MomoeのブログMomoe's blog

     

「ぼく」と「きみ」のこと



おはようございます☀


満開だった桜も、すっかり若葉の緑が目立つようになりましたね

みなさんお花見は間に合いましたか…?


家の周りはツツジが咲き始めて綺麗でした💐

桜の儚いピンク色もかわいいですが、ツツジの鮮やかなピンクは元気が出ます(o´▽`o)


明日9:00〜15:00で出勤です

お時間があればぜひ^^

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今日は筒井◯隆「時をか◯る少女」です


ドラマにも映画にもアニメにもなっている名作ですね


読んで思ったのは、筒◯康隆、こんな爽やかで優しいものを書くんだなあということです

今まで読んだ彼の作品はすごい毒のあるというか、快い話は少なかった気がします💭


作者は、

「この本は孝行娘ですよ。よく稼いでくれます」

と発言しているので、単純に売れる作品を書いただけかなと思いますが…笑


小中学生頃の子どもに向けたジュヴナイル小説ですから、ストーリー以上のメッセージ性とかはないと思います


よく指摘されることですが、この小説は現在の「ライトノベル」の走りなのですね

SF、恋愛、超能力、セカイ系の要素が詰め込まれています

セカイ系というのは日本のアニメとか文芸作品によく見られる物語構造で、主人公の「ぼく」とヒロインの「きみ」の関係が、世界の危機や滅亡に繋がってしまう……と言うやつです


1965年に書かれた作品なので言葉遣いなんかはちょっと古い感じがしますが、青春の甘酸っぱさとかタイムリープとか、今読んでもすごく面白いです

大人でも子供でも楽しめると思います


昔も今も、読者が求めるものはあまり変わらないのかもしれません

あえてそれに迎合したものを書いてメディアミックスに成功するほど人気を得ることができたのは、やはり作者のすごいところだなと思います(o´▽`o)


チャーシュー麺🐷

たまには贅沢です❣️

イイね!
     

オーラのこと


こんにちは🌱


明日15:00〜23:00で出勤です

お時間があればぜひ^^


先日、上◯公園に桜を見に行きました



老若男女、国籍も関係なくみんなが楽しそうにお花見をしていました

桜はいいですね

人を惹きつける何かがあります


今日の風雨で散ってしまわないといいです…


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今日はヴァルター・べ◯ヤミン著「複製技術時代の芸術」です

半年以上前に親しい人に紹介されて読んだのですが、原典を当たってもいまいち理解が進みませんでした…

解説書を読んだり関連する論文を読んだりして、漸く自分なりの解釈と少しの意見を持つことができたかなと💭

そんな代物です笑


ベン◯ミンは1900年代を生きたド◯ツの哲学者であり思想家であり評論家です

この本は彼の評論で、芸術と大衆との関係を「アウラ:Aura」という概念を用いて論じています


アウラとは、英語で言う「オーラ」のことです


著者曰く「アウラ」とは、ある物がそこに成立して以降、その"空間"で積み重ねて来た"時間"のこと

主体がその"時間"を知覚することで、ある物が「いま、ここ」にしかないという、「一回性」においてもっている重さや権威を「アウラ」として感じます


芸術作品は、例えば宗教画は人々に礼拝をさせるために教会に描かれ、王の肖像画は王家の権威を高めるために宮殿に飾られました

宗教画とか肖像画とか、こうした芸術作品は儀礼的な"場所"と結びついて

「礼拝価値」=アウラ

を持っていたのですね


しかし、写真の発明によって芸術作品はカメラで撮影され、書籍だとか色々なメディアに収められるようになります

私たちは、礼拝価値ではなく「展示価値」によって芸術を眺め始めたのです

そして芸術が"場所"から切り離されることで、「アウラの凋落」が発生するのです


ただ、著者はアウラの凋落をそんなに批判していません

『大衆はあらゆる所与の一回性をその複製の受容により克服しようとする傾向を示している』

と述べています

アウラから脱することは、可能性を広げることでもあるのですね


現に私たちは、オーケストラの奏でるクラシックにしろアイドルのライブ音源にしろ音楽を持ち歩けるようになり、映画では様々な時間と空間を往き来して楽しめるようになりました


