MomoeのブログMomoe's blog

     

モノのこと


こんばんは✨


夕方に見た天気予報では、今度の土曜日深夜から日曜日にかけては雨に雪が混じるかも…

とのことでした❄️

それに明日からはだいぶ冷えるみたいですね


一方で沖縄はまだ25℃ぐらいあるとのことで驚きです!🏖️



明日15:00〜24:00、明後日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は羽田圭介「滅私」です


主人公は「ミニマリスト」としての自らのライフスタイルをネットで発信し、ライター業と投資で生計を立てる冴津という男

家にあるのは必要最低限の家具や家電だけで、その他の余分なものは持たない暮らしを実践していました

そんなある日、冴津の過去を知る男が現れたことをきっかけに彼の生活は少しずつ狂い出してゆきます…


「ミニマリスト」という言葉が人口に膾炙するようになったのは凡そ2010年以降のことのようです


そうしたライフスタイルを持て囃すメディアやSNSの投稿などを目にする度に、私はなんとなく違和感を抱いてきました( ´ー`)

モノが少ないことが、そんなに素晴らしいことには思えないのです…


現代の行き過ぎた消費社会や物質主義に対するアンチテーゼとして日々の生活にミニマリズムを取り入れることは、物欲やそれに由来する欠乏感からの解放にはならない気がします

日常から社会活動を維持するのに必要なモノ以外のあらゆる所持品を切り捨てるという行為は最も簡単かつ劇的に生活を変化させるかもしれませんが、「ミニマリスト」という思想への依存や、そういうライフスタイルへの執着は新たな苦しみの始まりのように思えます


より良い人生を送るのに必要なのは、他人のミニマリスト生活を真似してモノを捨てまくるという表面的な行為ではなく、自分自身で人生の軸となる思考を探すことではないでしょうか💭

イイね!
     

大人になること


おはようございます🌱


もうすぐ12月ですね

街ではクリスマスのグッズとお正月の飾りが並んで売られたりしていて、何だか忙しない気持ちになります…

でも年末の感じは嫌いじゃないです(o´▽`o)

子供の頃、イベントが続く季節にワクワクしていたのを思い出します笑


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今回は宮本輝「泥の河」です


昭和30年頃の大阪は中之島周辺が舞台

安治川の河口付近でうどん屋を営む夫婦の息子、8歳の信雄と、近くに舟で越してきて水上生活を送る喜一との交流を描いた物語です


戦後復興期を迎えた時代、大阪の片隅での2人の暮らしは都市生活とは程遠いものでした

しかし、そんな両者の間にも既に経済的な格差やそれぞれの暮らしから育まれた倫理観の相違は確かに存在し、それらは幾つかの出来事を経て浮き彫りになってゆきます


2人を隔てる安治川はまるで、日本社会に出現し始めた絶対的な格差を象徴するようでした


川の此方と彼方に住む両者はまだ幼く、当初は友達として互いの世界を往き来しますが、やがてはすれ違います…

彼岸と此岸が交わることは永遠に無いのです


生まれや育ちによって生じる格差が安易に克服可能なものとして描かれないのが良いです

残酷な現実が提示されますが、読後感が悪くないのは作者の繊細で落ち着いた筆致のお陰だと思います


信雄が経験したのは子供から大人になるためのイニシエーションだったのでしょう…

「世の中にはどうにもならないことがある」という社会の冷酷さと、それらに対する大人たちの諦念を認めることは誰もが経験しているはずで、だからこそ私たちは信雄とは生きる時代も場所も違うけれど、すんなりと物語を受容できるのかなと思いました(*´ー`)

イイね!
     

