MomoeのブログMomoe's blog

     

彼岸過のこと

30日までニットワンピのイベントです!



こんにちは🌱


本日15:00〜23:00まで出勤します

お時間があればぜひ^^

イベント期間中は明後日金曜日が最後の出勤です👀

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今日は久しぶりに近代物です

夏目◯石「彼岸◯迄」


今日はちょうど秋のお彼岸が明けたところですが、題名にある彼岸は春のお彼岸のことです


この作品は新聞の連載として執筆され、その連載が始まったのが1912年1月、漱◯は3月末春の彼岸頃まで書くつもりでこのタイトルにしたようです


物語は短編が集まってひとつの長編小説を構成しています

登場人物が多く、語り手や時系列も変わるので初めて読んだ時は少し大変でした

物語の主人公は敬◯郎とその友人である須◯、ヒロインは千◯子です

敬◯郎は主人公と言えば主人公なのですが、彼は作品の進行役という感じでしょうか…

真の主人公は彼の友達の須◯とその婚約者千◯子です


「こ◯ろ」を初めて読んだ時にも思いましたが、夏目◯石は小説の構造が凄いなと思います

あとは長編でも、小説の世界を俯瞰する視点が変わるだけで全然飽きないなと💭


そして、この世界を眺める「視点」というのが今回の作品の主題なんじゃないかなと思いました


自分の性格に必要以上にコンプレックスを抱き内向的に自らの精神世界に閉じ籠る須◯と、明るく外向的で外界に積極的に関わる千◯子ですが、2人による世界の見つめ方は全く異なります

それでも惹かれたり対立したり、葛藤しつつも離れ難い関係なのです


これは小説中の2人に限らず、家族だろうが友人だろうが大なり小なりものの見方は違っていて、子どもでも大人でも自らの世界を持って生きていますよね


他人に関わる中でそれに気づけるかどうか、そして気づいた後にその中に飛び込めるかどうか、他人の「見方」を自らに取り込めるかどうか、作中の言葉を借りれば、

『命の方向を逆にして、外へとぐろを捲き出させる』

ことができるかどうか…

難しいですが、よりよく生きていく上で重要なことだと思います🌀


須◯がそのようになれのかはっきりとは描かれていませんが、私は彼を見つめてきた敬◯郎が最後に何を思ったのか、そちらにも思いを馳せてしまいました


似たようなのばかり食べてます👀

イイね!
     

ひどい本のこと


こんにちは^^


先日美容院に行きました

前髪を切って若干幼くなった気がします💭


実は美容院が結構苦手です

鏡の前に小一時間座らされたり、寝そべったまま顔にティッシュみたいなペラペラを載せられてシャンプーをされたり、異空間?すぎて終わるとどっと疲れるのです…


まあ終われば終わったで、ボサボサしてたのが綺麗になって嬉しいし頑張って行って良かったと思うのですが(o´▽`o)


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今日は趣向を変えて「ひどい本」の話です


ひどい本と言っても、単純にストーリーがつまらないとか文章が下手とか、誤植が多いとか色々あると思いますが…

今回は面白いけど内容がびとすぎるというパターンです


「ひ◯い民話を語る会」という本

京◯夏彦、多◯克己、村◯健司、黒◯郎といった妖怪や怪異好きの4人が集い、日本各地に伝わる「ひどい民話」についての座談会を収録した形式です


小学生が喜ぶ感じの下品なワード連発なので、こんなのを好んで読んでるのかと思われるのは不本意ではありますが…

でも世の中にはこんな本もあるよということをお伝えしたく敢えて紹介します笑


民話と昔話と伝説の違いや民話の構造とか、ためになる部分もあります

なぜ桃◯郎ではお爺さんが山へ芝刈りに行きお婆さんが洗濯に行くのか、なんかは面白かったです(下品ではあるのですけど…)


そもそも娯楽の少ない時代において、様々な「話」がエンターテイメントとして、様々な人によって語られました

でも近現代では現在の倫理とか価値観に合わせた「正しい」ストーリーだけが人口に膾炙するようになります


この本で扱っているのは、そういう正しさからは外れたものです

けれどちょっと低俗な民話からは、語り部の「面白い話をしたい!」という欲望とか、適当に作り過ぎた感とかが窺えて、そういう物語の背景を探るのも面白かったです


高尚なものばかりではつまらないですから、こういう下品さも時には必要かなと思いました


なると🍥って無味ですよね

私だけ…?

