤しています^^

明日は9:00〜15:00です

お時間があればぜひ✨

……………………………………………………


今回は岩井◯也「われは熊◯」です


先日発表された直◯賞の候補作品でした

受賞作は昨年読んでいたので、候補作の中から面白そうなのを選んでみたという次第です


実在の植物学者、南方◯楠の一代記です

幕末に和歌山に生まれ、昭和までを生きた人生のほぼ全てを植物の採集や菌類の研究に捧げ多くの標本を残しました

しかし人間性に難ありで、ひどい癇癪持ちかつ周囲に対する傍若無人な振る舞いは誤解や反感を生んでしまいます

生涯定職にも就かず弟の支援を受けて研究に没頭し、天才故の孤独に耐える日々の先に、彼はなにを求めたのでしょうか…


『われ九歳の程より菌学に志さし 内外諸方を歴遊して息まず 今六拾三に及んで此地に来り 寒苦を忍び研究す これが何の役に立つ事か自らも知らず』


作中にも引用された、晩年の熊◯の言葉です

なんだか心に響きました


植物や菌類の研究に生涯をかけたのに、それが何かの役に立っているのか分からない

実用的な学問領域でない分、傍から見れば「無駄」にしか見えないのは分かっていたのでしょうね

そして自分でさえそれ否定しきれない

情熱を捧げた学問に対する迷いを払拭できないのは、とても辛く苦しかったはずです

そんな彼の心境を思うと切なくなりました


実用性がなかったり、結果が出るのが遅かったりする学問は軽視されがちですが、それでも無くなっていい訳ではないと思います

何かを知りたいと思うこと、知的好奇心は人が他の動物とは異なっていられる理由の一つだと思うのです…

熊◯のように、知的欲求を満たすことを人生の指針にしてもいいんじゃないかなと思いました


余談ですが、私は読書が好きですがこの何の役に立つのか分からない生産性のない作業を小さい頃から延々と続けていると、消費する側でなく文章でも音楽でも何でもいいから、何かを生み出す側の才能がほしかったなあとたまに思います

楽しいから、好きだからだけでは飽き足りなくなってくる…

人間、つくづく欲深いですよね(・・;)


かき揚げうどんです🦐

イイね!

Momoe(20)

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プロフィール

11/22(金) 11/23(土) 11/24(日) 11/25(月) 11/26(火)
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