積読を解消しつつあること

ハロウィンはうさぎでした🐇



こんにちは


だいぶ間が空いてしまいましたが、気がついたらもう秋ですね🍂

ここ最近は積読していた本を読み漁ったり、映画を見たり、動物園に行ったり、編み物をしたり、さつまいもと栗をたくさん食べたりと秋を満喫していました😏


何をするにもちょうど良い、このぐらいの気候がずっと続けばなあと思います…

無理な願いですね( ;  ; )


本日24:00まで出勤しているのと、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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今回は開高健「輝ける闇」です


作者が新聞社の臨時記者として、南ベトナムの米軍に従軍した経験をもとに書かれた小説です

ノンフィクションのようですが、創作も織り混ざったフィクションとのことです


現地での暮らしやホーチミンの人々との交流、壮絶な従軍体験が描かれてゆくのですが、当時のベトナムという国や戦場から湧き立つ"匂い"みたいなものが感じられました

雰囲気よりももっと生々しい何かです


しかし文章は結構難解で、抽象的な表現が続いたりして部分的に読むと「⁇」となる箇所が多いのです


そういう分かりにくさは、「戦争」という現実での出来事よりも、どちらかと言えば主人公である「私」が生と死に向き合うことで起こる精神の動きにフォーカスされていることが原因かなと思います


それはノンフィクションでも良さそうなところを敢えてフィクションとしたこととも関係がありそうです…

例え自分のことであっても、形を持たない感情だとか心の動きを寸分の狂いもなく正確に文章に落とし込むことは出来ません

何らかの脚色が含まれてしまうからこそ、いっそフィクションとして限界まで自らの精神性に迫った私小説であるのでしょう

そういう文章を通して見る戦場は、写真なんかよりももっと"自分のこと"として感じられました

「私」は第三者として戦争を傍観し続ける自らのことを嘲って「視カン者」と言うのですが、この本を読むことで読者もまた視カン者になり、苦しみを覚えることを避けられませんが…


ジャーナリストでもない作者が、なぜベトナムに行き、熱帯のジャングルで戦闘に混じったのか、不可解に思います

彼を動かしたのがフロイトの言う「死への欲動」だとすれば、戦争という過ちが繰り返されるのもまた人間に宿る制御不能な欲動のせいなのでしょうか

ヒトというのは複雑で、業を背負った生き物だなあと改めて思いました( ´ー`)

イイね!
     

揺らぎのこと


こんばんは🌙


先日まで開催されていた世界◯上、テレビ中継ですがよく見ていました👀

運動音痴な割にはスポーツ観戦が好きなのです笑


マラソンを見ていて、秋になったらランニングを始めたいなと思ったり…


でも根っからのインドア派なので、ランニングに着ていけるような服すら無いのですよね

そんなことで走りに行くのを躊躇しているうちに、いつの間にかやる気を無くしてしまうのがいつものパターンです(・・;)


靴とかウェアとか、まずは見た目から揃えればやる気も続くのでしょうか…

どなたか喝を入れてください<(_ _*)>



明日15:00〜24:00、明後日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^



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今回はカズオ・イシグロ「浮世の画家」です


作者は1954年に長崎で生まれ、彼が6歳になる頃に家族でイギリスへ移住しました

作家としての活動はイギリスでスタートし、後に永住権を得たようです


今回のこの本を含めて彼の作品はほとんどが英語で書かれており、私が読んだのは日本語訳された翻訳文学になります



舞台は戦後間もない長崎です

年老いて引退した画家の小野という男が主人公で、物語は彼の一人称によって語られてゆきます

彼は戦時中、国威発揚のための愛国的な作風によって名を博しますが、終戦後はそうした過去が心に影を落としていました

長女の娘婿が自身に冷たいことや、次女に来ていた縁談が破談になったことが、自らの過去の所為であると気が付いていたのです


そんな日々の中で彼は、自身の過去や周囲の人々との出来事に思いを馳せます



この小説は全編を通して主人公の小野による「わたし」視点で語られるため、極めて主観的です

尚且つ「わたし」の回想は過去の色んな時点を行ったり来たりするのです


しかし、主人公による客観性を欠いた過去の回想や彼自身の意識の「揺らぎ」は妙にリアルで、人が自らの過去を顧みる時はこんな風に思考し、記憶を紡ぐのではないかと思えてしまいます


