MomoeのブログMomoe's blog

     

復帰のこと/読み方のこと



こんにちは🌻


お久しぶりです<(_ _*)> 


肩を負傷してしまい先月からお休みをいただいておりましたが、来週15日の日曜日からまた出勤します


三連休、お時間があればぜひ^^ 


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今回は木◯昇「惣◯郎浮世始末」です


すごく長いので今回のお休みの間中、他の本と並行して読んでいました

何となく、こういう読み方はあんまり良くないかなと思ってしまいます(・・;)

一冊一冊集中して分析的に読まないとダメなんじゃないかという気持ちが抜けません…


でも考え過ぎるのも良くないですよね

それに今回は新刊で高かったし、途中で飽きて読み切れずに終わるよりはマシだろうと、勝手に大目に見てみました笑



本作は江戸時代後期を舞台にした時代小説で、奉行所勤めの主人公が事件の解決に奔走するいわゆる捕物帳です

幾つかの事件とそれに関わる人物たちが絡み合う展開は結構複雑で、推理小説としても本格派かなと思います

また、当時の政治政策とか経済状況とかを反映した世相が細かく描かれていて、ひとつひとつの出来事に納得して読んでゆけるのです


この作者の別の作品がすごく好きで、そちらも以前にブログで取り上げたかと思います

その作者の最新作ということで本作を手に取ったのですが、でも今回はちょっと違ったなあという読後感でした

推理小説としての構成とかキャラクターとかは本当によく出来ていて、確かに面白いのですけど…


作中では天然痘の発生、種痘や薬の利権問題、未知の病に対する人々の混乱、認知症の増加、介護殺人、新興宗教とそれにハマる人、政治と宗教の癒着……

そういうのに纏わる事件が描かれています

でもこれもう最近の5年ぐらいの現代日本だなと💭


そういう現代社会の諸相を江戸時代に反映させて違和感なく物語に仕立てるというのは、作家の手腕として物凄いことだと思います


でもわたしが読みたいのは、以前の作品のような、もっとミクロな「ある誰か」の人生にフォーカスした、その「誰か」だけが紡ぐ物語だったのですよね

完全に個人の感想ですけど💦


今回は問題がちょっと普遍的過ぎる気がしました

最近のニュースを扱うなら、わざわざ時代小説に仕立てることなかったんじゃないかと思ってしまいます



でもやっぱりこれだけの長編を構想して書き切る作者の筆力には、畏敬の念を抱かざるを得ません

もとは新聞の連載小説として執筆したようですし、そういう事情を考えると、求められたものを書いたに過ぎないのかな…💭

並行読みをしても、結局はこんなことまで考えてしまいます(・_・;


正しい冷やし中華でした😋

イイね!
     

☀︎お知らせ☀︎



こんにちは🌻


お盆休み、いかがお過ごしでしょうか🏝️🍉

帰省中の方も、レジャーの方も、或いはいつも通りお仕事の方も多いかと思います


……が、明日からは台風が心配ですね🌀

交通やインフラにあまり大きな影響が無いことを願うばかりです


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さて、私事で恐縮なのですが、今月いっぱいお休みをいただくことになりました

(肩をどうにかしてしまいまして…🩼 自らの注意不足を反省しております)


来月には復帰する予定です!

その時にまた皆さまと楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております


まだまだ酷暑が続きますのでご自愛の上、良い夏をお過ごしくださいね( ˊᵕˋ )


あんみつはあんずましまし🍊

イイね!
     

見方を見ること


こんばんは🌙


オリ◯ピック、そろそろ終わってしまいますね🥲

深夜も何かしらの競技が中継されていて、それをぼんやりと眺める時間が楽しかったのですが…

気がついたら朝になっていることもしばしばでした笑


28日からのパラリ◯ピックにも期待ですね^^


明日(土)9:00〜15:00

明後日(日)9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ🌻


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今回は辻◯雄「奇◯の系譜」

美術史家である著者が今から50年ほど前に出版した美術書です

著者が某美術雑誌に連載していた記事を書籍化したもので、以後文庫版や新装版が刊行され続けています


この本で取り上げられているのは狩◯山雪や伊◯若冲、歌◯国芳といった江戸時代の絵師たちです

現在では名前ぐらいは聞いたことがあるような絵師ばかりですが、本書が刊行された当時は今のような人気も知名度も無かったようです…


この本で紹介されるのは、例えば狩野派が江戸絵画の正統とすれば、その傍系に位置付けられるような「異端」とも呼べる画家ばかりです

しかし著者は強烈な画風を持つ彼らを、正統から外れた異端という軸で見るのではなく、エキセントリックで時にはグロテスクで型破りな表現を「奇想」というテーゼのもとで再評価したのです