イイね!
     

お節のこと


こんにちは


相変わらず暑いですね…

でもコンビニのスイーツなんかはお芋とかかぼちゃとか秋仕様になっていて、秋なのかなぁと不思議な感じがします


あとはテレビショッピングにお節が出ていてびっくりしました🫢


日本人は季節の先取りが好きですよね

行事好きとも言うのでしょうか💭

もっとその時季というか時期というか時節を楽しんでもいいと思うのですけど…


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今日は有吉佐◯子「華岡◯州の妻」のことを少し📚


時代劇としてテレビドラマになったり、映画化もされているみたいなのでストーリーをご存知の方も多いんじゃないかなと思います

(相変わらず私は映像化されたものを観ていません…)


華岡◯州は江戸時代の外科医、世界で初めて全身麻酔を用いて乳癌の手術を成功させた人物です

一方でその手術に用いた麻酔薬の完成のために、彼の母と妻が実験台として身を捧げていたのです


作中ではこの二人の女性による息子/夫に対する献身と、その裏で繰り広げられたいわゆる嫁姑の確執が主軸となっています

当初は仲の良かった二人が次第に互いに憎悪を抱くようになり、針のような言葉を投げあう


読んでいて息が詰まります…


華岡◯州自身は京都へ医術の留学に行ったり、そこから故郷の村に戻ってからは麻酔薬の研究や医師の仕事に没頭したり、つまりはすごく普遍的なことですが家の外に仕事、二つの世界というか居場所がありそこを行き来できた訳です


でも物語で描かれる彼の母や妻、当時の一般的な女性たちは、家庭において母や妻といった役割を果たすことが仕事であり人生であり、そこ以外に居場所はなかったのでしょうね

だからお互い簡単には譲れないし、逃げられな い、壊すこともできない…


個人的には華岡◯州という偉人の功績に、現代にも通ずる嫁姑関係と上記のような封建制度の中の女性の生き方を絡めて描き切った作者の筆力にすごさを感じました

ドラマ的でとても面白かったです


こってりでした(o´▽`o)

イイね!
     

落語のこと


こんにちは


明日出勤します

15:00〜23:00です

お時間があればぜひ^^


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今日は本ではなく落語のお話


最近、少しずつですが落語を聞いています


隙間時間に聞くことが多いので長いのは全然ですが…

古典も新作もいろんなジャンルがあるので、誰の何を聞いたら良いのかすごく迷います

薦められたもの、なんとなく面白そうと思った演目、テレビで見る噺家さんの高座…

など、適当に選んではちょっとずつ聞いてみています


今まであまり興味がなかったのですが、想像より奥が深い世界で面白いです👀

噺自体が面白いのはもちろんですが、素人が同じストーリーを語ってもこうはならないだろうなと💭

声色とか仕草とか間とか、いろんな芸によってここまで磨かれるんだろうなと思います


良かったのを少し紹介しますね


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「み◯りの窓口」/立◯志の輔

すごく笑えるのですが、非常に風刺が効いているなと💭

普段の自分の振る舞いを省みるべきですね

電車に詳しいともっと笑えるのではないかと思います



「徂◯豆腐」/入◯亭扇辰

古典の人情話、入◯亭扇辰さんのを聞きました

「み◯りの窓口」が一気に喋り切る感じなのに対し、こちらはとにかく後半の間の取り方が凄かったです

個人的には、扇◯さんの荻生◯徠に扮した声がかっこいい



「紺◯高尾」/立◯談春

こちらは廓噺です

太夫に一目惚れしてしまった染物屋の職人の話…

『元気で生きてさえいれば〜』という主人公の告白のところでいつも、


あぁ…( ;  ; )


となります笑

本当に好きな演目です



おすすめの演目、好きな噺家さんがいればぜひ教えてください^^


まだまだ元気です☀️

イイね!
     

シニフィエとシニフィアンのこと


おはようございます(o´▽`o)


近頃いろんなスポーツの世界大会をやっていますね👀

今はバスケとかバドミントンとか…

この間までは陸上もやっていましたね

ラグビーはもうすぐです!