私たちは、ある物が「いま、ここ」にあること、一回限りであることよりも、「近くにあること」を重視するようになったのでしょう


一方で、「オリジナル」に価値が置かれるようになったのも複製技術が進歩した近代以降のことだと思います

そうなると、オリジナルから発せられる「アウラ」が重視されるようになったのも、宗教画とか王の肖像画に礼拝価値よりも展示価値を認め、「芸術」として眺めるようになった近代になってからでしょうね


そもそも「オリジナル」という概念は近代になってから、集団の中の個々人が、自己と他人をはっきりと区別できるようになって生まれたの概念ではないかなと思います💭

自分が唯一無二であることを自覚できるようになって、物にもそれか適応され、価値を置くことができると気がつき始めたのではないでしょうか…


うずら海苔多めです🍥

イイね!
     

スイッチのこと



こんにちは🌱



先日ご飯に行ったところからの眺めです📸

麻布◯ヒルズ、流石に大きいですね

東京タワーより3m低い、330mとのことです

存在感がすごかったです(o´▽`o) 

もっと近くで見てみたいです👀


本日15:00〜23:00で出勤です

お時間があればぜひ^^


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今日は松○清張「小説 帝銀◯件」


N◯Kで未解決事件を検証するシリーズが時々放送されているのですが、それで「松◯清張と帝◯事件」という回を見ました

それが思いの外面白かったので、読んでみようかなあと💭


タイトルに"小説"とありますが、裁判記録をもとに事件の経過が綴られており、ほとんどノンフィクションです


帝銀◯件とは、戦後直後まだ連合国軍の占領下にあった時の銀行強盗殺人事件です

犯人は連合軍の衛生員を名乗り、感染症の予防薬と騙って銀行職員らに青酸カリを飲ませます


12名が死亡し今の価値に換算すれば2,000万円近くの現金と小切手が盗まれました


捜査により捕まったのは画家の男でした

当然極刑が言い渡されれたのですが、取り調べによる男自身の自白はあるものの直接的な物的証拠はほとんどなかったのです

作者はこの事件の真犯人は旧陸軍の関係者であると考え、その真相を連合軍が占領統治のために隠蔽したのではないかと疑います___


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みうらじ◯ん氏による評論で、清張作品の中で凡人が金や女に目が眩みやがて破滅につながる選択をすることを

「清◯スイッチを押す」

と表現しています


しかし現実の帝◯事件で犯人とされた男に、そんなスイッチを押した瞬間はなかったと思います


モンタージュ写真が本人に似ているとか、犯人との筆跡の類似性とか、認知症を患っていたことによる虚偽の証言とか、「何となく疑わしい」が積もり積もってマスコミが動き、世論が煽動され、男の犯人説が大衆に支持されていきました

占領下の混乱もあり、そうした世論が裁判に大きな影響を与えたようです


判決は死刑でしたが、30年以上刑の執行がないまま男は獄中で病死します

きっと冤罪を疑われていたのでしょうね 


松◯清張と言えば推理ものとか時代ものですが、そのような完全なフィクションでは明確な「スイッチ」があり、因果応報が存在します

しかし現実の世界では、事件の犯人とされた男のように圧倒的な不条理に巻き込まれることもあるのですよね


いつの時代も人生は理不尽で、大衆は無責任だなあと思いました( ´~` )


たまにはワンタン麺です🍜

イイね!
     

無くしたもののこと



おはようございます☀


今日から3/31(日)までイベント期間です❣️

今回は私服でお迎えです


私服イベントは何を着るか悩むのですが、テーマはいつも「デート服」に設定しています…笑


今日は15:00〜23:00、明日は9:00〜15:00の出勤となります

お時間があればぜひ^^


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今回は久しぶりに近代文学です

谷崎◯一郎「◯雪」です


むかし手に取ったことがあったのですが、読み切れずに途中でやめてしまいました…

本棚にあるのが目に入る度に気になっていたので、先日ついに読了できて喜びも一入です👏


当時それまでに読んでいた谷崎◯一郎の作品は、「痴◯の愛」とか「春◯抄」とか耽美派の王道的なものばかりでした

その勢いでこの物語を読んだところ、ストーリーは割とほのぼのとした、大正から昭和に生きた四姉妹の今で言う"日常系"なお話しで、

「なんか違う…」

となってしまったのですね(・・;)