例えば、自分が悪かったことには気がついているけど、「あの時は仕方なかった」と思い込まざるを得なかったり、数日前のある出来事を思い出していたと思ったら、突然何年も前のことが浮かんで来たり…


私たちもこの主人公のように、時には自己欺瞞を重ね、思わぬ記憶の脱線や連想によって過去を見つめながら浮世を渡ってゆくのかもしれません

何人もそうせざるを得ないとも言えるのでしょうか



世代間による戦争や国家に対する意識の分断もよく描かれていて、気づきの多い小説でした

面白かったです




📸この夏は冷麺を食べていました…🥒

イイね!
     

葛藤すること



おはようございます☀


最近、本は持ち歩きに便利な電子書籍版で買っています

でも、不思議と電子だと読み進まないけど、文庫だとすらすら読める本もあるのですよね…

今日これから紹介する本も、そんな作品です笑


電子書籍で買ってあんまり読めなくて、無駄と思いながらも紙の方を買うのはいい加減止めなければと思っています(・・;)


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^^


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そんな今回は大江健三郎「性的人間」です


1968年に刊行された中短編集です

『性的人間』『セヴンティーン』『共同生活』の3編が収録されています


どれも自意識や自我の暴走に苦しむ人間を描いた作品です

哲学的な主題を退屈に感じる人も多いかもしれませんが、人間一度は、特に思春期には、「なぜ生きるのか」とか自分の存在について考えて、多少はもやもやした経験があると思います🌀

この本はそのもやもやの深みに嵌った人たちの物語、とも言えるのでしょうか…



どれも印象に残る作品でしたが、特に『セヴンティーン』が分かりやすく面白かったです


物語は主人公の「おれ」が17歳の誕生日を迎えるところから始まり、彼による語りで進行します

前半部分は思春期特有の自意識を拗らせた「おれ」が自らの内面や外見にコンプレックスを募らせ、学校や家庭において孤独と不安に苛まれる様が描かれます

その描写が本当に痛烈で、「おれ」の自意識が余りに過剰気味だとしても、自分の思春期を振り返ると、彼の苦しみに共感出来るところもあると思うのです💭


この物語の時代背景は安保闘争や学生運動が盛んな1960年代で、物語の後半で「おれ」は、その頃活動していた過激な右派集団に出会います

それをきっかけに彼は孤独な精神の拠り所として極右思想へと傾倒し、やがては暴走してゆくのです…



「おれ」は常に他人の目、社会を気にする一方で、野良猫のように生きたいと願っていました


そんな風に彼は、フロイトの言う〈超自我〉と〈エス〉とのバランスを取る〈自我〉が不安定なまま、極右思想に精神の安寧と行動原理を委ねてしまったのですね…

そうして歪められた自我は、間違った方へと向かってしまったようです


自分とは程遠いように感じる内容の作品だけど、これは「おれ」だけの物語ではない気がしました

思春期を過ぎても自我が確立されていない人、それを自覚できていない人は、私も含めてたぶん沢山います

大人になりきれなかった大人たちが、右でも左でも良いけど派手で耳障りの良い思想に出会うとどうなるか…

この警鐘は現代にも通じると思いました



📸つけ麺も好きです(o´▽`o)


イイね!

Momoe(20)

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プロフィール

12/16(火) 12/17(水) 12/18(木) 12/19(金) 12/20(土)
15:00~23:00 -- -- -- 15:00~23:00
     

不確実なこと



おはようございます🌻


8月も終盤ですが、相変わらず毎日暑いですね…

この先もまだまだ30℃越えの日々が続くかと思うとしんどいです( ´~` )


最近お家では専ら冷麺を食べています!