深夜にテレビをつけているといつもはテレビショッピングばかりですが、最近は思いがけず色々なスポーツを観られて楽しいです^^

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今日は小説ではありません

丸◯圭三郎「言◯とは何か」を読んだので、それについて書こうと思います


何故この本を読んだかというと、ちょっときっかけがあって、音声学について知りたいなと思いまして…

音声学は言語学の一分野ですので、言語学と言えば近代言語学の父、ソシ◯ールの著作を読まなければなと💭

しかしソ◯ュールはかなり難解🌀なので、入門書としてこの本を読んでみた、という次第です


言語とはなにかを、シニフィエやシニフィアンとか、ラングとパロールとか、ソシュ◯ル言語学で用いられる用語の解説を交えながら論じています


すごく面白かったのは、言葉は単なるラベルではないという考えです


虹の色を日本では7色に規定しますが、国によっては4色とか2色(!)とか、グラデーションを何色に認識しているのかは異なるのです


言語で規定される前の事物は混沌としていて、私たちは認識もできない

それらをある文化間で共通のある言語によって名づけることで、混沌から取り出している訳ですね

そしてあくまでその文化の中で「のみ」でのカテゴライズ、意味付けをしているのです


言葉は単なる物の名前でも概念とか意味を示す記号でもなく、表現すると共に「意味づける」ものでもあるようです


ソシ◯ール曰く、

「言語に先立つ観念はなく、言語が現れる以前は、何一つ明瞭に識別されない」


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ここからは言語学とは少し離れますが、気持ちも言葉にすることで初めて認識できるところがある気がします


言語化することで悲しかったとか辛かったとか、嬉しかったとかいう感情がはっきりとした輪郭を持ち始めるのではないかなと

そんなことないでしょうか…(・・;)


この作業を、普段私たちは無意識に行っているのだと思います

大人になるってこれをいち早くできるようになること、相手に正確に伝える語彙を持つことかなとも思いました



最近の🍜

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

10/3(火) 10/4(水) 10/5(木) 10/6(金) 10/7(土)
15:00~23:00 -- -- 15:00~23:00 --
     

怪のこと

チアでした(o´▽`o)


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こんばんは


8月も後半ですが相変わらず暑いですね


先日外でかき氷を食べたのですが、メニューに「スイ」という味がありました

何かと思ったら「みぞれ」のことでした!


東京では透明なシロップをかけた味を、スイと呼ぶようです

ちなみにみぞれは関西の呼び方で、名◯屋あたりでは「せんじ」と言うみたいです

名◯屋では本当にせんじと言えばみぞれが出てくるのでしょうか…

どなたかご出身の方、教えてください


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今日は岡◯綺堂「青◯堂鬼談」の紹介です

趣向を変えて怖いお話です👻


岡◯綺堂は明治から昭和初期に生きた小説家で、劇作家として新歌舞伎の演目なんかも書いています

青◯霊園にお墓があります…


代表作「半◯捕物帳」はみなさんもご存知かなと💭

(すごく長いシリーズなのですが、面白くて一時期はまっていました)


今回紹介するのは彼が残した怪談集のうちの一つです

江戸を舞台にした短編の怪談がいくつか収められています


余談ですが夏◯漱石とか川◯康成とか、文豪と呼ばれる作家たちは「怪奇幻想文学」に分類されるような怖い話、幽霊話をまあまあ書いています

私の好きな浅◯次郎もその手の短編を多く発表していますが、非常に面白いのです…

私が怖い物好きなだけかもしれませんが、みんな怪に惹かれるのですかね


「青◯堂鬼談」に戻ると、私が好きなのは『猿の◯』と『◯本足の女』という話です


こんな怖いことがありました、おしまい。


と言う終わり方と、人が理不尽に死ぬ内容が相まって読後感は割と最悪なのです

でも怪談としてはその方が良い気がします


なお上の二つのお話に限らず、江戸怪談は怪異の原因とか正体が明かされないものが多いようです

初めは現代のホラーのような種明かしが無くて物足りないなあと思っていましたが、分からないまま、というのも楽しいですね


もう一つ余談で、彼は「番◯皿屋敷」を再構成した脚本も書いています

これは原因の分かっている幽霊話ですね

オリジナルも良いですが、戯曲版も面白いです


こちらの話のように、怪を通して悲しみとか恨みとか人間の心の深淵を覗くのも悪くないです^^


美味しかったやつ

イイね!
     

8月15日のこと