あとはすごく長いのも読みきれなかった一因です

文庫は三巻に分かれています


物語の主人公は四人の姉妹です

彼女たちは今の大◯府は船場の旧家に生まれ、上の二人の姉が下の妹たちの結婚相手を探し奔走する…

というような粗筋です


姉妹は亡くなった親譲りの資産で暮らしており、日々芸事をしたり綺麗な着物で出掛けたりと物凄いお嬢様ぶりを発揮しています

軍靴の音が近づく軍国主義の時代において、そんな緊張を感じさせない呑気で優雅な生活を送っているのです


いくら上流階級に生まれたとはいえ、彼女たちの美しい生活は戦争によって数年後に破壊されてしまうのを私たちも作者も知っています


そしてそんな、古き良き時代はもう戻らないのです


滅びてしまった日本の文化、言葉、風景を徹底的に描き尽くし、その美に耽るという意味では、谷◯潤一郎でイメージされるようなエロもグロもないけれどやはり耽美派小説なのですよね


姉妹は可愛らしく退屈とも言えるほど平和な物語です

しかし失われたものに対する物悲しさは確かに行間に募り、いつまでも読者に哀惜の念を抱かせるのです…


おすすめです( ´﹀` )




ご飯無料でした🥹

イイね!
     

働くこと



おはようございます🌤️


桜の開花予想が発表されていますね🌸

都心の開花は3/21、満開は3/28のようです

(発表する機関によって、微妙にずれがありますが…)


今年は暖冬と言われていたのでいつもより早まったりするのかなあと期待していましたが、ほぼ例年通りの様です

何事も帳尻は合うものですね…笑


本日15:00〜23:00で出勤します^^

お時間があればぜひ


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今日は河◯新報社著「河◯新報のいちばん長い日」です

何年か前に読んでから、3月になるといつも思い出して眺めている本です


あの震災に際して地元紙・河◯新報社が何を報道したのか、自らも被災した記者たちは何を思いペンを執り続けたのかを記録したドキュメントです


新聞社の第一線たる報道部や写真部の他に、発行を支える印刷センターや販売店、炊き出しを行った「おにぎり班」など、未曾有の大災害に見舞われた中で新聞を発行し続けた人々について、詳細に記述されています


中でも心に残る女性記者がいます

原発事故を受け、退避指示に従って一時福◯県を離れます

その後すぐに被災地に戻り取材活動を行うのですが、例え一時でも現場から離れた事を新聞記者としての使命を全うできなかったと考え、あの年の夏に記者を辞めてしまうのです


新聞記者としての使命が心に深く根ざしていたからこそ、避難したことを後悔し傷つき、自らを許すことができなかったのかなと思います

職責と自身の安全との間で揺れ動き、懊悩する姿に胸が痛みました


どの人々も自身だって被災者であるにも関わらず、報道という極限まで現実に向き合う仕事に身を晒し続けた勇気や、ジャーナリズムの精神に頭が下がります

情報が遮断される中で地元新聞だけが果たせた役割は大きかったはずです

きっと多くの人の支えになっていたのではないかなと💭


災害が起きた時、現地で最初に医療、行政、報道などのライフラインを担う人だってまた被災者ですね

日常が崩壊した時に、自身や家族を思えばそこから逃げるのも辞めるのも正しい選択で、誰も非難できないと思います

それでも自身が社会の中で託された職業的役割を果たそうとするのはなぜでしょうか💭


きっと仕事に就くということは、自己の犠牲も厭わない大きなアイデンティティを形成し得るのでしょうね

この本を読むと、そういう芯のある、社会の役に立つような人間になりたいなあと将来に思いを馳せてしまいます


台◯料理の牛肉麺です🇹🇼

イイね!