素麺も美味しいのですが、冷麺の独特の歯ごたえにはまってしまいました

我が家には無◯◯品の袋麺がストックしてあります

素麺に飽きてしまった方、ぜひ試してみてください🥢


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^


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今回は井上ひさし「十二人の手紙」です


井上ひさしというと劇作家のイメージが先行していて、戯曲とか脚本ばかり書いていたのかと思っていました…

調べてみると小説や随筆も数多く残しているようです💡


本作品は13の短編ミステリーが収められているのですが、全てが誰かから誰かへ宛てられた手紙の形式をとっています

「信頼できない語り手」というのはミステリーでよく用いられるトリックの一つですが、手紙というメディアはこの技法と非常に親和性が高いようです

手紙の書き手は書きたいことだけを書けるし、誰かのふりをすることもできるし、我々読者は、その手紙の書き手が想定している相手に届いたのかどうかさえも確信できない…


こういう手紙ならではの情報の不確実性が、各話で重要な役割を果たしているのです


特に印象に残ったのは、「赤い手」という作品でした

このお話は、出生届とか転入届とかひたすらに各種の届出書類が並べられてゆき、読者はそれらによってある1人の女性の人生を想像します💭

そして最後にその女性によって書かれた手紙が登場するのですが、そこで読者はその女性の人生に起きた悲劇の真相を理解するのです


最後は手紙による種明かしがありますが、これはあくまでもそれまで並べられてきた書類の、補完的な役目しかないと思います

公文書だけで人生の悲喜を語ってしまうという作者のアイデアには脱帽しました


とにかく、全体的に「巧いなあ」の一言に尽きるのです

良くも悪くもですが🤔

12篇のミステリとエピローグ、全てに仕掛けがあって結末でのどんでん返しに「あっ」と言わされるのですけどね…


作者はかつて、

「芝居は趣向。これが戯曲を執筆するときのわたしの、たったひとつの心掛けである。(中略)芝居においては、一が趣向で二も趣向、思想などは百番目か百一番目ぐらいにこっそりと顔を出す程度でいい」

と語っていたようです


たしかに、この小説も各話を一幕の芝居を観るように楽しむのがいちばん良いと思います

それ以外の思想だとかメッセージ性みたいな小難しいことを考えようと思うと、拍子抜けする部分があるかもしれません…


エピローグまで一気読みするのがおすすめです(o´▽`o)

イイね!
     

むかしあったこと


ももえです(o´▽`o)


世の中は今日からお盆休みですね


数日前に東京駅を通ったら、すでに日本人の帰省客っぽい方がそれなりにいらっしゃいました🏖️


本日午前中発下りの「の◯み」は満席のようです🚅

あれだけの席が埋まってしまうとは…

お盆パワーすごいです


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ♡


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今回は野坂昭如「アメリカひじき・火垂るの墓」です

表題の2作に加えて短編があと4つ収められています


「火垂るの墓」は1967年に発表され、翌年他の作品と共に短編集として刊行されました

同年「火垂るの墓」「アメリカひじき」の2作が直木賞を受賞しています


「火垂るの墓」はジ◯リが1988年にアニメ映画化しています

原作よりも、アニメーション版の方が有名かもしれませんね💭


子供の時に初めてアニメ版を観た時の衝撃は忘

れられません

戦災の描写がリアルで怖いというよりも、人の命がこんなにも軽くなってしまう、ということに凄くショックを受けた記憶があります

幼い2人兄妹の苦難は本当に正視に堪えません…


本作で収録されたすべての短編の中で描かれているのは、先の大戦の戦禍を被った市井の人々です


「アメリカひじき」が特に印象的でした

少年時代に戦争を経験した男が妻の知り合いの米国人の来日をきっかけに、進駐軍時代から抱き続けていた米国へのコンプレックスを心の内に自覚する話


作者の実体験が元にあるようです


戦中戦後の貧しさは悲惨としか言いようがないのですが、関西弁の語り口も相まって妙におかしく描かれています

何とも言えない読後感というか、悲しくつらいだけで終われないのです


敗戦によってそれまで強いられていた理想や苦労が絵空事に変わって、180度思想転換してしまった日本人が子供心にみな滑稽に見えていたのではないかと思いました

妙なおかしみは、そんな作者の実感そのものかもしれないですね…


「アメリカひじき」の正体は、ぜひ読んでみてください👀





📸久しぶりになるとを見た気がします…🍥

イイね!
     