私がいちばん興味を惹かれたのは伊藤◯冲の章でした


◯冲は人気ですよね

彼の精緻な動植物の絵は知っている方が多いと思います

江戸絵画と言えば面長猪首猫背の美人画や歌舞伎役者の大首絵などの浮世絵を思い浮かべますが、どれもデフォルメされたキャラクターのような印象を受けます


江戸時代の絵とはそういうものだと思っていたところに◯冲の写実的な絵を見ると、当時の人も私たちと同じ形、同じ色が見えていたんだなと改めて感じられるのです


しかし、若冲も実は鳥や草木をただリアルに描いていた訳ではありません

現代人に写実的と錯覚させるほど対象を緻密に描きながらも、多くの虚構を織り交ぜていました


それを意識して彼の作品を見ると、確かに不自然な構図や部分が多いことに気がつきます

それでも私たちが◯冲の絵に感動を覚えるのは写真のようなリアルさに圧倒されるからではなく、彼だけに見えていた動植物たちの生命の美しさに捉えられてしまうからでしょうか


同じものを眺めていても、どう見えているかは人それぞれですね

芸術とは作者の見方や考え方を見るのかもしれません💭


チャーシュー多め🐷

イイね!
     

無駄に見えること


こんにちは🌻


オリ◯ピック、始まりますね

フラ◯スはパ◯での開催です

時差はこちらが+7時間のようです…

向こうで中継にいちばん良い時間帯が19時〜だとすると、こちらは深夜2時ぐらいでしょうか

次の日がお休みなら起きていられないこともないですが、平日だとなかなか厳しそうです…

現地でお昼ぐらいに行われる競技なら観戦できそうですね👀


気になるのはトライアスロン、ほんとにセ◯ヌ川を泳ぐのかということ💭

市長さん御自ら川に入っておられましたが、あの川の色を見る限り絶対おなか壊してそうだなと…(;°-°;)

でも市長さんのガッツには脱帽です


いつもくだらないぼやきを長々とすみません🙇‍♀️


今日15:00〜23:00で出勤しています^^

明日は9:00〜15:00です

お時間があればぜひ✨

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今回は岩井◯也「われは熊◯」です


先日発表された直◯賞の候補作品でした

受賞作は昨年読んでいたので、候補作の中から面白そうなのを選んでみたという次第です


実在の植物学者、南方◯楠の一代記です

幕末に和歌山に生まれ、昭和までを生きた人生のほぼ全てを植物の採集や菌類の研究に捧げ多くの標本を残しました

しかし人間性に難ありで、ひどい癇癪持ちかつ周囲に対する傍若無人な振る舞いは誤解や反感を生んでしまいます

生涯定職にも就かず弟の支援を受けて研究に没頭し、天才故の孤独に耐える日々の先に、彼はなにを求めたのでしょうか…


『われ九歳の程より菌学に志さし 内外諸方を歴遊して息まず 今六拾三に及んで此地に来り 寒苦を忍び研究す これが何の役に立つ事か自らも知らず』


作中にも引用された、晩年の熊◯の言葉です

なんだか心に響きました


植物や菌類の研究に生涯をかけたのに、それが何かの役に立っているのか分からない

実用的な学問領域でない分、傍から見れば「無駄」にしか見えないのは分かっていたのでしょうね

そして自分でさえそれ否定しきれない

情熱を捧げた学問に対する迷いを払拭できないのは、とても辛く苦しかったはずです

そんな彼の心境を思うと切なくなりました


実用性がなかったり、結果が出るのが遅かったりする学問は軽視されがちですが、それでも無くなっていい訳ではないと思います

何かを知りたいと思うこと、知的好奇心は人が他の動物とは異なっていられる理由の一つだと思うのです…

熊◯のように、知的欲求を満たすことを人生の指針にしてもいいんじゃないかなと思いました


余談ですが、私は読書が好きですがこの何の役に立つのか分からない生産性のない作業を小さい頃から延々と続けていると、消費する側でなく文章でも音楽でも何でもいいから、何かを生み出す側の才能がほしかったなあとたまに思います

楽しいから、好きだからだけでは飽き足りなくなってくる…

人間、つくづく欲深いですよね(・・;)


かき揚げうどんです🦐

イイね!
     

進化すること



おはようございます☀


いつも読んでいただきありがとうございます<(_ _*)> 


先日、寄席に落語を聞きに行ってきました!

とても楽しかったです

You◯ubeで聞いても十分に面白かったのですが、やっぱり生で聞くと違うんだなと…💭

完全に噺家さんの世界に惹き込まれてしまいました


もう亡くなってしまいましたが、立川◯志とか古今亭志◯朝とか伝説的な噺家の寄席に行ってみたかったなと思います

録音を聞くより、何倍も面白かったんだろうなあと…


今日15:00〜23:00

明日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^

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今回は、稲垣◯洋著「植物に死はあるのか」です

著者は植物学者で、現在大学で教鞭をとられているそうです


本作は大学教授が学生からの質問に答えるという形で進みます

タイトルを見ると植物だけにスポットが当てられているのかなと思うのですが、ヒトや象といった「動物」も含めた地球上の生命体の不思議について明かされてゆきます


特に印象に残ったのは、やはり動植物の死について


「死」は生物を構成する細胞が進化の過程において手に入れた、自らの遺伝子を効率良く後世に残してゆくための機能だと言うのです


最初に地球上に誕生した生命はアメーバのような単細胞生物で、これは分裂によって増殖を繰り返すだけの生物でした

この単細胞生物は、事故に遭わなければ死ぬことがない不老不死の性質を持っていたのです


しかし、細胞分裂によって数を殖やしたとしてもそれらは自分と全く同じ遺伝子を持った「コピー」でしかなく、もしも大きな環境の変化が起こった場合、適応できなければ全滅してしまいます