Momoe(20)

T158 B82(C)W56H83

プロフィール

4/20(土) 4/21(日) 4/22(月) 4/23(火) 4/24(水)
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腰巻ビルのこと




おはようございます🌱


先日は3月なのにちらちら雪が降りましたね

( ´ー`)

1月の方が暖かかった気がします

ここから先は日に日に春らしい気候に向かうのでしょうか💭

早く桜が見たいなあと思うこの頃です🌸


明日15:00〜23:00で出勤です^^

お時間があればぜひ

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今日は五十嵐◯郎「建築の◯京」です

建築史家・建築評論家の著者が、首都東◯がどのように作られてきたのかを様々な建築物や都市計画を通して検証しています


私は新◯とか渋◯とか丸◯内とか大きな建築物が建ち並ぶ景観が好きなのですが、中でも「腰巻ビル」と呼ばれる建築がすごく気になるのです

腰巻ビルとは新しいビルを建てる時に、低層の古い建物の外装をそのままにして、保存を図った建物のことです

外観としては古い建物の上に高層ビルがそのまま乗っかっているような感じですね

銀◯の新歌◯伎座とか、丸◯内の商業施設K◯TTEとかです

何でこんなビルが出来たんだろう🤔と、漠然と◯京の街づくりに興味があったので、今回はこの本を読んでみました


腰巻ビルについて、

「昔の建物の外観は残っているが建物自体をきちんと保存した訳でもなく、かと言って上に乗るビルは足元の様式的な古の建築を引き立てる“黒子"であって、街の象徴になるような新しさもない」と語られています


確かにそうですよね

あの見た目は何となく不自然です…

だからこそ私は興味を持ったのだと思いますが、この建物は正解なのかな💭と見つける度に思っていました笑

低層部の建物はなんか中途半端に残されて可哀想だし、ビル部分は古い建物からぬるっと生えてきたような違和感があります


腰巻ビルは丸◯内とか大◯町に散見されますが、あの辺りに勤める方々はそんなことに構っていられるかという感じなのでしょうかね

呑気にビルを見て違和感を覚えているのは、少数派でしょうか…


著者は東◯は個性に欠けた保守的なデザインのビルが乱立するようになり、その景観はむしろ懐古的になっていると述べています

確かに最近都心には次々と新しいビルが建てられていますが、どれも似たような外観に似たような店舗が入っている気がします


そうした無個性なビルによる都心の再開発が進めば、きっとどの街も画一的な街並みになってしまうのではないかなと思います


でも新◯の都庁とかコクー◯タワーとか、ああいうランドマーク的な、前衛的とも言える建築が今の東◯の人々に受け入れられるかと言えばそこは微妙な気がします

人々が保守的になっているから都市の街並みも懐古主義に基づく、当たり障りのないものになっているんじゃないかなと💭


みんな堅実に正しく生きるしかないこの時代に、奇抜で波紋を呼ぶ様なスゴイ建物が現れるのを見たいなと思います

ハコが変われば中身も変わるんじゃないですかね

そんな単純でもないのかな笑


担々麺です

器の龍がかっこいい🐉🐉

イイね!
     

オイディプスのこと



こんばんは🌙


2月も今日で終わりですね( ´ー`)

月末が訪れる度に言っているような気がしますが…

日々があっという間に過ぎ去ってしまいます⏳

歳月人を待たずとか光陰矢の如しとか言いますが、本当に言い得て妙です🏹


明日15:00〜23:00

明後日9:00〜15:00

で出勤します

お時間があればぜひ^^

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今回は田◯慎弥の「共◯い」です

前回から現代の純文学が続いていますね(゚∀゚)