勘違いのこと


おはようございます🌻


先日は海の日でしたね🏖️


真偽の程は不明ですが、海の日があるなら山の日も…という感じで山の日が祝日になったと聞いたことがあります

それなら川の日も祝日にしてほしい気がしますが、ダメですかね( ´ー`)

やはり海と山は別格なのでしょうか…


本日15:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^


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今回は宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」です


大正から昭和にかけての高知を舞台に、侠客鬼龍院政五郎とその一家の波乱に満ちた生涯が描かれます


物語は鬼龍院政五郎、通称鬼政の養女として育てられた松恵という女性の視点で進行します

「鬼龍院花子の生涯」と題されていますが、実は主人公は鬼政もしくは松恵と言えるでしょう…

映画の中での夏◯雅子さんが放つ「なめたらいかんぜよ!」の台詞が強烈ですが、実は彼女が演じたのは鬼龍院花子ではなく、松恵だったのです

私も含めて勘違いしていた人、多いんじゃないかな…(・・;)


ちなみに花子と言うのは鬼政唯一の血の繋がった娘の名前です

なぜ「鬼龍院花子の生涯」としたのかは謎ですね💭



この小説を読んでいちばん印象に残ったのは、流れるような語り口です

音読したら自然と節回しができるような独特のリズムのある文章なのです

そして場面が盛り上がるところは句点が少なくなって、講談師が一気に修羅場を読むように物語がこちらに畳み掛けてくる…


作者が1978年に「一絃の琴」という作品で直木賞を受賞した時、選考委員は

「語りはこの人の吐く息であり、借りものでないことを証し、誰も真似できぬ芸境を確立しているのである。」

と評しています


こういう文体は同じ時代に女流作家として活躍した山崎豊子の文章とは対照的だなと思いました

山崎豊子は男目線で男の社会を描いたのに対して、宮尾登美子はあくまでも女目線で女の生き様を描いているのです


社会を動かす男が"表"だとすれば、それに翻弄される女が"裏"

そこに光を当て、独自の語り口で女の人生の悲哀、絶望、再生を描いています


この小説、ともするとただの任侠もので終わっても不思議ではないかと思います

それでも現代に生きる読者を惹きつけるのは、作者が芸の域にまで昇華させた語りと、それによって浮き彫りになる一人の女性の生き方があまりにも哀しく美しいせいでしょうか…




📸冷し鶏塩ワンタン麺です(*´꒳`*)

イイね!
     

グルメのこと


こんにちは🌻


最近スーパーではトマトや枝豆やスイカがたくさん並んでいて、いよいよ夏の訪れだなあと思います💭


ずっと前から真夏並みに暑かったので、とっくに夏の実感はあったはずですが…(・・;)


とりわけ色鮮やかになる夏の青果を見ると、余計に夏らしさを感じますね🍉🍅🍆


明日15:00〜24:00、明後日13:00〜24:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^

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今回は池波正太郎「散歩のとき何か食べたくなって」です

著者がこれまで食事に訪れた多くのお店を書き留めたエッセイ集です

東京を中心に横浜や名古屋、大阪、京都、など色々な場所での食とその地に関する思い出が語られます


池波正太郎の時代小説に出て来る食事のシーンは本当に美味しそうで、私は妙に惹かれてしまいます

この本でも著者のそんな腕が見事に発揮されていて、ただの蕎麦でもお鮨でも特別珍しいものではないのに、描かれているものを本当に食べてみたくなるのです


一番最初に紹介されるのは、著者が10代の頃に食べた銀座の資◯堂パーラーでの洋食について

そこでは、池波少年が食べた"チッキンライス"(チキンライス)や"ポークカットレッツ"(ポークカツレツ)の見た目が事細かく描写されたり、それらの味について巧みな比喩を用いて説明されたりする訳ではありません