それを防ぐために分裂による「コピー」ではなく、新しい世代を生み出すことによる「進化」を選びました


そして、より優れた性質を持つ次世代同士だけが交配できるように、旧世代は消えていく……


種の存続のために生命は、自らの命に区切りを設けたのです


現在人類が科学のちからで目指すのは、死を乗り越えた「不老不死」の夢を現実にすることでしょう

そのために老化に抗うための研究だとか、脳をデジタル化して永遠の意識を得るための技術開発が進んでいます


しかし「死」は種が永続的に遺伝情報を後世に残してゆくためのシステムであり、不老不死は進化を止めることですよね


不老不死を目指すということは皮肉なことに、消滅に向かって進んでいるということかもしれません

自然界にとったら人間がいなくなるなんてきっと、他のより優れた動植物を生かすための変化のひとつに過ぎないのでしょうけど💭


うずら好きです❣️

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

9/16(月) 9/17(火) 9/18(水) 9/19(木) 9/20(金)
09:00~15:00 -- -- -- 15:00~23:00
     

「じゃない方」のこと


こんにちは🐬


先日、某駅の物産コーナーにて「御◯餅」なるあんころ餅が売られているのを見つけました🍡

三◯県は◯勢市にあるメーカーが製造されているようで、280年ほどの歴史があるとのことです

一方、この地域にはかの有名な「赤◯」という銘菓もありますよね💭


ちょうど「赤◯」の方を食べたいなと思っていたのですが、関東ではなかなか手に入らないので遠征まで考えていたところでした

そんな折に「御◯餅」を見つけてしまい好奇心から一箱購入してみたのですが…

この子はジェネリック赤◯なのか、はたまた似て非なるものなのか、食べてみるのが楽しみです(o´▽`o)


オチのない話ですみません(・・;)

いつも読んでいただきありがとうございます


今日金曜日15:00〜23:00

明日土曜日9:00〜15:00

で出勤します

暑いですが、お時間があればぜひ🌻


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今日は立川◯春の「赤め◯か」です📖


日曜日の夕方、久しぶりにテレビで「笑◯」を観た時に、随分前にこの本を買ったままであることを思い出して読んでみました


とても面白かったです

文章は流石噺家らしく、澱みないリズムのある語り口で非常に読みやすいなと感じました


内容は、著者が立◯志に弟子入りしてから真打に昇進するまでの修行の日々を綴った自伝です

主人公は著者自身なのですが、エピソードの多くは◯志についてです

著者の目を通して彼の優しいところも理不尽なところも、客観的に語られてゆきます


立川◯志という不世出の落語家の人間的な面白さやおかしさにまで踏み込んで書けたのは、彼を己の師匠として、そしてひとりの人間として丸っと愛していたからでしょう

著者は孤高の天才の弟子でもあり、理解者でもあったのだと思います

語りは極めて冷静なのですが、◯志への愛情が垣間見える暖かい文章でした


本書の中に、『落語とは人間の業の肯定である』という立川◯志の言葉が出てきます

落語の主人公として語られるのは、狡かったり騙されたり馬鹿だったり怠け者だったり、「ヒーローじゃない方」なのです


人は正しい部分とそうでない部分を背負っていて、いつも正しい部分を発揮することは難しいですね

でもそれが人間らしさでもあります


そういう人間的な弱さの善し悪しは一旦傍に避けておいて、「こんな人/コトもあるよね」と皮肉とか自虐に落とし込む

すると寄席にいる全員が「あるある」と笑って受け入れてしまう

そんなプロセスが、落語における「人間の業を肯定する」ということなのでしょう

落語って、すごく庶民に近いというか、人に寄り添った芸術だなあと思います💭


人間の背負っている弱さなんて、結局は今も昔も「そういうもんだね」って認めてあげるしかないのです

他人の欠点をあげつらって叩いても、人生がつらくなるだけですね


私も、ひとの弱さも自分の弱さも笑って受け入れられる寛容な人間になりたいです


いちご氷です🍓

イイね!
     

梅のことと余裕のこと


☀️おはようございます☀️


先日梅について、梅酒を漬けるかシロップにするか迷っていると書きましたが、結局梅シロップにしました



炭酸とか豆乳で割ると美味しいのです…


あと数日で完成だと思います

楽しみです(o´▽`o)