近代、現代問わず純文学が好きです

読んでいて何となく落ち着きます


短編が2話収められているのですが、表題作「共◯い」は徹底的に暴力と性が描かれる物語です

こういうテーマは好き嫌いが分かれるかと思います

私は人間の嫌な所、暗い所を描き切ったこの作品が結構好きです


舞台は本州最西端山◯県は下◯市のとある川辺の町

主人公の少年は高校生で、父とその内縁の妻と共に暮らしています

彼は交際している歳上の彼女がいるのですが、父が女性と交わる時に暴力を振るう癖があることを知り、自らもその血を受け継いでいるのではないかと恐れるようになります

そしてある夏の夕、神社の祭りが大雨で中止になったことをきっかけにある事件が起こるのです…


作中では、主人公が住む田舎の風景、とりわけ「川」や「魚」や「蝸牛」が細かに描写されています

見事だなと思ったのは、そういう対象に少年の周りにぬめりついて離れない「暴力」と「性」のイメージがうまく託されている所です

すごく質感のある文章だなと思いました


暴力の衝動から逃げられなかった父とそれに抗おうとする少年、その結末はエディプスコンプレックスの物語とも言えます

もっと言うと、カタルシスをもたらした川の氾濫は上述したエディプスコンプレックスの語源たるギリシア神話になぞればデウカリオンの洪水でしょうか

色々と深読みし過ぎですかね(・・;)


暴力と性が目立つセンセーショナルな物語ですが、いろんな象徴が散りばめられていて構造的にもすごく良く出来ているんじゃないかと思いました



深夜のラーメン🍜


甘いものも好きです🍓

イイね!
     

ままならないこと

 

こんにちは🌱


今週はだいぶ暖かくなる予報が出ていますね🌤️

先日雪が降ったと思ったら、もう4月並みの気温になるそうです

三寒四温と言いますが、こういう季節のうつろいを感じる時期は無くなってしまうのでしょうか…


本日15:00〜23:00で出勤です💝

お時間があればぜひ^^


………………………………………………………


今日は西村◯太「苦◯列車」です

2011年に芥◯賞を受賞しています


(本当は今年の芥◯賞、九段◯絵「東京◯同情塔」について書きたかったのです…

色々と思ったこと感じたことがあり、それらを書いては消しを繰り返していたのですが、いつまでも収拾がつかないのでちょっと保留です💦)


本作は中卒で日雇い労働をしながら、その日暮らしをする少年が主人公です

しかしこの主人公が最悪で、性格は卑屈で粗暴で短気で見栄っ張り、友達も恋人もおらず稼いだお金は全て風◯と酒に使い込み、家賃は滞納を重ねて安アパートを転々とする始末…

作中では終始、彼の生活の有様や心情、他人との僅かな関係、心を占める孤独が淡々と描かれてゆきます


実はこの作品、少年に作者自身を投影した私小説なのです

「1割の話を面白くする”盛り”を除けば、9割は実話である」

とのこと

これを踏まえて本作を読むと、作者がとんでもなく下衆な人間に見えるかもしれませんが、私は彼の人間臭いところがとても好きです笑


作中では社会の最底辺とも言える生活が赤裸々に描かれています

主人公はまだ10代ながらも楽しいことなんか全然起こらず、夢も希望も未来も全く見えない中で人生こそ苦役であると悟ります

それでも妙に暗くないというか、孤独で貧乏でもそんなに悲観していないようなのです

彼にとってはそれが当たり前だからでしょうか


社会に悪態をつきながらも、誰かを陥れたり弱い者を虐めたりせず生きている姿はいっそ清々しく思えました


主人公の生い立ちとして、彼の父は犯罪を犯して捕まっており、そのことが彼の成育環境にも人格にも大きな影響を与えています


彼の育ちに限らず、現実の私たちの人生もままならないことばかりですね

覆し難い境遇、自分ではどうしようもないことをプラスの原動力として凄まじい努力をできる人もいれば、そうではない人もいる…

きっと私も含めて多くの人は「そうではない」側だと思うのですが、昨今の社会ではまるでそれが悪いこと、不遇の全ては自己責任であるかのような風潮です

社会の利益を考えればそれが正論なのかもしれませんが、ひとりひとりの人生と幸福にとっては果たしてそれが「正解」なのでしょうか💭


この本を読むと「そうではない」側であることを肯定されている気がしました


うずら多めです

イイね!
     

輪廻のこと


こんにちは🌤️


一月もあっという間に過ぎ、明後日はもう節分ですね👹

そして節分の翌日は立春です…!