繊細なグルメリポートも色鮮やかな写真もぜんぜん無いのにも関わらず、私もテーブルに引かれた真っ白いクロスとその上に並ぶ銀のカトラリーとを想像してその清潔さに背筋を伸ばし、やがて運ばれて来る色とりどりの洋食に胸を高鳴らせてしまうのです…


初めて銀座で洋食を食べた池波少年と同じテーブルについた気分になってしまうのは本当に不思議です


この本は料理の味をどうこう言うよりも、それを食べるまでの出来事だとか誰と一緒に食べたかとか、料理に纏わる思い出話の方が多いので、情報を求めるグルメ本とは少し違います


著者は食事をただ消費するのではなく、体験と

して一つ一つの料理に深い思い入れと愛情を持って臨んでいることが感じられるのです

そういう愛があるからこそ、料理が一層鮮やかに読者の脳裏に浮かんでくるのかもしれません…


今はネットやSNSでいろんなグルメ情報を見ることが出来ますが、どんな写真や動画でも、これほどまで食事の感動を追体験をさせてくれるメディアやライターはいないのではないかなと思いました

楽しく読めるおすすめの一冊です!




📸著者よろしく銀座でパフェを食べました

イイね!
     

物語の中の物語のこと



おはようございます!


炎天下が続きますね☀️


毎日ガ◯ガリ君を食べています

暑い時、身体は内側から冷やすのが一番効率が良い気がしますが、どうなのでしょうか…


前にここで、今年は冷たいものを食べ過ぎないようにしたいと書いた気がしますがその決意は早くも揺らいでいるみたいです(・・;)


せめて"ほどほど"ぐらいには納めたいですね…


本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤します

お時間があればぜひ^ - ^



………………………………………………………



今回は横溝正史「蔵の中・鬼火」です


作家活動の初期から中期に書かれた短編が収められています

横溝正史と言えば金田一耕助のような探偵が活躍する推理小説が有名ですが、当初はこの本に収録されているような耽美的、幻想的な作品を書いていたようです


表題作の「蔵の中」はある雑誌の編集長、磯貝氏の元に蕗谷笛二という青年から小説の原稿が届くところから始まります


その原稿の題こそが『蔵の中』


本作はこの作中作が鍵を握る、メタミステリーの形を取っているのです

原稿には何故か編集長の磯貝氏自身が登場するのですが、果たしてこれは現実か妄想か…

そして物語は終盤にかけて明かされてゆく事実によって、意外な結末を迎えることになります


途中、作中世界と作中作の境界が曖昧になり作者の仕掛けたトリックに見事に騙されてしまいました…


この短編集の中で「蔵の中」は、少し異色の作品に思えます

と言うのも、確かに他の作品も男女の愛憎とか人間の破滅など、「ある事件」の顛末を描いたミステリー的な要素を含んではいるのですが、推理小説と言えるほどそんなに技巧的ではなくて、むしろ作者の紡ぐ幻想世界に酔いしれるような作品群だと思うのです


しかし「蔵の中」は、作中作で繰り広げられる美文調に彩られた耽美的物語が一転、叙述トリックによって読者を騙し、メタミステリーの様相を見せる…

作中作『蔵の中』の世界だけでも十分に美しく面白いのに、それを伏線として利用し巧緻なミステリー作品に仕立てたのは、やっぱり後に金田一を発表しただけありますね

この作品を書いた時から既に、トリックに富んだ推理小説に強い思い入れがあったのかもしれません💭


どのお話も横溝ワールドを楽しめて、おすすめです(o´▽`o)



📸天ぷらうどんには卵天がマストです

イイね!

Momoe(20)

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