早く暖かくならないかなあと、春を待ち侘びる日々です


明日金曜日、15:00〜23:00で出勤します

お時間かあればぜひ^^

………………………………………………………


先月、芥◯賞と直◯賞が発表されましたね


今回は直◯賞受賞2作品のうちの1作、河﨑◯子「とも◯い」について


明◯時代は日露戦争が近づく頃、北◯道の山奥に籠り狩猟生活を送る男を描いた物語です


「マタギもの」というのでしょうか

以前紹介した吉◯昭も、熊と人間の闘いを描いた作品を書いています

熊との死闘、大自然の中での命のやり取り…

自然から隔絶した現代の安全圏で暮らす私たちにとって、頂点捕食者の地位を脅かされる世界を覗くのはやはりどきどきします

それでもこういう物語に惹かれるのは、怖いもの見たさというやつでしょうか


私は北海道の山も川も鹿も熊も銃も血の匂いも知りません

でもこの本を読むことで、それらを実際に眺めて触れて、主人公が営んだ人と動物の生死の循環に食い込んだような気がしたのです

細かい自然の描写や、臨場的に描かれた狩猟場面など、とにかく生々しい文章のおかげかなと思います💭

圧倒的な表現力です


主人公の男は時折里へ下りて獲物と銃弾を交換しに行く以外は、ほとんど文明に触れず、ひとり山小屋で生きていました

熊や鹿を撃ち、それらを食べひたすらに「生きる」意外に、人生に意味などなかったのです

「幸福」とか「愛」とかいう人間的な概念は存在せず、理解する必要もありませんでした

そうして生命を全うすることだけに時間を捧げる姿は、彼が狩る獣たちと似通っていたのです


しかしある出来事をきっかけに、彼の生きる理由は変化して行きます…


生があれば必ず死があるように、人も動物も与えれば奪われる

主人公も里の人々も山の動物も、結局のところはみんな命ある獣として、共喰いの輪廻の中で生きるしかなかったのでしょう


小説の世界観に一気に引き込まれます

面白かったです(o´▽`o)


つけ麺🍥

美味しくて通っています…

イイね!
     

恋物語のこと



おはようございます☀️


先日の夕方、ふと日が延びたことに気がつきました

まだまだ寒さは厳しいですが、少しずつ春が近づいていることが感じられて嬉しいです!

(o´▽`o)


本日15:00〜23:00、明日9:00〜15:00で出勤します

CAさんでお迎えです✈️

お時間があればぜひ♡


………………………………………………………


今日は伊藤◯千夫「野◯の墓」について


千◯県は矢◯の渡し周辺を舞台に、主人公の15歳の少年と彼の従姉で17歳の少女との悲恋を描きます


夏目◯石が作者への書簡にてこの作品を、「あんな小説なら何百篇読んでもよろしい」と褒めています


プラトニックな純愛の物語です

屈折した見方かもしれませんが、こういうのが好きな人は多いだろうなと思いました

個人的には、どうも私はこの手の小説が苦手なようです🌀

愛とか恋の物語を、素直に受け取れるようになりたいです…(・・;)


それでもこの小説に惹かれた理由はストーリーの展開よりも、作者による風景描写とかにある気がします


物語の前半部分では花や風の輝きが無垢な二人を祝福し、彼らもまた互いを花に喩えて気持ちを伝え合う

若い恋心が田園が広がる農村の景色を通して爽やかに描かれるのです


直接的に表さずとも自然の描写による詩情で可憐な恋心を描くことができたのは、作者が歌人でもあった故でしょうか

見事だなと思います


文学史的な話をすると、この小説は自然主義にも浪漫主義にも当てはまらないと思います


ヒロインが歳上であることを理由に、二人の結婚は認められず彼女は無理矢理に他家へ嫁がされてしまいますが、自由恋愛が難しく、結婚に関して女性の意思がままらなかった時代、こういうことはよくあったのだと思います


浪漫主義的な激しさや、自然主義的な内面を赤裸々に告発するえぐさとも距離を置き、市井の人にとって一般的であったかもしれない恋物語を淡々と描いたこの作品は、多くの人にとってすごく身近に感じられたのかもしれません💭

普遍性は大事ですね^^


チーズ&スクランブルエッグのせです🍅

イイね!

Momoe(20)

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